貧乏人はユーザーに行け!

step3 検査当日

車検日当日にやる事は大きく分けて2つ、「手続き」と「検査」。

検査は簡単ですが、慣れていないと手続きが面倒。

 

車検日当日は少し早めに行って準備をします。

テスターや、書類記入などの手続きを考えると、少なくとも30分前には陸事に到着したいところ。

時間に余裕があった方が焦らず間違いも少ないです。

持っていく物は

車検証 自賠責保険証 納税証明書 点検記録簿(ある場合)

印鑑(三文判) ボールペン 鉛筆 。

もちろん車検を受けるバイクも。

筆記具は陸運事務所にも有るはずですが、きちんと管理されていないので

自分で用意したほうが良いです。

鉛筆で記入しなければならない個所もあるので鉛筆も忘れずに。

 

当日の手順は

(1)テスター屋

(2)書類購入

(3)書類記入

(4)印紙購入

(5)車検受付

(6)検査

(7)車検証発行

の順。

 

(1)テスター

ヘッドライトの光軸を合わせてもらいます。

ライトを上向(ハイビーム)に点灯させた状態で合わせます。

自分で出来るなら必要ありませんが、1度で確実に通す為には利用した方が無難。

僕は岐阜の陸事の西にあるスギヤマテスターを利用しています。予約等はいりません。

費用は2100円。お店によって多少金額が違うと思います。

テスター屋さんによってはユーザー車検者を受け入れてくれない所もあるという話もあるので、

あらかじめ電話で確認しておいた方が確実。

ネイキッドは光軸調整ネジも分かりやすいですが、

カウルが付いたバイクは調整ネジが分かりにくい場合があります。

DRは調整ネジがとても分かり難いので、いつもテスター屋さんに「ドコですか?」と聞かれます。

予め自分のバイクの光軸調整ネジがドコに有るのか確認しておきましょう。

 

(2)書類購入

手続きに必要な書類を購入します。

岐阜の場合、向かって左から2番目の建物「岐阜自動車会議所」という建物の中の10番窓口で買います。

「バイクの車検に必要な書類一式下さい」と言えば分かります。

「記録簿は要りますか?」と聞かれると思いますので、記録簿が無い人は買ってください。

書類代は記録簿も含めて一式141円。

予め書類に、重量税、検査手数料の印紙を貼られ、代金を請求される場合もあります。

 

(3)書類記入

書類に書き込みます。

事務手続きは、向かって一番左の建物(書類を購入した左隣の建物)で行ないます。

記入する書類は次の3つ(正確には4つ)。

記入例が窓際のテーブルにあるので参考にすると分かりやすいはずですが、やっぱり分かりにくいです。

素人で一番困るのはこの書類の書き方だと僕は思うのですが、所轄の陸事によって形式が違うのか、

バイク雑誌等でユーザー車検を取り上げても、書類の書き方までは紹介していません。

僕はいつもコレで悩むんですけどねぇ。

自動車検査表

検査ラインで使用する用紙。

ナンバーと原動機型式(エンジン型式)、車体番号、車名、型式、初年度登録年を上の黒色の枠内に記入。

下の方に名前(所有者)と住所等をボールペンで記入します。

車名、原動機型式などは車検証を参考に記入します。

 

継続検査申請書(OCR用紙)

通常は継続検査。新しく手に入れたバイクを通す場合は新規になります。

上半分の枠内の車検期間(2年の場合は4を記入)、ナンバー、車体番号は鉛筆で記入するので注意

下半分の名前と住所はボールペンで書きます。

 

自動車重量税納付書

ピンク色の薄い紙です。

ナンバー、名前住所を書き、車検期間は2年、自家用、小型の自動二輪にチェックし、

車両総重量(車検証参考)を記入します。

 

自動車重量税印紙購入申請書/売渡し証明書

小さめの黄色い紙です。重量税の印紙を買うときに使いますが、別に記入しなくても買えます。

領収書みたいなものか。

 

(4)印紙購入

重量税と検査手数料は収入印紙を買う事で支払います。

最初に書類を購入した建物に戻り、重量税は11番窓口、

検査手数料の印紙は書類を買った10番窓口で印紙を買います。

10番、11番窓口はやってる事は同じみたいなので、どちらでも良いみたいです。

重量税は5000円、手数料は1400円ですから、間違いなく記入した後で書類に印紙を貼ります。

 

