2002年8月
実動状態で譲り受けたものの、やっぱり気になる。
やりだしたら止まらない!?
ついでにオーリンズも付けちゃうぞ。
とりあえず旧DRから使える部品等は移し替え、名義変更、任意保険の車両入替えも済ませ、走ってみました。
するとアイドリングが落ち着きません。
止まりそうなのでアイドルを上げると、今度は上がり過ぎてしまったり。
これではとても気持ち良くは走れません。
キャブレターの外側も吹いたガソリン?で茶色に汚れているし、一度開けてみる必要がありそうです。
キャブの取り外し作業は難しくないものの、かなり面倒。
サービスマニュアルを見ても、キャブの取り外し方は記載されていません。
ですから自己流なので、もっと簡単に外せるのかもしれませんがざっとこんな感じ↓
サイドカバー、シートを外す。
燃料コック、燃料ホースを外す
タンクを外す(左右は分離しない)
バッテリーを外す
バッテリーケースに付いている物(リレー、レギュレター、CDIなど)を外す
マッドガード(インナーフェンダー?)を外す
バッテリーケースを外す
エアークリーナーボックスを後に下げる
燃料ホース、スロットルワイヤー等を外し、キャブを外す
てな感じで私はやってます。書くとあっと言う間ですが、面倒極まりないです。でも外します。
外したキャブを開けて見ますが、それほどひどい汚れ方はしていません。
そりゃそうだ。だって今まで走ってたんだから。
でもジェット類を外して洗浄。
ここで気付いたんですが、DR750Sでは取り外せなかったスロージェットが、800では外せるようになってます。
これは良いや。もし目詰まりしてもジェットのみ交換出来るし、セッティングの変更も出来ます。
良く見ると、パイロットエアージェットも外せる構造になってます。
外観は同じでも、年式によって内部は異なるんですね。
こればかりは高年式の方が良さそうです。
バッテリーケースも錆びてボロボロなので、気休めに塗装しておきましょう。
何だか昔も同じ事をやってた気がするなぁ。
もうすっかり見慣れたキャブ。
でもジェット類の取り付けが変更されてます。
丸い吸入口の下に2つの小さな穴(左右で4つ)が見えるでしょうか。
これがパイロットエアージェットなんですが、マイナスが切ってあり取り外しが可能。
ついでにフロート室と頭のフタの取り付けネジも
鉄の+ネジからステンの六角穴付ボルトに変更しておきましょう。
後の整備が楽になります。
フロート室のネジは長過ぎると底当たりして、きちんと締め付け出来ません。
首下(ネジ部)15mmでは底当たりするので、10mm程度にしておくのが良いかと。
ちなみに純正ネジは首下12mm。既製品で12mmがあればベストです。
さて、バラしたついでに、ピストンバルブの穴も広げてしまいましょう。
何じゃそりゃ?という方はこちらを参照(下の方)。
まったりしたレスポンスが鋭くなるかもしれません。
キャブを掃除し、スロットルワイヤーも油を差して、今回は終了としたかったんですが、
ここまでバラしたならついでにリヤサスも交換したいというもの。
実は750に付ける為にオーリンズのリヤサス買っちゃったんだよね。
あぁ良かった。ムダにならなくて。
早速リヤ周りの分解に入ります。タイヤを外し、リンク部を分解し、スイングアームも外します。
可動部のベアリングはグリス切れ寸前。ついでにバラして正解でしたね。
バラしながら思ったんですが、中古車を買う時、リヤサスのリンクまで分解してグリスアップしてくれる店ってあるんでしょうか。
今回のDRも、長い間グリスアップしていない感じを受けました。
中古車、特にオフ車の中古を購入した時は一度隅々まで整備した方が良いようですね。
リヤサスユニットを交換し、ベアリングをグリスアップして組み付けます。
これでしっとりスムーズな動作をしてくれることでしょう。
あぁ、結局ここまでバラバラにする羽目に。
別に好き好んでバラバラにしてる訳じゃないんですが・・・
外したサス(左)と新品のオーリンズ(右)。
え?どっちもオーリンズに見えるって!?
