こときちのつぶやき

2003年 5月

 

娘の将来 2003年5月30日

娘がピアノを習うことになった。

近所の子供が習っているそうで、ウチの娘も「やりたい」と言いながらオモチャのピアノをジャカジャカ鳴らすんだよ。うるさいよ。

バレエもやりたいと言うんだよ。

バレエって、白タイツ履いて白鳥の首を股間に着けて爪先立ちで踊るアレだよ。

保育園の同じクラスの子供が習ってるそうだよ。

そういうのは上流階級のお嬢様が習うもんだよ。

ウチのような貧乏会社員の娘がやるもんじゃないよ。

近所のお宅には、グランドピアノがあるんだよ。

グランドだよ?グランド!ウチにそんな物置いたら床が抜けちゃうよ。

狭い居間にそんな物置いたら、毎日ピアノの上でご飯食べなきゃいけないよ。つーか、入らねーよ。

そのお隣さんも縦型のピアノがあるんだよ。みんな凄いんだよ。

ウチにはおもちゃのピアノが3台と、動かないバイクが3台もあるんだよ。凄いだろ?凄くないよ。全然。

と、言いながらも、まぁどちらかといえばピアノの方がまだ何か役に立ちそうかな

という奥さんの独断と偏見で、ピアノを習う事になったんだよ。

僕は空手を習わせたかったのに。

まぁそうは言っても、僕だって自分でもピアノが弾けたら良いなと思うよ。

ピアノが上手く弾けたなら、山口智子似の売れないモデルと知り合えていたかもしれないんだよ。

ピアノが弾けりゃ、山口智子とラブ・ジェネレーションだよ。

ラブ・レボリューションで、イリュージョンで、ソリューションで、コングラッチュレーションだよ。

つまり、僕がピアノを弾けていたら、今頃山口智子と結婚していたかもしれないということだよ。

何だか昨日と言ってる事が違うような気がするけど、深く考えてはいけないんだよ。

毎日毎日書いてれば、言葉のアヤというのも少なからず出て来るんだよ。

つまり僕は、山口智子とデート出来るなら、バイクなんか降りたって構わないんだよ。

なーんてね、最初から乗れないんだけどね。

まぁそれぐらい山口智子って良いって話なんだよ。・・って、何の話だったっけ?

別にピアニストを目指す訳じゃないけど、ピアノが弾けるという事が娘の今後の生活を

少しでも豊かにしてくれるかもしれない。

がんばれ。

僕は3日坊主だったけどね。

 

