こときちのつぶやき

2003年 12月

晴れマーク 2003年12月31日(水)

今年最後のつぶやきです。

来年も、降水確率に負けないくらいの更新確率を目指します。

時々覗いて見て下さい。

あなたの心にも晴れマークがつくかもしれません。

 

青いマークの切なさ 2003年12月29日(月)

年末の思いがけず休日になった今日、掃除をした後に買い物に行ったホームセンターのカーグッズコーナーで、青い車椅子マークが売っていた。身障者のマーク。

僕は身近に身障者が居ないから良く分からないけれど、アレをわざわざホームセンター等で売る必要があるんだろうか?セカンドカー用とか、他人の車を運転する時とか、余分に必要な場合もあるかもしれない。だけどホームセンターで大量に売るほど需要が有るとも思えない。僕が真っ先に思い浮かんだのは、身障者に成りすまして身障者用の駐車場に堂々と停める健常者だ。こんな物を売られたら、もう誰も健常者なのか本当の身障者なのか見分けがつかなくなってしまう。いくら商売とはいえ、コレは安易に売るべき物じゃないと思う。

以前とあるTV番組で「ダイエットの為には一番離れた駐車場に停めて歩きましょう。」と言っていた。だけど誰もが我先に入り口に一番近い駐車場を取り合う。駐車場は出来るだけ近く停め、エスカレーターやエレベーターで歩きもせず、ダイエット食品には多額の投資をして、サプリメントで健康を維持する。歩けよ。たかが数十メートル離れるだけじゃないか。どんな重い買い物をした所で、筋肉痛になるほどの距離でもないだろう。

そんな僕の思いとは裏腹に、時々青い車椅子マークを付けた車が普通の駐車場に停まっているのを見かける時がある。善意で設けられた身障者用のスペースは、本当に必要な人には届かない。これからますますそんな状況が増えるんだろうか。何だか世知辛い世の中だよね。

 

年賀状と僕の憂い 2003年12月28日(日)

パソコンのお陰で年賀状を作るのも随分と楽になった。お店で頼まないと出来ないような凝ったレイアウトも、綺麗な写真を入れるのも、自分でいとも簡単に出来てしまう。

僕が作った年賀状は、子供の写真と家族の写真を印刷したベタベタなレイアウトで、他人の写真を見てもつまらないだろうことくらい百も承知だけど、それでも年賀状でかろうじて繋がってる人とか、はるか遠い空の下で暮す人達宛に、僕らの元気な姿を一枚のハガキに託すのは、まんざら悪いことじゃない気がする。

だけどバイク関係の知人、友人、つまりはライダー宛てに自分の家族写真を送っても仕方が無いから、僕はライダー向けに別の写真を使ってもう一つ別のレイアウトを考えた。恐らく同じ様な事を考えた人も沢山居るんじゃないかと思うものの、それでも僕らしい年賀状が出来てとても満足してるんだけど、力作を送る相手が3人しか居なかった。

 

独り深夜のキッチンで 2003年12月27日(土)

仕事から帰ると「会社から電話」と言われ、僕はホッとする間もなくいそいそと会社に逆戻りする。修理を終えて帰宅出来た時には、もう日付が変わっていて、みんな寝静まった後だった。

ロクな飯も食えなかったから小腹が空いたな。お茶漬け食べたいな。そっと台所を覗くと、テーブルの上に僕の茶碗と急須とお茶漬けが用意してあった。

旦那が帰ったら飯の用意がしてあった。ただそれだけの事。だけど、1人深夜の台所でお茶漬けをすすりながら思った。僕はまだ頑張れる。

 

聖なる夜の背徳感 2003年12月26日(金)