実は譲ってもらったDR、既にオーリンズが付いてたんですよね。
ちくしょー!オレの7万円どーすんだよ!?
こんなことならFCR買っときゃ良かった!と言っても後の祭り。
慌てて買った僕が馬鹿でした。
7万もかけてHPのネタ作ってどうすんだ、オレ!?(泣)
オーリンズ装着図。
モノサスなのでドレスアップ効果は期待できません。
取り付けスペースに余裕が無いので、リザーバータンクも付かない一番簡単な構造の物になります。
純正のダンパーにはロッドカバーが付いてました。
元々付いていたオーリンズはオイル漏れを起こしていたし、
オフ車には有効かもしれません。
ついでに、前回の整備メニューからもれていたオイル交換も行います。
オイルは最近のお気に入り、ホンダのウルトラGP。粘度は20W−50。
選定の詳細は以前も書きましたので、こちらを参照。
フィルターとフィルターの内部のOリング、フィルターカバーのOリングも同時に交換します。
オイルのドレボルトのパッキンも交換するのが基本ですが、今回は綺麗そうだったので古い物をそのまま使用。
ところで、コストパフォーマンスはなかなかのこのオイル、規格は「MB」とあります。
商品棚の隣に並んでいたヤマハのオイルは全て「MA」でした。
何が違うのか?というと、MAはオイルの耐せん断性が高く、MBは低摩擦という特性らしい。
どちらが優れているとかいう問題ではなく、あくまで特性の違いのようです。
MBは低フリクションなので湿式クラッチ車ではクラッチが滑る可能性もあると書いてありましたが、
そもそもホンダ車で乾式クラッチなんてほとんど無いだろうに。
一般的に売られているオイルで問題が出るようなら、ホンダブランドでは売らないでしょう。
だから多分良いんです。コレで。安いし。
さて、ようやく一段落したDRの整備。
走ってみるとアイドルも落ち着いたようです。
ついでにサイレンサーも交換したので、レスポンスもなかなかのもの。
800ccのせいか、ちょっと唐突なパワー感です。それとも750が不調だったのでしょうか。
キャブのピストンバルブの穴径を広げたのは、ちょっと軽率だったかも。
次に、気になるオーリンズのリヤサスですが、最大の変化は「足付きが悪くなった」こと(笑)
完全に爪先立ちになってしまいました。結構冷や汗モノです。
リヤの18インチ化などと夢のような事も考えたりしましたが、足付きを考えると絶対無理(-_-;)
肝心のダンパーの動作はと言うと、しっとりした感じがして良く動くような感じを受けますが、
正直通勤でたんぼ道走ってる分には純正と大差無いです<オイ
私的には無理して買うよりは、純正のダンパーがオイル漏れなどで交換せざるを得ない時に
代わりに購入するのが良いような気がします。
しかし、このオーリンズ、伸側だけとはいえ調節出来るようになってるんですが、その調整幅がとんでもなく広い。
クリック数を数えていたら50くらいありました。
ベストなセッティングを探し出せれば、ポテンシャルアップが望めそうです。
それに純正品はオーバーホール出来ない構造なので、OH出来るだけでも社外品に替えるメリットはありそうです。
実はWP(ホワイトパワー)からもDR−BIG用のリヤサスが販売されているようですが、
オーリンズの78000円に対し、こちらは10万円。
WPだとどんな感じなのか?と気になるところですが、純正とオーリンズもまともに比較できない私が
オーリンズとWPの比較が出来る訳が無い。
という訳で、WPユーザーの方、インプレなど聞かせてくれたら嬉しいです。
とりあえず気持ち良く走れるようになったニューDR。
これからどんどんネタ作って・・・いや、走っていくぞ。
今回の出費
リヤサスユニット オーリンズ 68,780円
エンジンオイル ホンダ ULTRA GP 980円×3
オイルフィルター 純正 710円
Oリング 純正 180円×2