林道へGo!

1999年12月4日晴れ

愛車DRは本調子ではないものの、

ちょっとツーリングに出かけることが出来ました。

DRの調子を見ながらなので、

いつでも戻れるよう近場の林道に行くことに。

 

以前から気になっていた林道に出かけました。

それは岐阜県春日村方面から滋賀県伊吹山方面に抜ける林道。

知り合いから「ラリー車も通るよ」という話を聞いていたので、

DRでも走れるくらいのフラットダートだろうと予想していた為です。

朝7時、DRを車庫から出して、大通りまで押していく。

冷え切ったエンジンもセル一発で始動します。

暖気運転しながら朝食を調達しにコンビニへ。

それから朝の空いた道路を山へ向けて走ります。

途中、池田山中腹を通るワインディングを抜け、川沿いに走ります。

少し走ると、おいしい湧き水が出る所があります。

早朝にもかかわらず、ペットボトルを沢山持った人が水を汲みに来ていました。

 

岐阜の水道は不味くないのに汲みに来る人がいる。

よほどおいしい水なのか?

 

通勤の車や通学の学生とすれ違いながら、川沿いに早朝の道路を走ります。

電光表示機は外気温0度と表示しています。

どうりで寒いわけだ。

通りを国見スキー場方面へ曲がると、通行車両はほとんどいなくなりました。

人気の無い通りを山を目指して走ると国見スキー場が現れます。

オープン前の静まり返ったスキー場を抜け、つづら折れの道を上ります。

しかし行けども行けども舗装された道路。

ダートはどこ?

山道を上りきって国見峠の頂上部にたどりつくと、絶景が広がります。

 

国見峠から伊吹山を望む

朝焼けの伊吹山の頂きに雪が見える

国見峠から揖斐方面を望む

麓の方は紅葉していて、とても綺麗

 

国見峠を越えると、そこからはダートになります。

しかし「工事中通行止め」の看板が。

ここまで来て通らないわけにはいかないだろう。

通り抜け出来なければ引き返せばいいと思い、とりあえず行ってみることにします。

ダートといっても、きれいなフラットダート。

DRでも難なく走れます。

霜柱をパキパキ言わせながら進みます。

しばらく行くと強面のおじさんが2人現れました。

どうやら山仕事の為に来ているようです。

静かにゆっくり通り過ぎながら、一応頭を下げておこう^^;

強面のおじさんも一応頭を下げてくれました。

趣味で通らせてもらっているんだからね。低姿勢でいきましょう。

日の当たる平坦な所を見つけて、朝食を取ります。

エンジンを止めると、誰も居ない林道は静まり返っています。

ガソリンコンロを持って来ればよかったと後悔しながら

手短に朝食を取ると、DRに跨って出発。

水溜りに氷が張った林道を、トコトコ走ります。

 

滋賀県方面に下る途中

天気がいいので眺めは最高だ

林道は超フラットダートで走りやすい

 

しばらく下ると工事用の重機が止まっています。

通行止めというのは、この事だったんですね。

最初は土砂崩れの復旧工事かと思ったのですが、

どうらや舗装工事のようです。

せっかくの林道なのに、残念だな。

ますますフラットになったダートを下っていきます。

途中、2、3台車やトラックとすれ違いました。

多分工事関係の車でしょう。

早朝で工事が始まるだったため、通り抜け出来たみたいです。

きれいな小川を渡ると、やがて舗装路になります。

細い曲がりくねった道を行くと、滋賀県側の麓に到着。

 

滋賀県側の麓

麓は紅葉が綺麗です

 

さて、念願の国見林道を通った感想ですが、残念な事が2つ。

ひとつは予想よりダート区間が短かったこと。

地図で見るとかなりの距離ですが、実際のダート区間は10kmほどでした。

岐阜県側はほとんど舗装されているし、滋賀県側も舗装化が進んでいるようです。

もうひとつは私のミスですが、岐阜県側から走るとダート区間は全て下りになる事。

ただでさえ重くてデカいDRでず〜っと下るのは楽しくない^^;

滋賀県側から走れば全て上りで面白かっただろうに・・・。

 

今回のショートツーリングで、DRは冬でも思ったより快適だという事に気が付きました。

オフ車に付いているナックルガードは冷たい風が直接指先に当たるのを防いでくれるし、

ビッグタンクはニーグリップ部が大きくえぐれているので

ひざに当たる風を減らしてくれます。

飾りのようなバイザーも、冬場は威力をしっかりと体感出来ます。

寒いと体が強張りがちですが、ポジションが楽なので比較的リラックスできます。

超長距離を走るパリダカのレプリカは、実は快適なツアラーでもあるんですね。

 

さて、これからの時期に林道に行く人も少ないとは思いますが、

林道を走るときには注意して欲しい事があります。

1、吸殻を投げ捨てない

2、自分のごみは持って帰る

3、山林作業者には低姿勢であること

4、先の見えないコーナーは無理しない

みんな当たり前の事です。

吸殻は山火事の原因になります。吸殻の投げ捨てなんて論外です。

掃除する人が居るわけじゃないんだから、ゴミも自分で処理するのは当然です。

ダートライダーは趣味で林道を走らせてもらっているのです。

林道は林業や生活に必要な大切な道です。

我が物顔で走ったり、威嚇するような爆音を出すのはもってのほか。

せめて作業者や通行者とすれ違う時くらいは静かにゆっくり走りましょう。

先が見えない所で右側を走ったり、ハイスピードで進入したりするのは危険です。

いくら人通りが少ないといっても、通行する人は必ずいます。

 

みんなが当たり前の事を当たり前のようにやってくれれば問題ないのですが、

マナーの悪かったり悪質なライダー、ドライバーのおかげで、

自由に走れる林道が減っています。

どんどん舗装化が進み、ただでさえダートが減りつつあるのに、

林道からも締め出されてしまっては悲しすぎます。

山頂の絶景がいつでも誰でも見られるように、

これから走りに行くライダーは気配りを忘れずに。

 

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