エンジンかけたい! その2

面倒臭いタンクの錆取りはとりあえず完了。

でも焦ってエンジンをかけようなんて思っちゃいけない。抑えろ抑えろ。

きっとキャブレターも凄いことになってるはずだから。

キャブレターの掃除

タンクの状況からも、かなり汚れていると思われるキャブレター。

しかもスロットルが動かない事が判明。キャブレターのバルブが固着してる?

ううぅむ、中がどんな事になってるのかドキドキするぞ。

ガソリンタンクは小さくて取り外しも楽ですが、錆取りでタンクが外してあるからキャブレターを外すのはなお簡単。

オマケにファンネル仕様でエアークリーナーボックスが無いから作業性は抜群に良いです。

こりゃDRよりよっぽど楽です。

ファンネルを取り外し、インシュレーターのバンドを緩めてキャブ本体を後方へ引っ張る。

固着しているのか、なかなか外れません。グリグリ動かしながら引っ張ると・・・

めりっ!とインシュレーターまで取れました(-_-;)

哀れ、離れ離れになったインシュレーター。

SRX用は金属製のベース部分にゴムくっついてる構造のよう。

コニシのG17でくっついたかもしれない(笑)

 

余計な出費を招いた事に少々落胆しつつも分解作業に入ります。

SRXのキャブはフロート室が一つしかないので、整備も比較的楽。

が、フロート室を開けると見るも無残なジェット類が・・・。腐ったガソリンで真っ黒になってます。

ジェットは新品に交換した方が良いかなぁと思いつつも、とりあえず取り外してキャブクリーナーに漬け置きしておきます。

2、3日漬けておいたら綺麗になって、元の金色の輝きを取り戻しました。

余計な出費をせずに済んだ事に少々気を良くしながら作業を続けます。

ジェット類が綺麗になったところで、本体の細い通路にキャブクリーナーを吹き込んで、エアーブローします。

本体やバルブ部分に目立った損傷はありません。

スロットルが動かなかったのは単に汚れて動きが渋かっただけのようです。一安心。

使われているOリングやパッキン類は新品に交換しておきます。

大した金額ではないし、以前DRで酷い目に遭ったこともありますからね。

ただ、Oリング単体では購入出来ない部分もあります。その部分は仕方なく古い物をそのまま使用。

掃除した本体にジェット類を組み込んで、パイロットスクリューも規定の回転数に合わせよう。

ハイ、出来上がり。

手でスロットルプーリーを動かして見ると、バルブがスムーズに上下します。

セカンダリー側の負圧キャブのバルブも指で持ち上げて見る。

スコーっとスムーズに下がりますが、どうも動きがマッタリしてますね。

DRも負圧式キャブですが、バルブはもっと「スコッスコッ」てな感じで動作は速かった気がします。

コイツもDRのようにバルブの穴を広げてやろうか、とも思いましたが、とりあえず標準状態を確認する必要があります。

エンジンも始動させてないのにモディファイする訳にはいきません。

掃除したキャブをシリンダーに取り付けます。

おっとその前にブっちぎったインシュレーターも新品に交換しないと(-_-;)

せっかくですからインシュレーターのOリングも新品にしておきます。

キャブを付けて、ホース類やスロットルとチョークのワイヤーを付けます。

ガソリンタンクが錆びていたのと、錆取りのカスが内部に残っている可能性もあるので、

燃料コックとキャブ間に市販のフィルターを追加します。これで多少のゴミがあっても安心。

やっと・・やっとエンジンをかけれる状態になりました。

燃料コック後に市販のフィルターを追加。

仮設置なので変な取り付けですが、後日燃料ホースを買ってきちんと付けますね。

 

喜び勇んでガソリンを満タンにし、燃料コックをONにしてみます。

イグニッションキーをONにして、キックを踏み下ろしてみます。

ボフボフボフ・・・と、2、3回キックしてもかかる気配がありません。

おかしいなぁ?とSRXから降りると、車体の下に水溜りが・・・?

