あにーとらぶらぶランデブー

03年8月2日

あにーさんと早朝のワインディング走行。目指すは茶臼山高原道路。

トホホの無いツーリングなど、僕はツーリングとは認めない(泣)

 

あにーさんと「早朝に走りに行きましょう」という話になりました。

次回SSMの前に、SRXがちゃんと高速を走れるのかどうか確認したかった事もあり、

豊田まで出掛けることにしました。

今回の目的は、

1 SRXって高速でどうなのよ?

2 SRXって峠でどうなのよ?

を確認する事。

エンジン修理後に一抹の不安を残すSRX、高速道路でエンジンが焼きつきませんようにという思いと、

そこそこ走るSRX、ドカと走ったらどうなるのか?というのも興味深いところです。

前日天気予報を確認すると、2日の天気は曇りで降水確率は20%。天気は大丈夫そうです。

待ち合わせは豊田ICにAM5時で、豊田まではおよそ80kmだから1時間もあれば着くはずです。

一応3時に起きて準備し、3時半に出発。

今回はあくまで走行会。目的が目的ですから、不要品は一切持って行きません。

重くて負担になるデジカメも、かさばって邪魔になる地図も持っていきません。

ストイックに走るのです。

しかも相手はあにー@ドカです。邪魔な物は一切排除。

サイフとハイカとプラグレンチと予備プラグとドライバー類を持ち、

言ってる事とは裏腹に何だかかなり邪魔な気がする荷物を持って出掛けます。

まだ夜も明けていない早朝だから車も少なく快調に走れます。

高速道路も車は少なくSRXの調子を見るにも好都合です。

高速に乗り、エンジン大丈夫かいな?とドキドキしながら徐々に回転を上げ、様子を見ます。

一応何事も無く走ってます。

うはははは!なんだ、取り越し苦労じゃん。心配無いじゃん。今回はトホホ無しじゃん。

イィィィィィーヤッホーイ! と、意気揚々と走り、豊田手前の上郷辺りで休憩を取ろうと思ったら、

守山を過ぎた辺りから何やらポツポツと当たる物が・・・?

雨降ってるじゃん(-_-;)

しかも土砂降り(-_-;)

しかし高速道路ではすぐに雨宿りは出来ず、雨具の用意もしていない僕は

一番近い東郷PAに着いた頃にはすっかりズブ濡れ。

茶臼山ボルテージは突然の雨にすっかり冷めてしまって、気分は水冷ボルテージ。もうイヤ帰りたい。

岐阜では降ってなかったのに、まさかこんな形でトホホに見舞われるとは予想だにしませんでした。

こんな雨では今回は中止だに。

すっかり冷え切った体を温めるべく、ホットコーヒーと自販機のホットドックを頬張ってると、

雨も小降りになってじきに上がりました。

雨は上がっても路面はどうせ濡れてるし、だいたい茶臼山の天気だってどうだか怪しいし。

一応あにーさんにメールを入れてみる。

「そっちの天気どうですか?」

「雨は上がったけど、路面はウェットです。」

・・・で、どうすんの?中止なんだろうか。強行なんだろうか。

中止と明言してないからにはやっぱり豊田までは行くべきか。

引き返すにしても一度高速を降りないといけないし、雨上がりの東名を再び走り、豊田ICを出ます。

待ち合わせ場所にはバイクは一台も無く、僕は一人途方に暮れて、そりゃこんな天気じゃ誰も走らんて。

僕だってこんな天気なら走りたくない。SRXは晴れの日専用だったのに。

もう帰る。僕は帰るぞ。今帰れば奥さんが起きる前に帰り着くし。既にネタは出来たし(-_-;)

と、思っていたら、遠くからバイクの爆音が聞こえて、あにーさん登場。

あにーさん、あんたは素晴らしく面倒見が良い人だ。僕ならこの天気を見たら寝直すよ。

こんな路面だと分かっていたら走りたくないもん。

本当はあと2人ほど同行希望者が居たらしいんだけど、当然この天気だからキャンセルで、

せっかくだから走りますか、と2人でらぶらぶランデブーです。

朝の空いた道を走りますが、まだしっかり濡れてる路面はペースも上げられません。

しかしあにドカの後塵を浴びるという目的はしっかり果たせ、後塵と一緒に濡れた路面の水しぶきも浴びる。

あにドカに装着されたパンチングメッシュ=直管のテルミニョーニ・サイレンサー(以下テルミさん)から

繰り出される排気は強烈で、右から左からテルミさんの荒い息遣いが激しく僕を襲い、

あぁもっと浴びせてっ浴びせてっといった感じで御座います。

あにーさん朝練御用達の道を抜け、途中の道の駅でしばし休憩。

朝だから冷えるのは分かってたけど、雨で濡れるところまで想定してなくて、僕は冷え切ってブルブルな体を

ホットコーヒーで暖めます。

 あにドカ&こときちSRX by TU-KA TT21

しっかり日も昇り、道も随分乾いたところで、本日のメインイベント茶臼山高原道路を目指します。

国道を反れ、まずは料金所までのワインディングロード。

徐々に乾いてきた路面に、徐々に上がるペース。徐々に遠ざかるテルミさんの激しい息遣い。

やばいっす。置いて行かれるっす。SRXフルスロットルっす。

フルスロットルって言うのは全開って事っす。もうこれ以上アクセル開けられないって事っす。

頑張れ!SRX! ここで置いていかれる訳にはいかないんだ。

だって僕は地図持ってないから。

既に豊田ICからはかなり離れ、ココで置いてけぼり=迷子必至。

息も絶え絶えに料金所まで到着。

有料道路ですが、朝8時までは料金所に人が居ないのでタダだそうです。

さ、走りましょう走りましょう。路面も乾いてきたし、後塵を浴びましょう。

と、鼻息荒く料金所を通過しようと思ったら、既に料金所に係員が居るんですが?(-_-;)