彼女の将来 2003年5月29日

今の女房と結婚してなければ、オレの人生もっと変わってたかもしれない。

オレには、もっといろんな可能性があったかもしれない。

今更そんな事を考えても仕方が無いとは分かっていても、ふと思ってしまう事あるんじゃないかな。

だけど、それってお互い様なんだよね。

奥さんだって、自分と結婚してなければ、もっと違った人生を歩んでいたはずなんだから。

もっと色々な可能性があったはずなんだから。

昔、僕と付き合うよりもっと前、ウチの奥さんは一人で東京に住んでいた時期があった。

そこで細々とバイトしながら、バンドをやっていた友人の作詞を手伝っていた。

それなりに評価されていたみたいで、後にこちらに帰って来て、僕と付き合うようになってから

そういう業界の会社から、東京に来て作詞活動をしないか?というオファーが来た。

僕は意を決して一度東京行きを勧めたけど、彼女は行かなかった。

「離れたらダメになるから。」と、言って、行かなかった。

彼女は憧れの東京生活よりも、岐阜の片田舎で僕と暮すことを選んだ。

もし仮に彼女を東京に送り出していたとしても、成功する可能性は極めて低いだろうし、

その申し出た会社も本当に信用出来る所なのかどうかすら僕には分からなかったけれど、

それでももしあの時僕がもう少し後押ししていたなら、彼女はもっと違った生活を送っていたかもしれない。

何も変わらなかったかもしれないけれど、そういう生活が本当に幸せで彼女が望むものかどうか分からないけど、

もしかしたらもっと輝かしくて、華やかで、充実した人生を送っていたかもしれない。

結局僕は、自分の欲求を満たす為に、彼女を束縛し、彼女の可能性を閉ざしてしまった。

今でもたまに、ふと思い出す時がある。悩んで葛藤していた、あの時の事を。

僕は彼女の将来を犠牲にしながら生きている。

僕は彼女の可能性を閉ざしながら生きている。

僕は彼女の自由を奪いながら生きている。

もしあの時、違う選択をしていたなら。もしあの時、君と結婚していなかったなら。

そんな仮定は、無意味で不毛だ。

どうあがいたって、今更「あの時」には戻れっこないんだから。

もしあの時、違う選択をしていたなら、もっと幸せになっていたかどうかなんて分からない。

あの時の選択がベストで、今の生活が一番良かったかどうかなんて分からない。

だけど、分からないけど、

「君と結婚する事が一番良かったかどうかは分からないけど、多分一番良かったと思う。」

と、お互いに言えたなら良いと思った。

でなければ、犠牲にしてきた彼女の将来が報われない。

 

何をやってもダメな時 2003年5月28日

例えば、ボルトが1本外せない。

このたった1本が取れさえすれば作業が進むのに、外せない。

工具が入らなくて緩まない。

仕方ないから別の道具を取りに行こう。

あれ?何を取りに来たんだっけ?

ハテ?なんだったかな?と、後戻りする。

戻った所で思い出す。あぁ、そうそう、アレだよアレ。

再び取りに行く。

今度はちゃんと持っていくぞ。

さぁこれならどうだ!

緩まない。

くそっ!蹴っ飛ばしてやる! あっ!

滑って道具を下に落とした。

くそー、どこ行った?落とした道具を探す。

なかなか見つからない。余計な仕事増やしやがって。

やっと見つけて、狭い所にもぐり込んで落とした道具を拾う。

くそっ!今度こそ!

ボキッ!

ボルトが折れた。

まぁ、そういうこと。

何をやっても上手くいかず、何をやってもツイてない時があるってこと。

それがたまたま、今年に入ってから148日ほどあっただけ。

 

演技 2003年5月27日

先日、子供を連れて、育児サロンに行った。

幼児と遊ぶ為の場所や遊具を提供したり、体操などで子供と接する機会や方法を教えたりする

ボランティアによって運営される平日の活動なんだけど、父親にも育児に参加してもらおうというのが

土曜日に行われる父親向けの育児サロン、サタパパサロンらしい。

別に休日だって僕は子供の面倒見てるんだけど、たまには違う環境も子供にとっては新鮮で楽しいだろうし、

別にこれといって用事があった訳じゃないし、でも本当はSRXの整備に専念したかったんだけど、

自分一人勝手な事やってられないから僕も出かけていった。

出かけたは良いけど、何だか場違いな仰々しい取材陣が居る。どうもケーブルTVの取材らしい。

僕はカメラに追い掛け回され、作り笑顔で子供と戯れることになった。

別にカメラが有るから、という訳じゃなく、僕は時々「良いお父さん」を演じているんじゃないかと思う時がある。

子供達は好き勝手に遊具で遊んだり、走り回ったりして、それなりに楽しそうだ。

もし誰の目も気にしなくて済むなら、僕はそんな子供に対して目が届く所で寝転がって、

雑誌を読んだり、SRXの不調の原因は何だろう?と物思いに耽ったり、あぁあの奥さん綺麗だなぁなんて

鼻の下伸ばしてたりしてることだろう。

でも実際は子供を追いかけて抱っこしたり、一緒に体操したりしている。

子供が「パパ、一緒に遊んでよ。」と言うのなら、僕も一緒に遊ぶべきだと思うんだけど、

勝手に遊びたがってるなら、放っておけばいいと思う。

でもそれって傍から見ると、やる気が無いというか、放任というか、ポツンと一人で居るお父さんって

何だか存在感が薄くて普段から子供の面倒見ていないから子供にも無視される寂しいパパで、

ここにも渋々ついて来たんじゃないかしら、なんてそんな目で見られるんじゃないかと勝手に思って

しかもTVカメラまであるし、鼻の下伸ばしてる所を市内のお茶の間に流されたりしたら僕は立場が無いし、

サロン主催者としても「あぁ子供を遊ばせて親は寝転がってれば良いのか。」なんて

変な誤解を視聴者に与えては困るだろうし、別に寝転がってるから放置してる訳じゃなく、

むしろ世間話に夢中になって全然子供に目を向けていない奥さん連中の方が危険な訳なんだけど、

そうは言っても僕はやむを得ず張り切って、作り笑顔で子供を追いかける。

何か間違ってる気がする。と、思いながら、追いかける。

優しそうな顔に騙されちゃいけない。僕はそんなに子煩悩じゃないし、良い父親でもない。

良いお父さん、良い旦那さんを演じているだけなんだから。

 

