SingleSmile ver エンデューろ

セローで競ろう

07年6月

狼と羊

前回スズキのDR−BIGでエンデューロを走り、やっぱりオバケバイクでお茶を濁すようなレースをするのもいかがなものか。ネタの為にレースやってる訳じゃないんだし。そう思い、ずっと車庫の奥で埃を被っているCRMを整備して4時間を1人で走るクラス(C−Sクラス)に出場しようと決めました。僕はもうビギナークラスには出ない。本気のクラスに本気で参戦するんだ! 羊の皮を被った狼が牙をむく時が来たのです。チ○コが皮を被ったオタクじゃありませんよ。ですからね。

そんな密かな闘志を燃やす僕に、僕のバイクのお師匠さんであるS氏が言うのです。

「セローが有る」

またしてもネタな予感 ・ ・ ・

 

SEROWで競ろう

知り合いの車屋さんが部品取りにした出がらしのセローなのですが、色々あってそれをS氏が整備して走れる様に仕上げたものです。C−Sクラスに出るのは今回が初めてだし、4時間クラスに出たのもかれこれ6、7年ほど前になるし、羊で狼なのですが既に弱気で腰が引けています。

4時間もの間まともにライディング出来るかどうかも分からないんだし、それなら瞬間的な速さは捨てて、扱いやすいマシンで体力を温存しつつコンスタントに走り続ける事を目指した方が良いんじゃないかということです。かなり弱気です。狼の皮を被った羊かも。というか、もうそんなのどうでも良い。

さて、セローを使うにしても全くメリットが無ければ意味がありません。セローなりのメリットというのは、

1つは扱いやすさ。車体はコンパクトで軽く、足付きがとても良いです。シートも大きめで柔らかいので乗り心地も良く、体力を温存する様な走り方には向いている様ですし、速度が乗らない荒れた路面になるほど有利になりそうです。この際、パワーと足回りは我慢しましょう。意外に坂内には合うかも。

2つ目は、S氏が整備したバイク=完全整備済みで信頼性が高いということ。バイクのお師匠さんだけあって、バイクに関してはS氏には絶対の信頼があります。レースに出るなら予め必ず自分で一通り整備をしますし、他人のバイクなら尚更信頼出来ませんが、S氏の整備は僕よりも信頼出来ます。セローで走りたいのではなくて、「S氏が整備したセロー」だから走りたいのです。他の人のバイクならどんなマシンであろうが断ってます。

3つ目は、他人のバイクだということ。人のバイク、しかもS氏の整備なので僕自身はロクに整備していませんし、消耗しても自分の懐が傷みません。CRMは完調に戻すだけでも一通りの整備をせねばならず、相応の費用が掛ります。しかも元が部品取りなのですから多少傷付けても気兼ねがありません。なんてウマイ話なのでしょう。なんだかワークスライダー気分です。

そして最後は「ネタ」。速いバイクで速く走るのは当たり前。遅い古いバイクで頑張る事に意義を見出すのは、巨人が嫌いだとか、トヨタ車なんてつまらないよね。などという天邪鬼というか、ネタにもなる上、良い成績を収められたら不利なマシン故の優越感に浸れるし、悪い成績ならバイクのせいにしてしまえば良いのだし、どちらに転んでも言い逃れが出来るという、メンタル面でも素晴らしく(ヘタレな)ライダーに優しいマシンです。

そんな訳で、多少ボロでも、格好悪くても、走らなくても、万事オッケー。まずは僕自身が本当にC−Sクラスで走れるかどうかです。

 

エンデューロ レース

坂内(坂内村は合併により岐阜県揖斐郡揖斐川町坂内になった)主催のエンデューロレース(C−Sクラス/4時間1人)にエントリー。レーススケジュールやエントリー用紙はwebサイトから入手出来ます。C−Sクラスは4時間でもエントリーフィーは4000円です。こんなに安いレースも有りませんね。みんなどしどし参加しよう! もちろんセローでもOK。

坂内バイクランド

http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Pit/1860/

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