ブレーキペダル

2002年9月

転倒で曲げたペダルを直します。

その他、整備諸々。

 

先日の走行会(ビッグバードミーティング)でコケた時に、ブレーキペダルを曲げてしまいました。

適当に修正してとりあえずは問題無いのですが、一度外してきちんと戻そうと言う訳です。

丁度オイル交換をし、オイルフィルター待ち状態なので、どうせ乗れないってのもあるんですが。

 

さて、ブレーキペダルを外すのは簡単。

まずマスターシリンダーとペダルをつなぐピンを取り、

ペダルの軸部の留めボルトを外し、

ブレーキスイッチのスプリングを外しながらペダルを外します。

ペダルの修正だけならココまでで良いのですが、今回はついでにペダルのシャフトの潤滑も行います。

シャフトはフレームの裏側に抜きます。動きが渋くて叩かないと抜けませんでした。

外したシャフトは錆や汚れで茶色になってます。

シャフトを細かいサンドペーパーで磨き、浮いた錆や汚れを除去。

ペダルはバイスで挟んで叩きながら形状を戻します。

ついでに少々加工しましょう。

標準の状態ではペダルの高さが高過ぎて、操作しにくいです。

どっかりと座って運転する時はまだしも、スタンディングで操作する時は明らかに高過ぎ。足がつりそうです。

調整したものの、調整範囲の限界付近でかろうじて使えるという状態ですから、ペダル側で少し下げてやろうというのが狙い。

ペダルの途中に金鋸で3mmほどの幅で切れ目を入れ、切れ目の隙間分を叩いて曲げて、溶接します。

外したリヤブレーキペダルのシャフト。

かすかな油分が残っているようですが、軸受と当たって磨耗している部分もあります。

軸部中央付近のくぼみは油分を保持する為のものでしょうか。

 

外したリヤブレーキペダル。

鉄板製なので、簡単に曲がります。

曲がりを修正するついでに、ペダルも少し加工(矢印部分)。

金鋸で半分くらい切れ目を入れ、下方向に曲げます。

あとは切れ目を溶接して戻します。

 

ペダル周りを組んだところ。

今頃気付いたんですが、DRのペダルはやけに長いです。

リヤの強烈な効き具合は、このペダルの長さによるのもかも。

ペダル軸と踏む個所の距離がかなり離れているので(矢印部)、

テコの原理でマスターシリンダーにはかなり力が掛かるのかもしれない。

 

掃除したシャフトにグリスを塗布し、ペダルを組みます。

これで位置も操作感もバッチリ・・のはず。

実はペダルのシャフトの潤滑、前のDR750でもやりました。

レバー類は掃除したり潤滑したりする話は良く聞きますが、ペダルの軸もたまには手入れした方が良いと思うんですよね。

リヤは足で操作する為、操作感に乏しくてないがしろになりがちですが、

きちんと掃除して潤滑することで、よりコントローラボーになることでしょう。

足で操作する分、微妙なコントロールをし難い訳ですから、せめてきちんと動作するようにはしておきたいものです。

ちなみにDR750Sはドラムブレーキですから、ブレーキのロッド部のナットを調整することで

ペダルの位置を自在に調整することが出来ます。

とっても簡単で調整範囲も広いので、その点では便利です。

 

さて、今度はオイル交換。

走行会で砂が入ったかもしれないという不安から、交換したばかりのオイルを抜いてしまいます。

しかも交換したばかりのフィルターも新品に交換してしまいます。

それに加えて、オイルパン底のあるストレーナー部も開けて掃除してしまいます。

こんなんで入った砂が出せるのか?そもそも本当に砂入ったのか?

無駄な作業な気もしますが、心配なので出来る事はやっておきましょう。

ストレーナーのフタを開けると、中からドーナツ型の黒い物体が出てきました。

何じゃこりゃ?と手にとってみると、磁石でした。

ストレーナー部で鉄粉などの異物を吸着して、エンジン内を循環しないようにする為のようです。

ところがこの磁石、パーツリスト上には載っていません。前オーナーが開けた時に入れておいた物でしょうか?

中古車は何かと嫌な面が多いですが、前オーナーのさりげない心配りが伺われて何となく嬉しくなります。

ストレーナーを戻し、フィルターを換え、オイルを入れます。

オイルは前回と同じホンダ純正品。

近所のホームセンターでいつも購入してるのですが、在庫切れで2缶しか買えませんでした。

焦ったものの、これまた近所のカーマ・ホームセンターでも売ってました。

近くで安価に手に入るので安心。出先でトラブってもカーマなら見つけられそうです。

ちなみに近くのホンダウイング店に聞いたら在庫持ってませんでした(笑)

 

次はエアーフィルターの交換。

走行会では猛烈な砂埃の中を走行しました。フィルターも相当に汚れていると思われます。

DRはオフ車なのに乾式フィルターを使っているので、掃除して再使用することは出来ません。

軽い汚れ程度ならエアーブローで掃除するのも有効ですが、それほど高価な部品ではないので新品に交換します。

フィルターの交換は少々面倒。

フロントカウルを固定するビスを外し、

タンクキャップ周りのカバーを外し、

サイドカバー、シートを外し、

燃料コックを外してタンク後部を持ち上げます。

タンクの後端がフィルターと若干干渉するため、そのままでは外せないのです。

前期型は左側面から抜く構造ですが、後期型は上に抜く構造に変更されてます。きっと不評だったのでしょう。

3本のビスで留められたフィルターを外し、新品を付けます。

フィルターの入口のダクトは新品のフィルターに付属しないので、古い物を外して使います。

フィルターは薄い鉄板が使われているので、手を切らないように注意(私は切りました(-_-;))。

さて、実は先日キャブレターを掃除するついでに、フィルターも点検したのですが、

その時はとても綺麗な状態でした。

今回は流石に汚れているだろうと思いきや、あれれ?意外に綺麗じゃないか?

と、ここでやっと気が付きました。DRのフィルターは中から入って外に出ていくのです。

3角形の筒型のフィルターは、外気が筒の内部に入り、フィルターを通して筒の外に出るのです。

つまり、フィルターを外した状態で見える部分はフィルターの裏側(キャブレター側)であり、

外気にさらされているのは筒の内側ですから、綺麗なのは当然です。

事細かに説明しなくても、フィルター見れば一目瞭然の当たり前の事なんですが、私はうっかり勘違いしてました。

フィルターを点検する時は、ご注意ください(って私だけか(-_-;))。

 

今回の出費

オイルフィルター 純正              750円

エンジンオイル  ホンダ ULTRA GP    980円×3

エアーフィルター 純正            2,700円

今回は前回と違うお店で部品を購入したのですが、同じ部品でも若干値段が変わってます。

流通経路や流通量で差が出るのでしょうか。

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