食事 2003年5月26日

僕は食べるのが早い。

お腹が空いてる時には、その食欲のおもむくままにガッつくのが美味しくて好き。

だから少しづつ出てくるコース料理などは、あまり好きじゃない。

「まとめて出して下さい。大盛で。」と、言いたくなる。

昔奥さんに、「もっとゆっくり食べてよ。」と、言われた事がある。

一緒に食べ始めると、決まって僕が先に食べ終わって、一人くつろいでるのが嫌みたいだった。

そうは言っても、食べたい!とっても食べたいんだよぅ!っていう欲望を抑えつつ

のんびりゆっくり食べるのはどうも我慢出来なかったから、相変わらず早く食べてたら

奥さん泣き出してびっくりした。そんなに嫌だったの?

仕方なく、それ以来僕は、なるべくゆっくり食べるようにした。

だけど、今僕は食べるのが超早い。

のんびり味わってる暇も無く、自分のノルマを口に押し込むと、すかさずスプーンに持ち替える。

「はい、ア〜ンちて。」

下の子に、ご飯をやるために。

2歳児は、まだ一人では充分にご飯が食べられない。

奥さんが先にやり、食べ終わった僕が交代する。

今、僕がいくら早く食べても、奥さんは嫌がらない。

 

寝顔 2003年5月25日

君は、僕の隣でかすかな寝息をたてて眠っている。

昼間は手におえなくてムカつく時もあるけれど、寝顔は誰よりも可愛いよ。

そっと髪をなでてみる。

いつまでこうして一緒に寝ていられるのかな。

戻しても戻しても僕の布団にもぐり込んで来るのは、いつまでだろう。

いつまで僕は君の傍で、その安らかな寝顔を見ていられるのかな。

そのうち君は僕の元を離れ、一緒の部屋で寝ることさえも嫌がるだろう。

そして僕は、君の寝顔を見ることもなくなるんだろう。

いつか僕の代わりに、誰かが君の寝顔を見守るんだろう。

だけど、相手はパパみたいに、寛大で、包容力があって、鈍感な男を選ぶんだよ。

でなければ、君の寝相と歯ぎしりには、きっと耐えられないから。

 

相変わらずね 2003年5月23日

以前エンデューロレースに参加していた時のこと。

一緒に参加していた人から言われた。

「お前は予測不能な壊し方をする。」と。

ペース配分とか、抑える所とか、ここ一発な所とか、そんな事考えもせず、

「レース」といえば最初から最後までただがむしゃらに全力で走るものと思っていた僕は、当然ながらよく転んだ。

レースなんだから、がむしゃらに全力で走るんだから、転んで当たり前だと思ってた。

だからよく壊した。

大抵転倒で壊れる個所というのは決まっていて、例えばハンドルバーが曲がるとか、

ペダル類が曲がるとか、レバーが折れるとか、余程の事が無ければそんなことろ。

だからレバーやレバーホルダーなどは、転倒で破損させる事を予想して予備を持参していた。

しかし僕が転倒した時に、どういう訳かブレーキホースのバンジョーボルトが緩んでしまい、

ブレーキフルードが抜けてブレーキが効かなくなってしまった。

そんなトラブルは想定していなかったから、予備のブレーキフルードなんて用意しておらず、

僕はレース会場でブレーキフルードを手に入れるために奔走する羽目になった。

あれから随分と月日が経ち、僕は自分のペースで走るという当たり前のことを学習し、あまり転ばなくなった。

メンテナンスにしても、いくらかの経験を積んできた。

だけど、相変わらず「予測不能」なトラブルに悩まされてる。

きちんと作業したはずなのに。原因の予想がつかない。

セオリー通りなんていう言葉は、僕には当てはまらないみたいだ。

僕はあの頃のまま、相変わらず予測不能なトラブルに悩まされ続けてる。

そして僕の意思に反して、僕のHPのコンテンツはメンテナンスばかりが充実していく。

 

騙したのねっ! 2003年5月22日

悩む。

胃腸風邪の今、悩む。

胃腸風邪ということ自体が悩みの種でもあるんだけど、それに付随する悩みということだ。

つまり、何を悩んでるかというと、「オナラなのかウ○チなのか、判断が極めて困難である」ということだ。

何故かしら、胃腸風邪の時はお腹がグルグルしてオナラが出やすい状態になる。

そこで、もよおした時に考える。オナラなのか?ウ○チなのか?

