オンボロDRのメンテ話
私の愛車DR750Sは古いこともあり、あちこち整備が必要な個所があります。
ボチボチ直してはいるのですが、やはりお金にも時間にも限度があります。
そうこうしているうちに、またもやメンテしなければいけない所が・・・
スズキDR−BIGのオーナーが作るメーリングリストがあります。
私も参加させて頂いているのですが、そこでDRのセンタースタンドを輸入しようという話がありました。
(ドイツにDRのセンタースタンドを製作している会社があるらしい)
整備するうえでセンタースタンドはぜひとも欲しい一品。
価格も手頃だったので、私の分も注文してもらうことにしました。
届いたスタンドを取り付けて、さっそくメンテ開始。
以前から気にしていたスポークニップルの増し締めを始めました。
ところが、作業途中でスポークがポキッ!(T-T)
こんな状態では走れないので、ついでにこれまた以前から気になっていた
リヤサスのリンク部分のグリスアップをすることにします。
どうせ部品が入るまで動かせないので、車庫の中でDRのリヤ周りをバラしていきます。
リヤタイヤを外し、リンク部分、スイングアームを分解。
今までのチェーンオイルやドロ汚れで、真っ黒になっています。
外した部品を灯油でジャブジャブ洗浄してみると、やはりグリス切れで磨耗している個所がありました。
とりあえず綺麗に洗っておきます。
ついでに、ついでにであちこちバラし始めたのはいいのですが、
Fスプロケットの山が磨耗し過ぎて欠けているのを発見!
チェーンもそろそろ交換しないとなぁと思っていたところですが、すでに限界のようです。
スポーク1本から始まったDRのメンテナンスは、えらく大掛かりになってしまいました。
リヤ周りを分解整備中
センタースタンドは整備の必需品だね
ついでに今までの油汚れ、ドロ汚れを綺麗にしておこう
ようやく注文した部品が入ったようです。
ところが、金額を聞いてビックリ!!
原因は予想していた部品代より高かったというのもあるのですが、
スポークの注文ミスでした。
スポークは1ホーイール分一式(36本)でしか注文できないのですが、
勘違いしてスポーク”3本”注文するつもりが”3セット”分注文してしまったのです。
う〜ん、スポーク100本も持ってどうしようっていうんだ・・・^^;
さらに予算が底をついたため、チェーンを買うだけのお金がありません。
簡単に考えていたDRのメンテナンスは、予算オーバーという思わぬ事態に。
バイクには絶好の時期に、DRはバラバラ状態のまま放置されるという最悪の状況となりました。
来月の給料が入るまで、乗れなくなってしまいました。
来月まで乗れないのは、あまりにつらすぎる。
ということで、とりあえず直せるだけ直すことにしました。
スポークは手に入ったので、とりあえず折れた1本だけ交換。
これがなかなか曲者で、1本だけでは交換出来ないような仕組みになっている。
面倒なので、無理やり強引に1本だけ交換しました。
給料が入ったらバイク屋さんで一式交換してもらおう(スポーク交換は手におえない^^;)
チェーンも買えないので、仕方なく前の物をそのまま組みます。
しかしこのスプロケットはいつまで持つのか不安を感じる。
リヤハブダンパーも交換。さすがに新品はガタがない。
そうこうして、久しぶりに我がDRが走れるような状態に戻りました。
翌日、一応試運転してみるが、なんとエンジンがかからない。
やっとのことで始動したものの、アイドリング付近でスムーズに回らない。
キャブの詰まり?
たった2、3週間で、それはないだろう・・・(T-T)
ガソリンコックが不調で、OFFにしてもしっかり止まらなかったのも悪いのかもしれない。
気を取りなおして、分解にかかる。昨日から整備ばっかりだ・・・。
我が家では、子供と奥さんの機嫌を損なわないように、
素早く、正確な整備が要求される^^;
DRは特徴的なビッグタンクや外装のおかげで、なかなか整備しにくい。
そうも言っていられないので、サイドカバー、シート、タンク(左右分割式)を外していく。
これでキャブが見えるようになったものの、このままでは外れない。
バッテリーケースを外して、エアクリーナーボックスを後ろにずらしてやらないと
キャブレター本体が外れないのだ。
面倒ながらもキャブ本体を外し、中を見てみる。
スライドバルブにピンク色っぽい土のような異物が溜まっている。
これは以前GSX−R1100の時にも同じ様な物を見たことがあるので、
スズキ系にはよくある事なのかな?
しかし、これ一体何だろう?
とりあえず綺麗に掃除して、エアーブローして組みなおす。
ついでにサビサビだったバッテリーケースもスプレーペンキで塗装しておこう(気休め)。
掃除したキャブ本体を組みつける。
キャブ、エアクリーナーボックス、バッテリーケース、ケースに付く電装品、の順で組みつける。
外装を付けて、とりあえずは完成。
試運転してみると、エンジンは始動するものの、いまいちスムーズさに欠ける気がする。
とりあえず走行中のエンジンストールはしなくなった。
これで様子を見てみよう。
外装とキャブレターを外した状態
リヤ周りの次はエンジン周りか・・・
これが問題のキャブ ミクニのBST33SSの2連装
サイドスタンドをかけた状態で停めている為か、左側の方が汚れていた
しかしどうもハイオクガソリンを使っていると、キャブが詰まりやすい気がする。
以前乗っていたKLXの時も、しばらく乗らなかったら(3ヶ月くらい)
ジェット交換が必要な程ひどい目詰まりだった。
気のせいだろうか?
ハイオク指定じゃないからレギュラーを使ったほうがいいのかなぁ・・・。
トラブル続きのDR。完全復活はいつになることやら・・・。
つづく