こときちのつぶやき

2000年

 

まずやろうと思うこと 2000年11月24日

華麗なジャンプ、豪快でスムーズなコーナーリング、

壁のような斜面を駆け上るヒルクライム、倒れんばかりのハングオフ、

砂漠を疾走するレイドマシン・・・

バイクを好きになればなるほど

「凄いなぁ、自分もあんな風に乗れたらなぁ・・・」

という思いがつのります。

でもオレでは到底無理だし・・・自己嫌悪とジレンマ。

雑誌に女性のラリーストの話が載っていた。

耳が不自由な女性のラリードライバーの話も聞いたことがあります。

男女差別ではなく、私がこの人たちに勝るモノがあるのだろうか?

”自分には無理だ”と、やる前から決め付けてしまい、

そこから先に進めないだけの事じゃないのか?

「お金が無いから」「所帯持ちだし」は、きっと言い訳の一つに違いない。

まずは最初の一歩、「やろう」と思う事が大切なんだね。

よし、オレも!!「あの〜、バイクの練習したいんですけど、奥さん?」

 

幸せって何だっけ何だっけ 2000年10月27日

身の周りの物事が思い通りにいくことは、楽しくて有難くてとても幸せな事です。

ひょんな事から知り合った彼女と結婚し、家を出ることになりましたが

すぐに条件のいいアパートが見つかりました。あのアパートは楽しかったなぁ。

勤めていた会社が不景気で人員削減をしましたが、新しい会社にすぐ就くことが出来ました。

仕事は忙しくて大変な時もあるけど楽しくやっています。

バイクは希望通りCB750からXR600Rに替わり、

奥さんが無事に車の免許を取ったら子供が出来ました。

手狭になるなと思ったら安くて広い借家が見つかり、

子供は無事に生まれ元気に育っています。

DR750が欲しいけどDRなんて見かけないし金も無いと思っていたら、

偶然個人売買で手に入りました。

マイホームなんか持てたらいいなと漠然と考えていたら、たまたま手に入り、

念願だったガレージまで出来た。

こんなに思い通りに事が進んでいいのだろうか?

ひょっとしたら私が願う事は全てかなうんじゃないだろうか!?

よ〜し、ポルシェが欲しい!!ポルシェ、ポルシェ・・・

・・・でももし仮に手に入っても維持が大変そうだし、人も乗れないし、

ちょっとそこまで買い物行くには不便だし、目立ち過ぎるし・・・

よ〜し、じゃあBMWのバイクが欲しい!!GSもいいけどR850Rなんかがいいな・・・

・・・でも維持費高そうだし、そこら辺に置いておけないし、

そんな金があったらアレが欲しいコレも欲しい・・・

アレやコレも欲しいけど、どうしても要る物じゃないし、

お金があっても特別買う物が無ければ大して必要ないし・・・

私の幸せって傍から見れば結構ささやかなのかもしれない(笑)

 

最近バイクに思うこと 2000年10月19日

最近歳のせいか、新型バイクに触手が動きません。

それどころかバイクに乗る事自体、考える時があります。

大の大人が真面目にまともにバイクを楽しもうとした時に、

楽しめる場所もバイク本体もすごく限られている気がします。

バイクの醍醐味はやっぱりコーナーリングとは言うものの、

峠にしても林道にしても、必ず引け目を感じながら楽しむ事になってしまいます。

人気もあり、一般的となった逆輸入車も、考えてみれば外国を走ることを想定しているのだから

国内で走って楽しめるかどうかなんて難しいに決まっている。

それでも国内向けより逆輸入の方が人気がある。

新型の大型バイクで100km以下でも我慢できる・・・ではなく、

100km以上でも我慢できるバイクがどれだけあると言うのだろう。

国内の一般道で100km以上で走れる場所などないのに、

高速巡航性能やトップスピード、ピークパワーは重視される。

よく大型の魅力は余裕だという話を聞きますが、

使わない性能などムダとしか言えないんじゃないだろうか。

その使わない性能を削る代わりに、もっと軽くしたり乗りやすくしたり出来るかもしれない。

思いっきり低速に振って、100kmまでなら無茶苦茶楽しいバイクってのも

あっても良いのでは?