オナラならスカしてしまえば済むことだ<コラコラ

しかし、もしウ○チだったら、とんでもない事態になる。それは今後の人生を左右しかねない。

33才の男性会社員がウ○チ漏らしたとなると、それはもう一大事だ。

一生「ウ○チ野郎」という汚名を背負って生きなければならない。正に汚名。

そこで、悩む。オナラなのか?ウ○チなのか?

しかし、いくら悩んでも答えは出ない。予測不可能だ。

仕方がないので、どちらの状況でも完璧に防御できる体制を整える。

つまりトイレに駆け込むわけだ。

平然とした顔をしてトイレに駆け込み、慌ててベルトを緩めて、さぁスタンバイOK。

どっからでもかかって来い!

「ぷす〜・・・」

騙された。

 

大人しく走る 2003年5月21日

普段バイクに乗っている時は、

「もっとアクセル踏まんかいっ!ボケッ!」とか、

「ちんたら走っとるとブチ抜いてまうぞ!わーれー!」とか、

「2000ccもあって、なんでそんなに遅いんだよ!クリープ現象で走っとるんかい!」

なんて下品な事を思いながら運転してる。

実際に極端な無謀運転はしていないつもりだけど、

あまりに度が過ぎる場合は機会を見てスリ抜けもするし、追い越しもする。

だけど最近の僕は、左車線の左端を大人しく走ってる。

スリ抜けもしなければ、追い越しもしない。

「すみません。どうぞ追い越してくださいまし。」てな感じ。

なぜって、キャブセッティングが出なくてまともに走れないから。

「ちくしょー!邪険にしやがって、おぼえてろよ!セッティングが出たらみんなブチ抜いてやるからな!」

なんて大人気ない事を思いながら、今日も左端を大人しく走る。

 

ダウン 2003年5月20日

日曜日から、ずっと仕事に追われている。

昨日は午前様だったのに、修理しきれなかったから今日も朝から仕事だった。

おまけに胃腸風邪ひいたみたいだ。

難解な修理に頭を悩ませつつ、お尻も引き締めなければいけない。

額ににじむ汗は、修理に悩んでるからか? お尻の爆発をこらえているからか?

仕事で汚れても良いように、つなぎを着てるからこれまた厄介だ。

トイレに駆け込んでもホッと出来ない。

やっぱり33才はサンザンだ。

 

制限と言葉 2003年5月19日

僕の携帯は高性能だ。

4倍ズーム付きCCDカメラ搭載、2.1インチの美しい大画面ポリシリコンTFT液晶、

7色選べるサブディスプレイ、40和音のサウンド、連続待受け時間は330時間だ。

一回充電すると、本当にほぼ330時間待受けする。

1週間以上は余裕で待受けする。

だって掛かって来ないから(-_-;)

メールも来ない。高機能携帯も全く無意味。

この携帯依存症な世の中で、僕はきっと携帯が無くても生きていけるに違いない。

それなのに、無性にカメラ付き携帯が欲しくなって新機種を購入したのが1年ほど前。

それまでは、かなり機能的に劣った携帯を使っていた。

メールの送信文字数も著しく制限され、ちょっと込み入った話題になるとすぐに文字オーバーになって困った。

今は余程の事が無い限り文字オーバーになる事はなくなった。

それは楽だし、便利だし、有り難いこと。

だけど著しく制限されるのも、そんなに悪くないのかもしれない、と今思う。

伝えなければならない事を制限内に収める為に、ボキャブラリーが貧困な頭脳と、頼りない日本語変換機能を駆使し、

言葉を選び、無駄な文章を省き、そしてとても簡潔になる。

本来ならだらだらと書き流す文章の、一番重要な所だけが凝縮されて残る。

著しい制限の中で、僕が伝えたい事、伝えたい心情を出来るだけ上手く表現できるように考える。

PCのメールはつい長文になる。

制限がないから、僕はだらだらと書き流す。制限が無いから文章に対して深く考える事もしない。

だけど本当に伝えるべき事は、ほんの1、2行なのかもしれない。

ひょっとしたら深く考え抜かれた1、2行の言葉は、だらだらと書き流したとりとめのない文章よりも

本当に伝えたい事を、本当に伝えたい心情を、相手に伝える事が出来るのかもしれない。

だらだらと書き流した膨大な文章よりも、重みがあるのかもしれない。

世の中は高性能化が進み、どんどん制約が無くなっていく中で、そんな1、2行が書けたら良いなと思った。

 

