ブレーキディスクローター交換

フロントのブレーキディスクを交換。

 

ディスクローターが磨耗しているのは以前から気付いていました。

ブレーキパッドが当たる部分だけ磨耗が進行しているので、タイヤを外す時にパッドが引っかかって外れないから。

以前の車検時(2001年4月)に厚さを調べると、磨耗限界厚を下回っていました。

交換しなきゃいけないのは重々分かっていますが、ディスクローターって結構高いんですよね。

新品のローターにするならパッドも新品にした方が良いでしょうから、その出費たるや2万円は軽くオーバーしてしまいます。

頑張って使ってましたが、やっぱり危ないのと、パッドが丁度なくなるので交換します。

純正ローターの価格は16800円ほど。

社外品では高性能ブレーキパーツで有名なBraking社でDR750S用のローターが出ています。

こんなマイナー車種のこんな古い年式までカバーするなんて、なんという素晴らしい会社でしょう。

価格を調べると18100円。

純正品は送料が別途かかることを考えると、価格差はほんのわずかです。

Brakingのローターは効きが良いという評判ですから、ブレーキに難ありのDRには良いかもしれません。

でも効きが良いということは減りが早いということになるんじゃ?普通はそうですよね。

純正品が約5万km持ったので、Brakingが3〜4万kmもつと仮定するなら次回交換する時は8〜9万kmくらい。

そんな頃までまともに走ってるかどうかも怪しいので、今回はBrakingのローターを購入してみました。

別に純正品のクオリティが低いというわけではありませんが、

やっぱり純正品に対してどれほどの差が有るのか興味がありますからね。

Brakingの製品はデイトナが代理店のようで、すぐに手に入りました。

デイトナのカタログを見ると「DR750S/ジェベル」と書いてあります。

おいおい、ナナハンと200(250?)と同じローターかいな?そりゃ効かない訳だよ(-_-;)

とにかくBrakingのディスクローターが手に入りました。

磨耗しきった純正ローター。

パッドの当たり面がもろに段付き磨耗してます。

 

新品のBRAKING製ローター。

肉抜きの形状やドリリングの穴数は違いますが、

驚くほどの違いは見受けられません。

製品番号 34314  型式 SZ04FI  定価 18200円

 

唯一パッと見で分かるのはこの小さなロゴくらい(笑)

 

交換作業の前に、ローターの取り付けボルトも新品を買っておきました。

このボルトにはネジロックが塗布してあり、外す時にボルトを傷める可能性があるのと、

5万kmもストレスにさらされてきた重要個所のボルトを再び使う気にはなれないでしょう。

ボルトは特殊な形状をしているので、市販のボルトは使えません。

重要な個所なので、変なボルトを使ったり古い物を使ったりするよりは、潔く新品使ったほうが無難。

交換自体は難しいものではありません。

1 フォークプロテクタ等を外す。

2 フロントのアクスル(軸)ナットとフォークエンドの位置決めボルトを緩める。

3 メーターケーブルを外す。

4 フロントを浮かせてホイールを外す。

5 ローターを外し、ローター当たり面とボルト穴を掃除する。

6 新しいローターを取り付ける。

7 ブレーキキャリパーを掃除する。

8 ブレーキパッドを交換する。

9 元に戻し、ブレーキレバーを数回握ってローターにパッドを当てる。

ローター固定ボルトはキャップスクリュー(六角レンチで作業するボルト)が使用されていますが、

ボルトの頭が薄いため六角レンチを入れる穴が浅くなっています。

さらにネジロックで緩み難くなっているので、ローターを取り外す際はしっかりした道具を使い、

押さえつけながら慎重に作業しないと六角穴をナメそうです。

古いローターを取り外した後、ハブのローターの当たり面を綺麗に掃除しておきます。

この面でローターの位置が決められるので、綺麗にしておかないとローターの振れの原因になります。

新品を取り付ける際も締めすぎると六角穴を傷めそうなので、出来ればトルクレンチを使用した方が良さそうです。

新しいボルトには予めネジロックが塗布されています。

心配な方はネジ穴を掃除した後に脱脂して、ボルトにもネジロックを塗布し直して組み付けると完璧でしょう。

せっかくの新品のローターが偏磨耗しないように、新品のパッドに交換しておきます。

交換作業終了。

オフ車の場合はドレスアップ効果は期待しない方がよろしいようで。

でもオマケでステッカーが一枚ついてきます。

 

取扱説明書を見ると「0.5mm」磨耗したら交換と書いてあります。

0.5mm!?バイクのディスクローターは本当に消耗品ですね。

純正は1.0mmくらいの余裕はあるのでしょうか。

そうすると減りやすくて元々薄いBRAKINGローターは予想以上に早く寿命が来るかも!?

ちなみに私のDR、ブレーキパッドも良く減ります。3000kmで磨耗限界が来ます。

タイヤ交換1回に対しパッド2回って、ちょっとひど過ぎないか?

新品のパッドを取り付ける際、パッドの当たり面の面取りをしてみましたが、簡単に削れます。

かなり柔らかい材質のようです。

柔らかくて減りやすい上に重量級の車体を制動するのだから、減って当たり前なのかな。

硬いパッドで持ちを良くするとローターが減りそうだし、かといって純正は減りが超早いし・・・

「シングルディスクでパッド交換も安上がり」と喜んでましたが、これだけ減りが早いと無意味ですな。

 

インプレッション

ようやく正常になったフロントブレーキ。

しかし相変わらずブレーキの効きが悪いです。

レバー入力のフィーリングは向上しましたが、多分ローターの厚みが正常になっただけのことのようです。

おかしいなぁ、元々効かなかったけど、こんなもんだったかなぁ?

と思っていたら、2、3日で効きが良くなってきました。ローターもパッドも慣らしが必要みたいですね。

レバーを握るとザラついた感じがしてグッと効く感じがします。

擦り減った純正品はまるでツルツルのローターのような感じでレバーを強く握っても効きが頼りなかったんですが、

今回は効きも良く、コントロール性も良いようです。

ただ、取り付け時に問題があったのか効き具合に波があって、周期的に強く効く所があります。

ローターが微妙に振れているのかもしれません。

ブレーキローターの取り付けには細心の注意が必要ですね。

 

追記

ついでにBRAKINGのローターでDR800S(後期型)用が出ているか聞いてみましたが、

どうやら売ってないようです。

750がリストに載っているくらいですから、元々製造していないのでしょうか。

後期型ではブレーキ周りが一新されているので、前期型(750)とは互換性がありません。

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