法定速度は厳守するべきだとは思わないが、

制限速度を守っていると楽しくないってのも何か間違っている気がする。

スーパースポーツはいいマシンだと思うし、それを望む人、

その性能を実際に必要としている人も居るでしょう。

ただそういうバイクもある一方で、ゆっくりでも楽しめるバイクが

もっとあると良いなと思うだけです。

新型のFTRは100kmまでが楽しいそうだ。

大型スクーターも今の交通事情に合っている気がする。

世の中の流行りはバイクを正常に楽しもうとしている現われなのかもしれない。

もし私がニューモデルとして買うとしたら・・・

ヤマハ SRX600新型 SRV750

ホンダ GB650

カワサキ W650R

スズキ GOOSE650 SW−800(大笑)

ってとこかな。

 

もうダメ(×。×) 2000年9月22日

バイクに乗っていて、「もうこれ以上は乗れない!」と思った事があるでしょうか?

DR750Sでエンデューロレースに出ようと思った時、

以前出たあるレースの事を思い浮かべました。

エンデューロを始めてしばらく経ちそれなりに慣れてきた頃、

6月に長野のスキー場で行われる「ブランシュ高山エンデューロ」に出ることになりました。

ペアライダーの都合がつかず、1人で6時間走る「アイアンマン・クラス」に出るハメに。

自分の限界を知らない故の無謀とも思えるチャレンジでしたが、

勝ち負けにこだわらなければ何とかなるかな?という考えでした。

しかしレース当日は雨。

コースはまるで田んぼのような超マディ状態。

スタート直後のストレートでさえまともに走れない有様でした。

オーバーヒートで湯気を噴くバイクを掻き分けながら進んだ先には2mほどの段差が・・・

晴れた日なら何の問題も無いその段差が、雨が降ると全く登れない。

ストレートで勢いを付けられないライダー達は、どれだけも上らないうちにパタパタと倒れていく。

自力ではどうにもならないもどかしさ。

数人で助け合いながらバイクを人力で押し上げるものの、ブーツは泥で滑って力なんて入らない。

数kmのコース1周に、一体どれだけの時間が掛かったんだろう・・・

結局3周回ったところでこれ以上走ったら戻って来れないと判断しリタイヤ。

エンデューロレースなんて、どれも辛いものです。

でも、「もうこれ以上は1mだって走れない」なんて事はあの時の1度きり。

雨と泥と疲労。

自分の未熟。

とても辛かったけれど、すごくいい経験をしたと思っています。

多分エンデューロレースをやっていなければ、あれ程の経験をする機会も無かったでしょう。

あれ以来リベンジする機会を失ったまま「ブランシュ高山エンデューロ」は開催中止になりました。

そしてDRでの坂内村エンデューロ。

あの時と同じ無謀なチャレンジかもしれない。

でも「自分の限界はどこなんだ!?」

「DRはどこまで走れるんだ!?」という疑問が頭から離れない。

「ブランシュ」の6時間に対して「坂内」は1時間。

ブランシュはマディでしたか、坂内は雨でもマディにはならない。

かなり「逃げ」が入っている気がしますが、

終わった後で「良い経験が出来た」と言えたらいいな。

 

苦労は買ってでもしろ 2000年7月22日

この時期、新聞の折込チラシに「カブト虫***円」というのをよく見かけます。

夏の想い出といえば色々ありますが、昆虫探しも忘れられない想い出。

カメラの形の虫カゴ持って自転車で山に出かけたものですが・・・

今ではホームセンターに百円玉持っていく時代なのか。

僕らが苦労して手に入れたクワガタやカブト虫は世界に一匹しか居ない宝物で、

死んだりしたらすごいショックでした。

今はどうなんだろう?もう一度ホームセンターに行くだけなんだろうか。

最近はいろいろな物が手軽に楽しめるようになって、すごく便利です。

ペットだって人工知能に電動だ。

面倒な事はやりたくない、面倒な事は出来るだけ自動化する、そんな風潮です。

それがいけないとは言わないが、本当に大切なものは時間と労力を惜しんでは手に入らない物だと思う。

面倒で大変なバイクが流行らないのは時代の流れなんだろうか?