誕生日おめでとう 2003年5月18日

今日は僕の誕生日。33回目の誕生日。

「おめでとう」なんて言わないでくれ。

33回目ともなると、もう嬉しくも、おめでたくもない。

「ご愁傷様です。」とか、「さすが33回目だけあって、散々(33)な一年ですね。」なんていう

身も心も凍てつくようなさぶいギャグなら受け付けます。

とか言いつつ、「おめでとうございます。ますますダンディになって、惚れ直しました。」という

ファンレターがどしどし来て、誕生日プレゼントがどしどし来るのを予想していたのに、

いまだに届いてません。

今現在22:30。今ならまだ間に合うぞ。急げ!

なんて言うのは、もてない男のバレンタインデーみたいだからもう止めよう。

現実の僕の誕生日は、相変わらず朝から子供の面倒を見て、

やっとほんのわずかな時間バイクに乗ったのは、

非情にも休日に呼び出す会社からの修理依頼に応じる為で、

帰ったらきっとご馳走が待ってる、と思ったら今晩のおかずはサンマの蒲焼だった。

相変わらずな一日というよりは、散々な一日だった。

まぁ、30過ぎの誕生日なんてこんなものさ。

子供が僕に「誕生日プレゼント」と言って、ベビースターラーメンをくれた。

誕生日だからといって、ご馳走や、高価なプレゼントなんて僕は要らない。

そんな33回目の誕生日も悪くないと思った。

 

無い 2003年5月16日

無い。ない。ナイ。

引出しを開けても、戸棚を覗いても、無い。

冷蔵庫を開けても、冷凍庫を開けても、見つからないのに、まだまだ探す気ですか?

それより僕と踊りませんか?

そんな朝っぱらから踊ってられるか。僕は探すぞ。でも、諦めました。無い物は無い。

僕の朝食のレーズンパンが無い。

やむを得ない。無い物は仕方がない。普通の白食パンで我慢するか。

あ、白パンも無い。

そして僕は途方に暮れる。朝6時から。

僕は必ず朝食を摂る。目覚ましを止めてうっかり2度寝したって朝飯は食う。だってお腹空くもん。

だけど食べる物が無い。どうしよう。

奥さんまだ寝てるし。奥さん朝弱いから起こしたくないし。

仕方が無いから、朝6時からコンビニにとぼとぼ歩いていく。

僕の朝食を買いに。僕のなけなしのお小遣いで。

亭主が仕事に行くという時に、朝飯も無いとはどういうことだっ!

帰ったら、奥さんにガツンと言ってやろう。とっちめてやろう。

「あの・・朝のレーズンパン無かったんですけど?」

「あぁ、忘れてた。」

「そうですか。」

僕のお腹は満たされ、僕の残金は933円になった。

給料日まであと一週間。頑張れ自分(泣)

 

夏休みの計画表 2003年5月15日

会社から、日報を書け、と通達が来た。

一日何をやって、どれくらい時間を要したかを報告しろということらしい。

それを見て、社内の合理化と効率化を計るんだろう。

僕は言われるまでもなく、以前から作業内容の記録を取っている。

どういう症状が起き、それは何が原因で起こり、どういう対処をし、どれだけの時間を要し、何を使用したかを記録することで、

次回同様の故障が発生した時に故障原因を探る手助けにしたり、修理スパンが短い場合は改良を検討したり、

修理に必要な部品の確認や手配をしたりするためだ。

だけど記録に残すまでもない軽微なトラブルや、その他諸々はわざわざ記録してないから、

僕の個人的な作業記録を合計しても、就業時間には足りないはずだ。

だけど今度の日報は、そうはいかない。きっとお偉いさん方が、集計されたデータを見るんだろう。

そして合計時間が満たなければ、「なぜ足りない?一体何やってたんだ?こいつは使えない。異動。ごみ焼却炉係任命。」

とか言われかねない。

仕方ない。じゃあ正直に書こう。

「HPの更新をして、掲示板に書き込みしてました。」

「工場の隅で考え事をしているフリをして寝てました。」

「設備点検と称して散歩してました。」

マズイ。これじゃマズい。

これでは「こんなヤツは要らん。子会社の最果て営業所に出向。」とか言われかねない。

だから僕は考える。

「その他諸々」の時間を埋める理由を考える。

まるで夏休みの計画表みたいだ。

あの頃と同じように憂鬱。

 