オー!マイガッ! キャブレターからオーバーフローしてるじゃん(>_<)

慌ててコックをOFFにして、今までの作業を振り返ってみます。

DRの時はフロートバルブのスリーブ(筒)部分のOリングが劣化して漏れてたっけ。

SRXの場合その部分はOリングだけでは部品として出ませんが、適当に合う物に交換したはず。

適当だったからマズかったかなぁ?でもキッチリ収まったんだけどなぁ。

ゴミが流入しないようにフィルターも付けたし。

いやいや、そういえばフロートバルブ部分の動きが渋かったような気がします。

試しにキャブのフロートチャンバー部分をドライバーの柄でコンコンと叩いてみると、コックを開けてもオーバーフローしません。

原因は恐らくフロートバルブ。

でもひょっとしたら、今の「コンコン」で直ったかもしれない、なんて淡く身勝手な解釈でエンジンを始動させてみますが、

しばらくするとポタポタと垂れてきます。

やっぱり面倒臭がらず、分解したほうが良さそうですね(-_-;)

再びキャブをバラしてフロートを手で上下に動かして見ると、やはり汚れでバルブの動きが悪いようです。

バルブを外してシコシコと磨いてみます。

バルブ内部にはとても小さなスプリングが入っているので、一応そこまでバラして掃除しておきます。

前回の清掃時にバルブが収まるスリーブをラジオペンチで挟んで引っ張ったので、内側にバリが出ているかもしれません。

スリーブの内部もシコシコ磨いておきます。

見違えるように綺麗になったフロートバルブ。

気付いてたなら最初から掃除しろって思われるかもしれませんが、それはそれ、

こときちの整備にはやはり1つくらいはトホホなオチがないとね(-_-;)

フロートを組んで、手で上下に動かして見ます。今度はちゃんとスムーズに動作します。

それをシリンダーに組み付けます。

ガソリンタンクを載せて、コックON。

燃料フィルターをガソリンが通過していくのが見えます。今度こそ漏れませんように。

ドキドキハラハラしながら見ていると、どうやら止まったみたいです。アッパレ!フシギ!

オーバーフローが解決したところで、エンジン始動。

キック4、5回ですんなりと始動しました。

弾けるようなシングル独特の排気音が響きます。

美しい車体から弾き出される排気音も美しい・・・なんて思ってるのは多分私だけ。近所迷惑なんだな。

路上にはオーバーフローで出来たシミが(-_-;)

右の大きなシミが今回の。左の小さなシミがDRの。

ガソリンが揮発しても消えないんですね。

「あそこの家の前は汚い」と後ろ指差されそう。気をつけましょう。

ところで肝心の整備作業中の画像がありません。

何故って・・写真撮ってる暇があったら整備したいじゃろ!?

 

少しエンジンが暖まったところで軽くブリッピングしてみます。

バルル〜ン・・・バルル〜ン・・・

やっぱりスロットルのレスポンスはマッタリしています。

キャブはファンネル、サイレンサーも社外品に交換してあるのにこんな状態。

DRの方が排気量は大きいのに、レスポンスは良いです。バルンッ、バルンッ・・って感じ。

スペシャルキャブに交換する人も多いようですが、これでは無理もありません。

負圧キャブの問題かな?

それともコースティングエンリッチャ(スロットルオフ時、急激に混合気が薄くなるのを防ぐ機能)の問題かな?

急激なエンジンブレーキが掛からない分、乗りやすいのかもしれませんが、実際に走ってみないことには分かりません。

この辺りは今後の楽しみということで。

 

さて、念願のエンジン始動まで漕ぎつけましたが、まだまだ問題はあります。

今度はフロントフォークのオイル漏れ。

SRXでは良くあると聞きましたが、シール等の交換が必要です。

直したところで走行できる訳じゃないから慌てる必要もありませんが、

なんせDRが手元に無いですからね。やること無いんですよね(-_-;)

それに加えてエアークリーナーボックスの装着。

車検を通すにはファンネルではちょっとマズイ。

SRXの車体はキャブ後端がカバーで隠れるのでファンネル自体は外から見えませんが、

あのすさまじい「シュコーッ!!」という吸気音は誤魔化せません。一発でバレそうです。

パワーフィルターを付けるというのも手ですが、アレ結構高いんですよね。

とりあえず車検の時だけボックスを取り付けようかと思案中。

それならタダですが、ボックスを取り付けるには車体の後ろ側をバラバラにしなければいけないようです。

金出してパワーフィルター付けるか(当然セッティングも変わる)、金かけずに手間かけるか・・・

こときちの取る手段は決まったも同然!?

あぁ・・一体いつになったら走り出すのか?

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