やったね父ちゃん!

明日はホームランだ!

DR800Sのエンジン修理

祝 OH完了

結果

DRが壊れてから丸3年、その間に6度に渡るエンジン脱着&分解整備作業という涙無くして語れないトホホを経て、ようやく直りました。

原因

今回の修理で直ったということは、「ピストンリングのヘタリ」という、非常にポピュラーというか、ベタな原因だったようです。散々引っ張って騒いでおきながら、何だよ!結局それかよ!という思いも有ろうかと思いますが、全くもって、何だよ!それかよ!という気分です。

エンジン始動時に症状が出たり出なかったり、というのは、バルブの状態の問題ではなく、ピストンの位置の問題だったのでしょう。圧縮上死点からスタートすれば、ピストンはオイルが付着したシリンダーを下がりながら、かつ燃焼室には負圧が掛かり、よりオイルを吸い込みやすい状況になり、対して、吸気の下死点からスタートすれば、ピストンリングがオイルを掻き落した後のシリンダーを上昇しながら、かつ燃焼室には正圧が掛かり、燃焼室にはオイルが入りにくい状況になっていたのではないか。それが、エンジンが温まるとリングが熱膨張して密着し気密性が高まり、症状が現れなくなるのではないか、と思われます。

要因

これは結果的に分かったことですが、そもそも何でこんなに修理に手間取ったのか、というと、

1 ピストンリングだけ購入できなかった

2 自分の作業の不確実さ

3 金が無かった

4 経験が無かった

と、いう様なところです。

1 最初の作業でピストンリングの交換を行おうとしたのですが、リングだけでは購入できなかったので、そのまま使ったのが失敗でした。もちろん状態の確認はしましたが、マニュアルに従って測定するだけでは正確に判断出来ませんでした。そういう事も有り、一般的には「エンジン開けたらリングは交換」というのがセオリーでしょうし(エンジン内部を幾度も整備する手間を考えたら、消耗、劣化する個所は不具合が無くても1度に交換しておいた方が良いということ)、2万km程度でリングがダメになってしまうのであれば、例えオーバーサイズであってもリングのみで購入出来るようにして欲しいです。しかし、仮にリングだけ手に入ったとしても、バルブステムシールの交換とリングの交換を同時に行えば、どちらに問題が有ったかは分からなかったでしょう。恐らく「バルブステムシールが悪かったんだろう」と、思い込んでいたに違い有りません。そうすると、再度同じ様な症状に出くわした時、同じ失敗を繰り返す確立は非常に高かったはずです。

2 自分が行った作業に確信が持てず、「直らなかったのは自分がミスしたからかもしれない」という迷いが生じ、結果、同じ作業の繰り返しをし、時間的、金銭的にかなりの無駄になりました。以前行ったSRXの同様の修理で失敗しているのも、もしかしたらピストンリングにも問題が有ったのかもしれません。それが完全に見抜けなかったということは、実はSRXの修理の時から既に失敗する事は決まっていたのかもしれません。

3 で、結局は金です。金が有れば腕の確かなショップに全て任せてしまえばいいのだし、金が有ればピストンリングがピストンとセットであろうが躊躇いも無く買えるのだし、金が有れば小遣いやりくりして修理に必要な部品を分割購入する必要も無いし、金が有ればもう良いや。新しいバイク買っちゃお♪って言えるんだし、全ては金の問題だったと責任転嫁するのも良いでしょう。

4 とは言っても、やっぱり全ては自分の問題です。以前、雑誌のメンテナンスの記事で、「エンジン修理は分解作業の方が大切だ」という事が書かれていました。分解する時に、何がどういう状態にあるのかを見極め、不具合個所やトラブルの要因を正確に判断する為なのですが、素人の場合、それが良い状態なのか悪い状態なのか、経験不足で判断する事が出来ません。また、「始動時の煙=オイル下がり」「シリンダー&ピストンの状態から、あの煙は吐かないだろう」という思い込みも、経験不足から。中途半端な知識と経験に惑わされた訳ですが、今後の作業に生かすことが出来れば、今回の失敗も全くの無駄ではなかったと言えるでしょう。そう言いたい。そう思わないとやってられない。

 

今回の教訓

エンジン開けたらリングも交換

ピストンリングが悪いだけでも、凄い煙を吐く場合もある

ある日突然煙を吐いたのですが、ピストンリングってそうも極端に傷むものなのでしょうか。25000km程度の走行距離でダメになってしまうものなのでしょうか。10年という歳月(前回のOH時から)のせいでしょうか、それとも熱的な問題だったのでしょうか。800ccの単気筒エンジンという「やっちゃった」エンジンだからでしょうか。謎は深まり、金は減ります。

 

今後の予定

とりあえず、エンジンだけは直りました。が、しかし、やらなければならない事はまだまだ目白押し。とりあえずざっと挙げて、

フロントフォークのオイルシール交換(オイル漏れ)

ステアリングステムのグリスアップ(状況によっては交換)

フロント&リヤハブベアリングの交換(ベアリングにガタ)

フロントブレーキキャリパーのシール交換(シール不良)

フロントブレーキマスターシリンダーOH(スポンジー過ぎ)

リヤブレーキパッド他交換(パッド&ピン磨耗)

などなど。走行7万km、15年落ちの車体をリフレッシュさせるには、かなりの労力と金を要するみたいです。ネタが尽きることがなくて嬉しい限りですね(泣) ただ、ほとんどがDR750でやってきた作業なので、面白みに欠けますね。

 

OHに掛かった総費用

部品代           97,364円

工賃(バルブガイド打替え) 15,000円

ケミカル 塗料 他      5,654円

工具             2,000円

総額           120,018円

3年と12万。改めて考えると、眩暈が・・・。いや、過去は振り返るまい<少しは反省しろ

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