 

林道を走るということ 2000年5月19日

私が初めて林道を走ったのは7、8年前。なんちゅう所を走るんだと驚きました。

軽トラックが1台通れる位の道幅、急斜面に超ヘアピンカーブで岩がゴロゴロ。

片側は切り立った土手、もう片方は柵もガードレールもない崖。

そんな所を知り合いに連れられて必死に登っていくと、そこには目を見張る絶景が広がっていました。

うちから2、30分の距離にこんな素晴らしい場所があるなんて・・・。

しばらくして4駆ブームが過熱、オフロードバイクもちょっとしたブームになり、

週末には多くのライダー、ドライバーがおしかけました。

中には無茶をする人やマナーの悪い人もい居て、事故もあり、林道入口にはゲートが出来ました。

春には草木に花が咲き新緑がまぶしく、夏にはジャングルのように生い茂り、

秋には落ち葉の絨毯が敷かれ、冬は雪景色。

目を見張る絶景も、四季折々の風景も、もう見ることが出来ません。

しかしだからといってゲートを乗り越えて進入してもいいのだろうか?

「国有林だから国民はそこを通って何が悪い」とも言えなくはない。

けれど一般車両の通行禁止という看板に鉄製のゲートでシャットアウトしてある林道を

それでも走る事は、なんだかとても後ろめたい気がする。

もともと以前から一般車両の通行禁止と書かれた看板があったりしたのだから、

ゲートの有無にかかわらず違反行為なのかもしれません。

ワインディングをぶっ飛ばしたり、高速を口に出せないような速度で走る事より、

ひょっとしたらもっとタチが悪いかもしれない。

ただ単に楽しく走りたいという行為が、周りに大きな影響を与えているのかもしれない。

 

バイクのためにバイクをやめる 2000年4月10日

この度家を買う事になりました。

夢にまで見た憧れの車庫付き一戸建て住宅。

しかし日当たりの悪い狭い住宅と小さな車庫の為に莫大な借金を負うことになりました。

本当にこれでいいんだろうか?

住宅ローンを払っていくためには、私がポックリ死ぬならともかく

大きな病気や怪我で働けなくなることは許されません。

つまり仕事以外で怪我をする可能性が高い事は極力避けねばなりません。

じゃあバイクはどうなる?

せっかく車庫を手に入れてバイクの保管も整備もこれで完璧になるのにエンデューロレースはおろか、

バイクに乗る事すら出来ない?

何と言う矛盾でしょう。

もちろんバイクに乗る人が必ず入院する訳ではないし、乗らないから怪我しないとも言えませんが、

乗る事で危険度が増す事は誰から見てもハッキリしている。

一家の主であるお父さんがバイクに乗るという事は、それだけでとても大変な事なんですね。

おじさん達がバイクに乗り続けたり、乗ったり出来ない理由が当事者になってやっと分かった気がします。

奥さんもよく「バイク乗るな」って言わないもんだ。

言われないと言われないで余計に考えてしまいますが・・・。

でもエンデューロはやめろと言われかねないな^^;

 

日産っていいんだよ 2000年2月18日

雪が続いていますが、こんな時は以前乗っていたダットサン・トラックの事を思い出します。

社会人になって車を買う時に、トランポにも使うから車種が限られてしまい、

いろいろ考えて買ったのがダットラ。

商用車というか、もともと土建屋さん用の車だから大して期待していなかったんだけど、

これがなかなか良かった。

4×4なんだけど普段はFRでハンドリングが思いのほかよく、ラダーフレームだから剛性も強い。

エンジンは2リッターのガソリンなんだけど、これが今時ないようなワンカム2バルブ。

車体の割に非力だったけど、慣れると苦にならなかったし、信頼性もありそうだった。

商用向けだから内装は質素そのものだけど、余計な装備が無くてかえって良かった。

ブレーメタリックのカラーリングで、お気に入りだったダットラ。

20万km走るまでは乗りつづけようと思っていたけど、結局手放す事になりました。

今回購入したバネット・セレナも日産ですが、日産も悪くはないなって思います。

 