つぶやくこと 2003年5月14日

僕の周りの人は、僕のHPの存在を知らない。知ってる人も居るけど、極わずかだ。

だから僕はこうして頻繁にホンネをつぶやいてる。

知人、友人から、「昨日のつぶやき読んだよ。」なんて言われたら、僕は返答に困ってしまうし、

何か面白い事を書かなければ、という妙な責任感を背負い込んでしまうから。

以前、アマチュアバンドのオーディションを見に行った事がある。

僕はアマチュアバンドの演奏なんて全然興味は無かったんだけど、その時来ていたゲスト審査員の東京Qチャンネルの

須藤さんのチャーミングな顔が見たかったし、可愛い歌声が聞きたかったから、わざわざお金払ってまで出掛けて行った。

しかしながら東京Qチャンネルの演奏は一番最後にやるわけで、僕は延々とアマチュアバンドの拙い演奏を否応無しに聴かされた。

そんな中で、ある1組のボーカリストが自己紹介の時に言った。

「僕らは何でも出来ます。要望に何でも答えられます。まずはバラードから。」とかなんとか。

一見、それはとても凄い事のようだけど、よくよく考えると焦点がぼやけて曖昧になってしまっていないかな。

きっと彼らは何でも出来るという演奏と曲作りの技術力の高さをアピールしたかったんだと思うけど、

こういう所に出てくる連中はそれなりのレベルにある訳で、いや、本当に素人なレベルのバンドも多数居たけど、

そんな中で自分達が持ち得る得意な部分、他より秀でた部分を伸ばしてアピールした方が良かったんじゃないかと思った。

偉そうな事を言ってるけど、僕には他人より特に優れた才能や技術は無いし、確固たる信念もなければ、

確立されたアイデンティティも無く、右の人が「白」と言えば、「あぁ白ですね」と答え、左の人が「黒」と言えば

「あぁ黒ですね」と答え、うわべだけで答えてるならまだ狡猾とも思えるけど、「本当に黒かもしれない」なんて

考えてしまうようなバカ正直なような、ただボケッとしてるような曖昧な生活を送り、

こうして書いている文章さえも他人の影響を色濃く受けている事は自分でもハッキリと自覚していて滅入ってしまうんだけど、

そんな文章でも、極マレに「共感しました」と言ってくれる、ありがたい人が居る。

だけど僕は、他人に共感して欲しいから、賛同して欲しいから、褒めて欲しいから、認めて欲しいから書いてるわけじゃない。

共感してくれる人に対して、共感してくれそうな事だけを書くつもりはない。

僕が思うことを、思うままにここに書くことが出来なくなったら、つぶやきは終りだと思う。

 