気の利いた贈り物ってなかなか難しくて、相手が女性なら尚更難しくて、欲しい物というのは当然ながら、欲しいけど自分では買わない物で、且つ高価過ぎない物を狙いたい。すごく欲しい物は本人のこだわりが有るからヘタに贈らない方が良いし、自分で買えない物を人にねだるのはプレゼントとは言わない。貴金属はデザインに好みが有るだろうし、指のサイズも分からないし、大体高価過ぎてお父さんのお小遣いではまともに買えない。服はもっとダメで、レディースのサイズって暗号みたいでサッパリ分からないし、そもそも僕に服のセンスを求めるのが間違ってる。と、いうのは多分言い訳で、好みの傾向などは普段から気にしていれば分かるだろうし、指のサイズだってその気になれば分かるだろうし、服のサイズの暗号を解読する事とか、ファッションの情報を仕入れたりセンスを磨く事とか、結局面倒でそういう努力を怠っているに過ぎないんだろう。そして面倒だから考える事を放棄して、ケーキとかお花とか無難で安易な物でとりあえず済まそうとする。モノじゃなくて気持ちが大切だからね。なんて言い訳しながら。だけど、それはもう社交辞令でしかなく、考えも労力も放棄した時点でその大切な気持ちは失われている。

でも今回は閃いたね。いつも鈍感な僕だけど、珍しく閃いたね。通販で買ったんだけど、そのまま渡したのでは様にならないからラッピングしなきゃね。だけど33才のオヤヂがラッピング用品を買うのは、なんだか凄くいけない事をしているような背徳感がある。それを夜子供が寝静まった後に、1人コソコソと包む。むむっ・・説明書きの様に簡単に出来ないじゃないか。33才のオヤヂは、夜更けにピンク色の紙と飾りのお花を相手に悪戦苦闘する。なんだかすごく怪しい気がする。僕は気持ちを失わない代わりに、いくつもの背徳感を重ねる。

 

聖なる夜に祈る事 2003年12月25日(木)

この時期になると、クリスマスやサンタにまつわるエピソードをあちこちで目にする。近所の小学3年生の女の子も、まだ本当にサンタクロースが居ると信じてる。みんなはいつまでサンタを信じてるんだろう。僕はいつまで信じていたのか覚えが無い。

それは心の奥底で、いまだに信じているからかもしれない。サンタクロースが実在すると。だからサンタさん、DRの部品と、PS2と、青色のスバルR2を僕に下さい。

そう奥さんに向かって祈ってみた。

 

メリー・イチョウカゼ! 2003年12月24日(水)

やっぱり胃腸風邪ひいた。

食事も摂れず、お腹は下り、トイレにヘタり込んで

「20世紀最大の発明はウォシュレットだね」としみじみ思い、

減量の必要が無い僕は3.5kg痩せる。

サンタさん、素敵なクリスマス・プレゼントをありがとう(怒)

 

走り出すこと 2003年12月22日(月)

カスタマイズにつぎ込む潔さもうらやましいけれど、それよりももっとうらやましい事がある。ハードじゃなくて、ソフト。高性能マシンやパーツなどのモノではなく、行為だ。

先日、夕方のニュースで珍しくバイクの話題が出ていた。愛知県のライダーが今年のISDE(インターナショナル・シックス・デイズ・エンデューロ/6日間に渡り行われる国際的なオフロードの耐久レース。今年はブラジルで行われた)に参加したという話なんだけど、そのライダーは妻子持ちライダーだった。僕と同年代のパパライダーが異国の地でKTMを駆っている。「所帯持ちだから」というのは言い訳なのかもしれない。だけど、その行動力と、それを理解してくれる周りの環境は率直にうらやましいと思う。

最近の僕は、ニューモデルや高性能パーツにあまり魅力を感じない。新しいモノ、新しいパーツ、高性能なパーツは確かに素晴らしい。SRに付けられていた数々の高性能パーツ。同等の物を全てSRXに付けたら、きっと驚異的なパフォーマンスを発揮するだろう。だけど、それよりもっと大切な事がある。それは「乗ること」だ。バイクを所有する真の目的は、バイクに乗ることに他ならない。その行為を実行し、より充実させる事。それが一番魅力的な事。だから、とても高価で素晴らしいバイクを所有している人よりも、バイクを存分に満喫してる人の方が僕はとてもうらやましい。もちろん素晴らしいマシンを存分に満喫出来れば申し分ないけれど、所帯持ちサラリーマンの現実はそんなに甘くない。