(5)受付

書類の記入が済んだら受付します。岐阜の場合は8番、もしくは9番窓口。

いつも9番窓口で受け付けしていますが、看板には8番がユーザー車検と書かれています。

どっちなんだか良く分かりませんが、どっちでも良いみたいです。

ここで電話予約した時の受付番号が必要になります。

必要書類が揃っているか、記入漏れはないか確認し、OKなら検査ラインに進みます。

窓口の横に検査ラインの図があるので初めての場合は何処に進むか確認しておくといいです。

 

(6)検査

実際にバイクを検査します。

検査ラインは、手続きした建物側が出口方向になるので、

入口に行くには検査ラインの建物をぐるっと回る形になります。

バイクの検査ラインは、岐阜の場合は入口向かって一番右(北)寄りの5番のライン。

トラックと同じラインです。

まず検査ラインに入る前に検査員による車体のチェック。

チェックするのは車体番号とエンジン番号の確認、ライトやウインカーなどの灯火器類、

フロントとリヤのアクスルナット、エンジンハンガーボルト、

ドライブチェーンの遊び、シフトペダルの緩み、クラッチとブレーキレバーの操作など。

番号とライト関係は確実にチェックしますが、他の部分はあまりシビアな検査はしません。

でもアンダーガードの中をペンライトで照らしたりしてましたので、

オイルにじみなどがある場合は、検査前に綺麗に拭き取っておいた方が良いでしょう。

車体のチェックが終わると検査ライン(建物の中)に入ります。

測定機械が設置されるラインにバイクを通して検査します。

前回は係員の指示に従ってライン検査していたので待っていると、一向に現れない。

周りを見るとどうやら自分でライン検査するようになったみたいです。

係員は居たり居なかったりしますので、あまり当てにしない方が良いでしょう。

バイクの場合、ライン検査の項目は次の4つ。

1 スピードメーターテスト

2 フロントブレーキテスト

3 リヤブレーキテスト

4 ヘッドライト光軸テスト

まずバイクをセンターのラインに沿って進めてローラーの上にフロントタイヤを載せます。

右上に電光表示板で指示が出るのでそれに従って左足付近にあるペダルを踏んで検査します。

スピードメーターテストは先ほどフロントタイヤを載せたローラーが回転するので

メーターが40km/hになった時にペダルを離します。

フロントブレーキテストはそのままフロントをローラーに載せた状態でブレーキを思いっきり掛けます。

これも電光表示の指示に従って行います。

リヤブレーキテストは先の検査でフロントタイヤを載せていたローラーに今度はリヤタイヤを載せて

フロント同様、ブレーキを強くかけます。

これも電光表示の指示に従って行って下さい。

光軸テストは少し進んだ所にありますが、横に引かれたラインにフロントタイヤの前端を合わせます。

僕はアクスルシャフト(前輪の軸)を合わせるものとばかり思っていて、過去にそれで検査をパスしていますが、

係員のオジサンがそう言うのですから、間違い無いでしょう。

ライトをハイビームにして電光表示に従って操作するとフロントタイヤが固定され、

横からピコピコいいながら測定機が出てきます。

4項目全て終了すると少し進んだ所(右手の壁際)に2輪用と書かれた検査表を挿入する機械があるので、

先ほど書き込んだ書類の「自動車検査表」を矢印の向きに入れます。

ハンコが打たれるので書類をライン出口中央付近にある窓口に出して、最終的な検査OKのハンコを貰います。

 

(7)車検証発行

ライン検査が済んだらもう一度受付手続きした建物に戻り、

必要書類を出して新しい車検証を発行してもらいます。

窓口は7番。

車検証、OCR用紙(継続検査申請用紙)、自動車検査表、重量税納付書の4枚の書類を出してしばらく待つと、

新しい車検証とナンバーに張るシールがもらえます。

これで全て終了。

 

途中で分からなくなったら、窓口で聞くと次に何処で何をやったらいいか教えてくれます。

ユーザー車検はプロがやる訳じゃないから不手際があって当然。

知らない事、分からない事はどんどん聞けば良し。

陸事も以前と比べたら随分とフレンドリーになったそうですが、とても困った顔をして丁寧に質問すれば

大抵は親切に対応してくれます。

 

車検費用内訳 (平成16年11月現在)

自賠責保険(25ヶ月) 18,970円

重量税          5,000円

車検手数料        1,400円

光軸テスター代      2,100円

用紙代            141円

合計          27,611円

 

自賠責を1ヶ月分長くしても650円増くらいです。

何事も無くすんなり通れば、次回の車検時は24ヶ月にしても1ヶ月分余裕が出来るので

無駄になるわけでもありません。

 

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