幸せでありますように 2003年5月13日

自分にとって大切な人が苦しんでる様を見て、「代わってあげる事が出来るなら」と思う。

君が苦しい思いをするなんて、僕は耐えられないよ。いっそ自分が苦しんだ方がどれだけマシか。と。

だけどそれって本当に相手を思ってのことなのかな。

もし苦しみを代わる事が出来て、対象が奥さんだったなら、「代わってあげようか?」「うん、頼むわ。」と

即答され、僕は涙を浮かべながら苦しみを肩代わりし、

「夫婦なら苦しみを分かち合わねば。半分負担しようか?と言うべきだった。」と後悔するだろうけど、

相手も同様に自分の事を大切に思ってくれているなら、相手も自分が苦しむ事を望んだりはしないよね。

代わってあげたいと思う事は、単に自分がそれによって気が楽になりたいという偽善なんだろうか。

本当の優しさとは、「頑張って苦しんでね」ということなんだろうか。

まぁそれは言い過ぎだけど、まるくうずくまって小さな体を震わせながら吐きそうなくらい咳き込む娘を見て

出来る事なら代わってやりたいと思うのも、親なら無理はないよね。

早く元気になりますように。家族みんなが元気で明るく楽しく過ごせますように。僕はいつも願う。

僕は信心深くないし、神様に頼りっきりというのも何だけど、

僕の力ではどうしようもない事に対しては、祈り、見守ることくらいしか出来ないじゃないか。

以前、「お金で買えないモノこそが大切なんだよ。例えば健康とか。」と、言ったら

唖然とした顔で「そんなものは当たり前じゃん。」と言われた。

僕は決して当たり前とは思わない。

毎日元気に過ごせる事は、決して当たり前なことなんかじゃない。

家族みんなが元気で明るく楽しく過ごせるように。

家族が幸せに過ごせるという事は、家族に関わる全ての人が幸せでなければいけない。

関わる全ての人が幸せでありますように。

今これを読んでいるあなたも。

 

スパイス 2003年5月12日

バイクに乗れません。

それは僕にとって、どれだけ重大な事なんだろう?

「バイクはあなたにとって何ですか?」という質問に対して、何と答える?

バイクは僕にとってとても重要なモノではあるけど、無くてはならないモノでもないんじゃないかな。

奥さんよりも従順で官能的ではあるけど、少なくとも僕にとっては女房でも恋人でもないし、必須アイテムでもない。

バイクに対する情熱が冷めてる訳じゃない。

バイクの楽しさを知らない人は損してると思う。

だけど世の中には僕が知らずに損しているモノは沢山あるだろうし、

バイク無しでは生きていけない人生なんて寂し過ぎる。

自分の中で一番重要なウェイトを占めるモノがバイクだなんていう生活は、僕は嫌だ。

僕の愛車達は、それを教えてくれたのかい?

でも、乗れる可能性があるなら、僕は乗る為の努力をするよ。

何度トラブルに見舞われても。

そして人生にスパイスを効かせよう。

 

神のオボシメシ 2003年5月11日

メンテのコンテンツを読まれてる方はご存知かと思いますが、

僕の愛車のSRXは度々トラブルに見舞われています。

そもそもDRがエンコしたので代わりにSRXの車検を通したのに、SRXもエンコ。

SRXエンコ→エンジン修理→修理失敗→再修理→修理成功→キャブ不調→キャブ何とかOK→フォークオイル漏れ!?

先日届いたSRX用のメインジェットで何とか実走段階まで漕ぎつけたのに、またもやフォークオイル漏れです。

フロントフォークのオイルシールは去年交換したばかりです。それからどれだけも走っていないというのに。

これだけトラブルが続くのは、何か見えない力が働いているとしか思えません。

思い返せば、DR750で事故して以来、まともにバイクに乗れる状態じゃありませんでした。

DR750で事故→DR修理→修理不可→DR800入手→DR800故障→以下同上

何なんでしょう一体。一体僕が何をしたと言うのでしょう。

僕はバチが当るような悪い事は、ほんのちょっとしかしてませんよ。

大体僕はこれほどSRXに手間を掛けるつもりは全く無かったのに。

さっさとSRXを走らせてDRの修理に取り掛かるはずが、

いまだにSRXすらまともに走らせることが出来ません。

これはもう「お前はバイクに乗るな」という神の思召しとしか思えません。

このままこのバイクに乗り続けると、ひょっとして僕は死んじゃったりするんでしょうか?

そうか。このバイクには乗るなということなんだね。きっと。

そんな訳で奥さん、新しいバイク買ってください。今度は壊れないヤツ。

なんたって神様のオボシメシだからね。

 

TVネタ 2003年5月10日

「最近のつぶやきは不満と哀愁が漂ってますね」と言われましたが、そりゃ当然です。

だって不満と悲哀に満ちた生活送ってますから(笑)

僕は泣いても笑っても怒っても同じ顔してますが、当然ながらいつも笑って過ごせる訳じゃありません。

でもまぁあんまりこんなネタばかり続くと、せっかく読んでくれてる方まで一緒に暗くなりそうなので、

今日は少し趣向を変えてみましょう。

TVネタです。

僕はTVっ子じゃないから別にTVが無くても生きていけます。

と言うか、子供じゃないからTVっ子じゃないですね。TVオヤジ?