とは言うものの、何もいきなりISDEに出ようと思ってる訳じゃない。近くのエンデューロでも良いし、走行会でもツーリングでも構わない。でも、所帯持ちライダーという環境では、現実的にはバイクに乗ることすら難しいだろう。だから、まずは走り出すこと。僕が修理するのは、自分でエンジンを修理するのは、走り出す為なんだから。

 

サンタとリンクとPS2 2003年12月21日(日)

僕のHPと相互リンクしたいというメールが着た。来るモノ拒まず、去るモノ追わないけど未練がましい僕は特に断る理由も無いというか、こんな1日に数人しか覗かないマニアックな私的サイトにリンクしたいと言うのもどうよ?と、思えてしまうんだけど、しかも相手は個人ではなかった。

なんでも、PSのゲームメーカーらしい。今度バイクのゲーム作ったのでリンクして宣伝してくださいということらしい。尚更僕のこんな稚拙なサイトに依頼するなんて大丈夫かよ?って思ってしまうけど、見るとどうもバイク関係のリンク集みたいな感じになるようなので、一応僕もリンク依頼の返事をしておいた。

僕はそのゲーム機持ってないけど。

自分がプレイ出来ないゲーム紹介するのもどうよ?というか、PS2欲しいです!サンタさんっ!

 

正吉 2003年12月19日(金)

父さん、僕は5夜連続再放送の「北の国から」を、ついつい見てしまう訳で、昨夜もTVチャンピオンの後についつい見てしまった訳で、そんな中、純の「お前、本当に正吉の事好きなのか?」という問いかけに対する蛍の答え、

「だって・・・正ちゃん、大きいんだもん。」

・・・・・

だって大きいんだもん♪ って、一体何が!?正吉のナニが大きいんだ!?ほたぉ〜!!

って僕は取り乱してしまった訳で、そんな僕はいつも情けなくて頼りなくてだらしなくてエロな純にそこはかとない親近感を覚えてしまう訳で、唯一違うのは僕にはあんなに次々と良い女が現れなかった事くらいな訳で、そんな僕は正吉の様に大きな男でありたいと思う訳で。

 

潔さ 2003年12月18日(木)

頼んでいた部品を取りにバイク屋に寄ると、随分とカスタムされたSRが置いてあった。「修理ですか?」と、店長に尋ねると、「ネットオークションで買ったらしいんだけどね・・」という答えが。あぁ、なるほどね。後は想像に難くない。格安だと思って手に入れたバイク。でも実際にきちんと走れるようにするには、かなりの手間と金が掛かるという顛末。個人売買にはつきまとうリスクだ。

こときち: おぉ!オーリンズのリヤサス。

店長さん: でもそれヤマハ純正のだよ。硬過ぎて乗れたもんじゃないよ。

こときち: おぉ!NISSINのマスターにステンメッシュのホース。

店長さん: だけどホースの金具に亀裂が入ってるんだよね。

こときち: おぉ!APのキャリパーが付いてる。

店長さん: でもキャリパーのセンターが出てないんだよね。

こときち: おぉ!FCRが・・

店長さん: でも・・

こときち: おぉ!サイレンサーが・・

店長さん: でも・・

オリジナルペイントされたタンクと社外のシート。高性能なパーツに交換された吸排気系。メーターやハンドルも交換されて、一見一通り手を入れたフルカスタムに見える。だけど細かく見ると至る所にツッコミどころが満載。これではノーマルよりも劣ってしまう。そもそも車検が通らない。

だけど僕はうらやましかった。そんな後先も考えずにカスタマイズにつぎ込める潔さがね。ケチをつけるだけなら誰だって出来るんだから。

 

分かるような分からないような 2003年12月17日(水)

「めっちゃ高いなぁ。」奥さんが化粧品のカタログを見て言う。ふ〜ん、いくらするの? 見てみると、なんとかコラーゲンクリームとかいう物が1個7,800円もする。化粧品の相場がいくらなのか知らないけど、確かにこれは高い気がする。だいたい化粧品の値段って不透明過ぎるんだよね。製造コストとか原価とか、さっぱり分からない。「これは厳選された原材料を使って製造している素晴らしい化粧品だから、7,800円なのです。」と言われれば、「あぁ、そんなものなのかな。」と思ってしまう。だけど「高価だから効果が期待出来そう。」と思う消費者心理を逆手に取ってるような気もしなくもない。