そもそも 2000年2月14日

そもそも何でシングルがいいのかと言うと、普段使うには一番楽しいんですよね。

マルチのスムーズな吹け上がりや音、安定感も実に楽しい。

でも安定しすぎているので低速で走るのが苦痛になってしまいます。

私は絶えずハイスピードで走り続けたくはないし、それが出来るほどの技術もないんです。

XJ750Eのような古いバイクだと低速で走っても楽しいのですが、

GSX−R1100とか、CB750などの比較的新しいバイクは出来が良過ぎて

アクセルを開けたくなってしまいます。

一般道を普通に走る速度域では退屈でしょうがない。

逆に特定の場所ではこの上なく楽しい。

シングルはといえば、低速でもトコトコした感じがして急かされず面白いです。

ビッグシングルならなお面白い。

ハイスピードも思ったよりイケます。

構造もシンプルだから、仕組みも分かりやすいです。

ただ、当然のことながらマルチやツインに比べるとパワーは無いし、

高速域(捕まるような速度ね)は苦手ですよね。

 

何でかっちゅ〜と 2000年2月9日

軽量コンパクトが身上のシングルで、何ゆえバカデカくて重たいDRに乗らなければいけないかというと、

エンデューロでいい走りがしたいという思いに他ならない。

本当はレース用マシンでコースなり林道なりを走るに越したことはありませんが、

所帯持ちの身では練習時間など取れるはずもない・・・。

考えあぐねた結果、通勤時に乗れば多少は練習になるのでは?という浅はかな知恵が。

当たり前ですがロードバイクではロードの乗り方しかしないので、

いきなりオフ車に乗っても体が思うように動きません。

たとえダートでなくても普段からオフ車に乗っていれば、

自然とオフの乗り方が身に付くだろうという魂胆です。

まぁXR600Rまではよかったんです。

しかし街乗りもするし、ツーリングもしたいし、ゆくゆくはタンデムもしたい、

そんなワガママをかなえるにはDR750Sしかない。

と、言うより他のビッグオフは高くて買えない(笑)

本当ならロードバイクとオフのレーサー(レプリカ)というのが理想的なんですが、

エンデューロ・レースを捨て切れない往生際の悪さがそれを拒む・・・

それでは肝心の練習になっているのかと言われると・・・?

いや、DRが気に入らない訳じゃないんだけどね。

オフ車にしては重過ぎるよなぁ。

 

トライク・プロジェクト 2000年1月31日

先日新聞に身障者が乗れるトライク(3輪バイク)を作ろうという人達の

記事が載っていました。

ホンダ・ワルキューレをベースに、タンデムシート部分に

車椅子ごと乗り込めるような仕組みのようです。

いつも当たり前のように乗っているバイクも、

立場が変わればとても縁遠い存在になってしまうんですね。

気の向いた時、行きたい場所へ気軽にバイクで出掛けられるって事は、

とても幸せな事なのかも。

最近は大型スクーターが流行りですから、そういう物を使って

身障者でも楽しめるようなバイクが作られるといいですね。

このトライク・プロジェクトにかかる費用は300万円。

地方紙に載ったことで反響もあるようですが、やはり問題なのは資金不足。

ぜひとも成功させて、多くの人に夢や希望を与えて欲しいものです。

 

12年目 2000年1月2日

私の愛車DR750Sが来て、1年弱。

色々苦労もあったけど、一応まともに走っています。

考えてみると88年式だから、製造されてから既に12年も経っている事になります。

十年以上経っていても、こうしてまともに走って2000年を迎えられたことは、

DRにとっても幸せなことでしょう。

もちろん愛車が調子よく走ってくれる事は、私にとっても幸せなことです。

さて、2000年はDRとどれだけ走れるかな。

 

 

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