時刻は7時過ぎ。どうも夏季期間中は7時から料金を徴収するようです。

「どうします?走りますか?」というあにーさんの問に、「止めましょう。」と即答する僕。

いや、お金が勿体無い訳じゃありませんよ。それも多分にありますが。

豊田を出て既に1時間半経過していますから、そろそろ戻らないと奥さんが怖いからです。

さようなら茶臼山。トホホを有難う(-_-;)

国道を流し、途中で一息ついて、日もすっかり昇ってクソ暑い中、まったりと車につかまり帰途につきます。

高速道路もすっかり車が増えて流れが悪くなった上に、一宮付近で事故渋滞13km。

最後までトホホを満喫させてくれます。こんちくしょー!

僕はお巡りさんよりも奥さんの方が怖いので、道路の隅の方を遠慮がちに100km/hで走らせて頂きました。

今回限られた時間ではありましたが、高速160km、ワインディング160kmと、充分過ぎるほどの充実した内容でした。

また行きましょう。リベンジ茶臼山。

 

今回の出費

高速代 大垣IC〜豊田IC @1,500円×往復  3,000円

ガソリン代                     1,100円

朝食代                         580円

コーヒー代                       120円

                       計  4,800円

 

おまけ

トホホな僕は試乗もトホホで、昔友人の新車を転かして以来、試乗は控えていたのですが、

今回あにーさんがどうしてもSRXに乗りたい。こときちの素晴らしいSRXに乗りたいと懇願するものですから(一部誇張)

しばらくバイクを替えて走りました。

で、ドカってどーなのよ?

それが、

はうぅ・・・ま・・曲がらん( ̄◇ ̄;)

ううぅ・・は・・速いっす( ̄◇ ̄;)

ブレーキ、カックンカックンっす( ̄◇ ̄;)

4速と5速の間にニュートラルが有ります?(-_-;)

あにーさんのドゥカティ900SS改は、ハンドルバーはそれ程低くもなく遠くもなく程よいポジションですが、

タンクはボリュームがあって、とてもスリムなLツインエンジンとは思えない車格。

車体はカッチリとしたレプリカの様な剛性感があって、ハンドリングもレプリカの様な感じがして、

中途半端な曲がり方ではフラついて上手く曲がりません。

多分、極力パーシャルな状態を作らない思い切りの良いライディングをすれば良いのでしょうが、

他人の不慣れなバイクで思い切りの良いライディングが出来るかっつーの。

結局フラフラしっ放しで、自分の腕がセルフステアを阻害してるのが明らかに分かって、

「あぁごめんなさい。全部僕が悪いんです。」と謝りたい気分です。

結構真面目に色々考えながら乗ってましたが、結局一度も上手く曲がれませんでした。

900のLツインエンジンはパワフルで、不慣れな僕ではとてもフルスロットルには出来ず、

「むむっ、ちょっと頑張ったぞ。」と思っても、メーター見ると4千回転。レブリミットは9千回転。

イタリー製ベリアのメーターが「もっと回さんかい、われ!」と、僕におっしゃるんですが、

そもそもデスモは高回転でこそその本領を発揮するんでしょうが、

長らくシングルに慣れきった僕の体はどうやらシングル・リミットが生成されてるようで、

40馬力を超えるとリミッターが働くようです。

絶賛されるエンジンもハンドリングも、僕には良さが分からぬまま終わってしまいました。

そんな手強いドカでも僕が性能を実感出来た点が1つだけあって、それがブレンボのブレーキ性能。

慣れないうちは初期から急激に立ち上がる制動力にカックンカックンしてましたが、

慣れるとその強力なストッピングパワーが絶大な安心感になります。これは素晴らしい。チョー感動。

SRXの住友キャリパーも制動力は悪くないと思ってましたが、実際にブレンボを体感するとその差は歴然です。

完全に持て余し気味だったドゥカティですが、確かに万人受けではないそのフィーリングは

「いつか乗りこなしてみたい」と思わせるものを感じました。

気兼ねなく思い切りの良いライディングが出来るように、そのうちマイ・ドゥカティを購入しようと思います。

逆にSRXは非常に扱いやすく、よく曲がります。

僕が迷子にならずに済んだのは、SRXの性能のお陰でしょう。

ノーマルSRXでドカと走るには少々非力なのは否めませんが、

多分これ以上のパワーは僕には御しきれないでしょうから、

必要にして充分なのかもしれません。

 

トドメのトホホ

SRXは快調のまま終了した今回のツーリング。

しかし、トホホは当日のみ起こり得るとは限らないのです。

翌日仕事に使ったSRX、ヘルメットを掛けようと思ったら・・・

れれ?ヘルメットホルダーが無いよ(-_-;)

恐らく茶臼山のワインディングで、あにドカに振り切られまいと

頑張ったSRXが、走りに不要なパーツを自ら振り落として軽量化しながら

限界走行してくれたのでしょう。

健気なバイクです。ほんと。

と言うか、どうすんだよヘルメットホルダー。

茶臼山の麓でヘルメットホルダーを拾ったら、こときちまでご連絡下さい。

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