だけど何も化粧品に限らず、「コレはとても高性能で素晴らしい潤滑剤だから50gで8,000円(税別)なのです。」と言われれば、「あぁ、そんなものなのかな。」と思えてしまうし、何の変哲もないプラスチックの棒切れも「DRのカムチェーンテンショナだから3,000円(税送料別)です。」と言われれば「それ下さい。」と言うしかない。

分かるような、分からないような。

 

ボーダー 2003年12月16日(火)

朝起きて窓の外を見ると、ウチの近くの低い山の頂も白く雪化粧していた。山が白く染まると思い出す。あぁ、オレはボーダーなんだ。ボーダー。BorderじゃなくてBoarder。ギリギリじゃなくて、スノーボードやる人。ギリギリスノボやる人という意味でもないけど、当たらずとも遠からず。いや、もう数年前からゲレンデに出掛けていない僕は既にボーダーを越えてしまってるのかもしれない。

だけど、白い山を見ると疼くんだよ。ボーダーなんだから。確か階段の下の押入れの一番奥に、僕のボードが仕舞い込んであるはず。僕の赤いアルペンボードが。そう、僕はアルペンボードでビッテリーターンをすると誓った事を、いつしか忘れていたよ。

情熱はまだ消えていないか。真紅のボードで僕の消えかかった情熱を再び燃やそう。だけどもう1つ大事な事を思い出したよ。僕はブーツを持っていないって事を。

 

僕の右手と君の思い 2003年12月15日(月)

「行くよ。おいで。」

声を掛けると、娘が駆け寄ってくる。

2才になる娘は、危なっかしくておぼつかない足取りで駆けてくる。

無邪気な笑顔で。髪を風になびかせながら。

僕は微笑んで右手を差し出し、そして娘は僕の右手を

無視して走り抜けて行った。

風がやけに冷たいよ。

 

我が家のハマー 2003年12月13日(土)

なんだかんだと言いながら、金曜の夜11時から始まる「恋するハニカミ」を見てるんだけど、僕はその時間は寝てる訳で、奥さんが撮ったビデオで見るからタイムリーじゃなくて、今頃になって先々週の番組を見てる。なんてこった。先週と先々週は、はしのえみが出てるじゃないか。

いいなぁ。はしのえみ。30のくせに可愛いよなぁ。僕も湯豆腐フーフーしてもらいたい。相手は妻子持ちの的場浩司だった。なんだ。妻子持ちでもデートして良いのか?ゲストの田中律子も「デートした〜い!」とか言ってるし。

そんな訳で、僕もデートした〜い! 僕の車はHUMMERじゃなくて軽トラだけど、どちらも実用車だから似たようなものだし。

 

ささやかながら 2003年12月12日(金)

寝覚めが良かった事。朝食のレーズンパンを切らさなかった事。軽トラのシフトが上手く決まった事。溶接の跡が綺麗に出来た事。食堂の昼飯に好物が出た事。10時と15時にコーヒーが飲めた事。定時で帰れた事。仕事帰りに本屋に寄れた事。メルマガと迷惑メール以外のメールが来た事。熱い風呂に入れた事。みんなであったかい晩ご飯を食べた事。奥さんの機嫌が悪くなかった事。家族が元気な事。子供と一緒に寝た事。

平凡な日常の中に、ささやかな幸せがいくつも転がってるよ。

今日もつぶやきが書けた事とか。これを今あなたが読んでくれた事とか。

 

モニュメント 2003年12月11日(木)

一般家庭用の発電システムが普及しつつある。思い浮かぶのは、屋根の上に太陽光発電用のパネルを設置するもの。最近は、時々屋根に取り付けている家を見かける。

近所の工務店に、その太陽光発電の見本品が展示してある。現在の発電量が表示されたりして参考にはなるだろうけど、今では特別珍しくも無くてさして興味の対象にもならなかったけど、そのパネルの脇に何やら見慣れない物体が立っている。宇宙戦艦の艦橋についてるアンテナの様な、なんともSFチックな謎の物体。なんだろう?興味津々で見てみると、一般向けの風力発電用の羽根だった。風力発電というと真っ先に大きなプロペラをイメージしてしまうけど、それは縦軸型で全く異なる外観。恐らく全方向からの風に対して回転させることが出来るように工夫されてるんだろう。

ちょっと気になったのでネットで検索すると、いとも簡単に見つかった。コレ。面白いのは組み立てキットで販売して、説明ビデオを見ながら誰でも簡単に組み立てることが出来るということ。しかもかなり低価格。面白い!面白いよコレは!なんだか採算なんてどうでも良い気がしてくるよ。自宅の庭に立てたくなったよ。一家に一台風力発電。みんなの家でクルクル回るよ。いいなぁ。なんだかほのぼのして楽しそうだなぁ。だけどね、その展示してある風力発電の羽根、回ってるのを見たことが無いんだ。だけどいいんだ。回らなくても。説明文によると、数ある設置用途の1つに「モニュメント」って書いてあるから。

 

12月の朝の意気込み 2003年12月10日(水)

寒い。とても寒い。目覚ましを止めたはいいけど、布団から出られない。決死の覚悟でもぞもぞと抜け出して、窓の外を見る。今日はいい天気みたいだ。そこで考える。バイクに乗るか否か。

冬は寒いものだ。それは当たり前の事で、自然の摂理だから「僕は寒いの嫌だ!」って言ったところで仕方がない。でもバイクは違う。クソ寒い中、絶対バイクに乗らなければいけない理由は僕にはない。大体さ、僕は細いんだよね。寒さが骨身に染みるんだよね。ほんとに心底冷える。こんな寒い時期に、しかもこんな冷え込んだ時間帯にバイクに乗る事に一体どれだけの意味があるんだ? 

あれこれ屁理屈をこねて軟弱な考えに傾倒しつつある時、外からバイクのエンジン音が聞こえてきた。近所の人だ。いつもの出勤時間。TRXの排気音。そうか、あの人もバイクで出勤するのか。よし!僕も今日はバイクに乗るぞ!

意気込みは、自宅から数百メートル先の路地裏でしぼんだ。いくら意気込んだところで、寒いものは寒いんだよ!路地裏でSRXの暖機する間、僕はバイクの脇にうずくまって手をかざす。あぁ・・バイクってあったかいなぁ。停まってる時は。

 

のび太の心情 2003年12月9日(火)

仕事用のメガネを新調する事にした。仕事で使うとすぐにボロボロになってしまうので勿体無い気もするけど、メガネも最近はとても安くて4000円くらいから買える。それくらいなら気軽に買えるし、仕事で使っても惜しくないだろう。と言うよりも、今まで使っていたメガネは今時じゃない大きくて丸いメガネだからまるで「のび太君」みたいで、サービス業や営業職ではないにしろ、のび太君は頂けない。まるでドラえもんが居ないと何も出来ないみたいじゃないか。そこで、出来る男になるべく、僕は出掛ける度にメガネ屋さんを覗いて、色々物色してみた。

おっ、展示してあるこのメガネ。サングラスで有名なレイバンのメガネ。カッコイイじゃないか。また広告の江口洋介がカッコイイじゃないか。コレを掛けると僕も江口になれる様な気がしてきた。どれどれ、試しに掛けてみよう・・・無理だった。やっぱね、メガネ掛けただけでイケメンになれるなら、誰も苦労しないってね。奥さんに「江口のメガネ掛けたけど似合わなかったよ。」と言うと、「だって江口も無理ムリっぽくない、アレ。」との答え。そうか。僕の出来が悪いんじゃなくて、メガネ自体に無理があったんだ。でも、そんな無理ムリなメガネでもカッコよく見せてしまう江口の底力、恐るべし。

結局僕は安い普通のメガネにした。だけど、レイバン江口モデルとまではいかないにしても、この際もう少し冒険しても良かった気がする。だって誰もメガネを替えた事に気付かないから。いや、それ以前に僕の存在に気付いていないのかもしれない。わ〜ん!ドラえも〜ん!

 

山を眺めて思ったんだ 2003年12月8日(月)

僕の勤める会社は、養老山脈の麓にある。濃尾平野の西の果て。平野から突如山がそびえる様は圧巻というか、ちょっと感動的ですらある。その山並みが、今紅葉で色付いている。流れる雲とシンクロして雲間から差し込む光の帯が山肌を流れて行き、スポットライトのように鮮やかな自然が織り成す色合いを浮かび上がらせる。春には新緑の緑と山桜。夏には蒸し返る緑を。秋には鮮やかな紅葉を。冬には水墨画のような白銀を。一日中、一年中眺めていても飽きる事が無い。僕はとても素敵な環境に居る。

「やっぱ、山って良いよね。」そう奥さんに同意を求めようとしたその時、「山が迫り来る感じがして息苦しいったりゃありゃしない。」と言われた。

おーまいがっ!

 

笑顔の裏側で 2003年12月6日(土)

家族で名古屋三越にある、しましまタウンに行って来た。しまじろうに会えるしましまタウン。しまじろうというのはベネッセが発行する幼児向け教育誌のキャラクターで、かわいらしいトラ。購読すると非売品のしまじろうマペットがもらえて、お父さんはパペットマペットになって六甲おろしを熱唱する。

本当は東京ディスニーランドに行きたかったらしく、奥さんは旅行会社のパンフレットなど持ち帰っていたけど、いかんせん遠い。そして金が掛かる。でも、お隣さんは家族でディズニーに2泊3日で行くそうだ。園内のホテルに泊まるそうだ。宿泊料金は大人1人25,000円だそうだ。夫婦で5万、2泊で10万。東京ディズニーランドがとても遠く、霞んだ。東京ディズニーランドは、まるで僕らのサンクチュアリだ。毎日欠かさず10時と15時に東を向き、ひざまずいてお祈りをしなければいけないような気がしてきた。だから僕はしましまタウンに行く事にした。

しましまタウンでは、本物のしまじろうに会えるんだよ。本物といっても着ぐるみだけどね。だから子供のトラのくせにやけにデカい。でも流石というか、着ぐるみでも演技が上手い。セリフに合わせて、いかにもしまじろうがしゃべってるようにアクションする。絶えず笑顔で。曲に合わせてお姉さんとダンスする時も、子供と一緒に記念写真を撮る時も。

ねぇ、君はその笑顔の裏で、どんな表情をしてるんだい?僕は笑顔の裏で、頭痛と現実に顔をしかめているよ。延長料金は15分単位で加算されていくからね。

 

カレーパンの訓戒 2003年12月5日(金)

だんだん寒くなってきて、朝起きるのも辛い時期です。あぁ、もう少し、あと5分だけ。と思いながら目覚ましを止めて2度寝してしまう人も居る事でしょう。何が言いたいかというと、今朝2度寝しました。しかもグッスリと。目覚ましを止めて、むにゃむにゃ・・もうちょっとなら大丈夫。低血圧だから朝弱いのよね。なんてね。低血圧と朝寝坊って関係あるのかしら・・・zzz、をぅ!?大丈夫じゃねーっつーの!って飛び起きる羽目になりました。それだけ飛び起きる元気があるなら、最初から起きろっつーの。12月5日午前7時5分、低血圧でも寝起きに飛び起きれる事が判明しました。

でも僕は寝坊したお陰で、とても凄い事に気が付いた。それはバイクと車の決定的な違いである。その決定的な違いと言うのは、「車は食べながら運転が出来る」という事だ。いや、本当は危ないからやっちゃいけない事なんだろうけど、やろうと思えば出来るのです。僕の車はマニュアルだから少々やり難いけど、ATならもっと楽でしょう。いや、危ないからやっちゃいけないんだけどね。

食べながら運転といえば、ウチの隣の奥さんは得意?らしい。マクドナルドのハンバーガーなど当たり前。先日はリンゴをまるかじりしながら運転してました。極めつけは「そうめん」。そうめん!?しかもマニュアル車で!? 「対向車の人が唖然としてた。」と。当たり前やがな!と、すかさずツッコミを入れたくなるような話です。どうすればそうめんを食いながら運転が出来るのでしょう。というか、いくら食べたいからといって、運転しながらそうめんを食べようという発想自体が既に異常です。世の中にはとんでもない人が居るものです。

さて、僕はといえば、今朝、人生においてとても大切な事を悟りました。それは「車でカレーパンは食うべからず」って事です。この訓戒を胸に、僕は今日も走り続けるのです。と言うか、朝からカレーパンは食うべきじゃないと思うのです。

 

くるみ 2003年12月4日(木)

TVから流れる歌。Mr.Childrenの曲だった。プロモーションビデオの中で、ミスチルの歌に合わせて中年男性が熱唱している。見るからに冴えないオッサンが歌っている。

そう、それが現実なんだよね。ほとんどの人は、華々しくもなく、脚光を浴びる事もなく、ダンディとは程遠い地味でパッとしない中年オヤジなんだよ。現実はドラマの様にロマンティックではなく、カッコ良くもなく、流行歌のようなトキメキも無い。それでも皆、頑張ってる。冴えないオッサンでも頑張ってる。僕が頑張るべき事は何だろう?僕が情熱を注ぐべきもの。プロモーションビデオを見ながら、僕は少し胸が熱くなった。

だけど、あのタイトルは頂けない。父さん熱唱してしまいそうだよ。あのプロモーションビデオの中の冴えないオッサンに負けないくらいに。

ねぇ、くるみ。

 

午前3時 2003年12月3日(水)

午前3時。僕はうつむきながら、アーク溶接の青白い火花を見つめている。夜更けの電話。修理依頼。本当に僕には、虚しいほど仕事の電話しか掛かってこない。笑ったり、ドキドキするような会話は何一つ無く、「はい、分かりました。見に行きます。」と答えて、僕はしばし途方に暮れて、深夜の工場で夜通し溶接をしている。青白い火花を見つめている。僕は何を頑張ってるんだろう。どうして頑張ってるんだろう。会社の為じゃない。金の為でもない。家族の為でもない。どうして僕は頑張ってるんだろう。

フォークリフトの講習で、講師が言った。「一番事故を起こすのは30代だ。」と。教師の不祥事も30〜40代の中堅どころが一番多いらしい。慣れだろうか。先の見える人生に対する失望だろうか。頑張ったって何も変わらない。僕はどうして頑張ってるんだろう。それでもうつむきながら、溶接の青白い火花を見つめている。止まらない咳にむせ込みながら、うつむく僕の額を汗が一筋流れてメガネに落ちて、青白くにじんだ。

修理を終えたのは、もう東の空が明るくなりかけた頃だった。そして今夜も電話のベルが鳴るよ。

 

リアルニモ 2003年12月2日(火)

子供がマクドナルドのオマケのオモチャを持ってきた。シマシマオレンジの魚、ニモのオモチャ。てっきり「ファイティング・ニモ」だとばかり思っていて、ファイティング?小魚がサメと闘う話か。スイミーみたいだね。なんて思っていたら「ファインディング・ニモ」だと知って、目からウロコ。多分世の中の8割の人が「ファイティング・ニモ」だと勘違いしているに違いない。それはさて置き、そのオモチャ、なかなか良く出来てて、背ビレを押すと「あははぁ〜」と、なんとも愉快そうな笑い声がする。それを聞いて奥さんが「昔あった『笑袋』みたいね。」と言う。あぁ、有った有った!単なる笑い声がするだけの無意味な袋が。懐かしいなぁ。というのもさて置き、そのオモチャ、なかなか良く出来てて、カクレクマノミとかいうシマシマオレンジの魚、結構カワイイじゃないか。TVCMを見ると、思わず映画を見たくなった。

そんなある日、奥さんが「あの魚、映画で凄い人気が出て今どこも売り切れなんだって。」と言う。売り切れ?ふ〜ん、ぬいぐるみとか売れてるのかね。そりゃ映画会社もボロ儲けだね。と思いきや、どうも違うらしい。グッズが大人気なのではなく、本物の『カクレクマノミ』が大人気だそうな。今まで大して気にもされてなかったこの魚、映画のお陰で一躍脚光を浴びる事となり、どこのペットショプでも品切れ状態なんだそうな。

それを聞いて僕は唖然としてしまった。あの映画は、人間にさらわれて水槽で飼われる事になった息子を父さんが助けるという話じゃなかったのか? まぁなんて酷い事を。可愛そうに。やっぱりお魚は海で暮すのが一番幸せなんだね、と思うのが普通じゃないのか? 

クリスマスプレゼントにニモを買ってきたよ。手に入れるの大変だったんだぜ。

きゃーカワイイ!

早速水槽に入れよう。あ、でもコレって海の魚だよね?

海水なんて無いよ。塩入れておこうか?

う〜ん、どれくらい入れるのかな?大さじ3杯くらいかな?

サンゴや海藻なんかも有るといいよね。

あ、乾燥ワカメなら有るだろ。

あれ、ニモちゃん浮いちゃってるよ。

死んじゃったのかな?まぁいいか。あははは・・・

てな感じで、日本中にリアルなニモが続出して、しかもリアルニモは映画のようにハッピーエンドなんかじゃなく、とても悲惨な結末を迎えるんだろう。僕はなんだかとてもガッカリしてしまった。可愛がるのはマクドナルドのオマケで充分だと思う。でもハッピーセットを注文する人はみんなニモを選ぶだろうからすぐにニモは品切れになってしまって、え〜、クラゲやフグなんて要らない!ニモが欲しいんだもん!という人が続出して、じゃあ本物のカクレクマノミを買いに行こう。って事になってしまって、カクレクマノミブームの一因はマクドナルドに有るのか!

 

お小遣い帳に見る今年一年 2003年12月1日(月)

僕はお小遣い帳をつけている。日々の出費を項目別に手帳に走り書きして、それをPCで集計している。一年経過したら月別、項目別にグラフにして出費の傾向を見ながら独り悦に浸ったりするけれど、リアルタイムに現在の出費傾向を掴まなければ意味が無いんだよね。別に小遣いが満ち足りていればそんな事しなくても済むけれど、限られた小遣いの中で自分のやりたい事や欲しい物、必要な物をやり繰りしていくには、状況を的確に把握しておく必要がある。あれ?まだ残ってたのに一体何に使ったんだっけ?という事が頻繁にあったから、一昨年の4月からお小遣い帳をつけることにした。

さて、今年ももうすぐ終りだけど、この一年、一体何にどれだけ使っているだろう。まだ12月分が不明だけど、今年バイク関係に費やした額はおよそ140,000円(ガス代、任意保険料含まず)になる。14万。多いだろうか少ないだろうか。この金額だけを見るとビックリするほど使ってるように思えるけれど、この中にはSRXの車検代、SRXのエンジンOH費用、DRのエンジンOH費用の一部、ツーリングに掛かった経費、果てはバイク雑誌の代金なども含まれているから、それらを考えるとかなり低く抑えたつもりというか、これ以下に抑えるのはかなり難しい。まぁほとんどツーリングには出掛けていないのだから、低くて当然かもしれないけれど。ちなみにガソリン代(バイクのみ)は、今年が25,000円、去年が13,000円。修理ばかりしていたような気がするけれど、ガソリン代だけで見ると去年よりは走ってるみたいだ。多分。12,000円分オーバーフローさせた訳じゃないと思う。多分。

残念ながら、出費に対する満足度を考えると、14万円分楽しめたとは到底思えない。それは費用の大半が車検代や修理代等の維持費で占められてるからかもしれない。掛けた費用と満足度が必ずしも比例する訳ではないだろうけど、せめて元は取りたい。今年は修理に明け暮れてしまったけれど、来年はその分満足度を上げられるだろうか。

さて、あなたは今年何にいくら費やしただろう。それに対してどれだけ満足できただろうか。

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