まぁどうでも良いんですが、TVネタです。珍しいです。もったいぶってますが、一体何なんだというと、

『ピタゴラスイッチ』は面白いってこと。

ここですぐに「ピタゴラ〜」が思い浮かぶ方は、なかなかのものです。

と、言うか、絶対妻子持ち、もしくはママさんですね?

だってNHK教育の子供向け番組ですから。

しかしNHKと侮ることなかれ、これがなかなか面白い。

「アルゴリズム体操」が進化した「アルゴリズム行進」なんて、僕は初めて見た時ちょっと感動した(笑)

しかし一番惹きつけられるのは、オープニングとエンディングに行われる「カラクリ細工」。

毎回毎回変わるんですが、これもちょっと感動した。

凝ったカラクリなんて別に大して驚くべき事じゃないんだけど、

そのカラクリ、全て日用品というか、身の周りの物を使って作られてます。

アイデア次第でここまで出来るのか!? オジサンは感動した(T_T)

夏休みの工作の宿題を、ホームセンターで売ってるキットで済ませてしまうような子供には

ぜひともあのピタゴラ〜の工作を見習って頂きたい。

そんなわけで、機会があったら見て下さい。

カタギの人は見れない時間帯だと思うけど(笑)

 

白装束団とライダーの共通点 2003年5月9日

白装束の団体が、何やら世間を騒がせてるらしい。

なかなかのんびりTVも見てられなかったけど、ふと見たニュースで驚いた。

何だ何だ!? この報道陣は!? ヤツらは一体何をやらかしたんだ!?

なになに? 白い布を巻きつけて、撤去して、掃除した?(爆笑)

はて? それって褒めるべき事じゃないのか?

僕は彼らの主旨や行為を肯定するつもりはないし、擁護するつもりもないけど、

否定するつもりもないし、非難するつもりもない。

だって彼らについて良く知らないから。何なんだ?パナ○ェーブ研究所って?

別に危害を与えるような事じゃなければ、放っておけばいいじゃないか。

「連休から厳戒態勢で、もう限界です。」なんて、自分で勝手に厳戒にして、勝手に限界になってるだけじゃないか。

彼らが爆発物やら、劇薬、刃物等の凶器でも所有してるなら、そりゃ厳戒態勢取らなきゃいけないだろう。

僕は良くニュースを見てないから知らないけど、新聞の記事を少し読んだ程度では、

そんな物を持ってるとは書いてなかったし、あの車の中で製造出来るとも思えない。

警官隊の厳戒態勢、自治体の役員、沢山の報道陣に、報道ヘリ・・。そこまでするか。何だか滑稽。

「何か起きてからでは遅過ぎる。」確かにそうかもね。

だけど僕には野茂と新庄の対決の方が気になるし、SRXのセッティングの方が重要だ。

世間は自分の理解出来ない事や行動に対して、ひどく排他的な時がある。

そして深く理解する事もせずに、理解出来るものは正しく、理解出来ないものは間違いと決め付ける。

一般的に理解される範疇に自分の身を置く事で安心する。

だけど理解出来ない団体の白い布を巻きつける行為よりも、常識的(?)な観光客がゴミを放り、タバコをポイ捨てし、

野生動物を乱獲し、草木を盗掘する方がよほど悪質なんじゃないのか? 「悪い事」の本質って何だ?

僕は率先して彼らについて理解しようとは思わないけど、代わりに率先して非難するつもりもない。

そもそも非難するには理解しなきゃいけない。何がどういけないのかを充分理解しなきゃ、ただの言いがかりってもんだ。

要は僕にはどうでも良いんだ。僕には他に気になる事が沢山あるし、やるべき事が沢山あるから。

考えてみれば、世の中僕の理解出来ない事だらけだ。

なぜ車から灰皿に溜まった吸殻を路上に捨てる? なぜ走りながら火の点いたタバコを投げ捨てる?

なぜ狭い路地なのにそんなにぶっ飛ばす? なぜ前が詰まってるのにそんなに煽る?

なぜ健常者が障害者用の駐車場に停める? なぜ駐車場が空いてるのに通路に停める?

なぜ道路に犬のフンを放置する? なぜみんな茶髪なんだ? なぜ半ケツで歩いてるんだ?

なぜ僕が淹れるレギュラーコーヒーは不味いんだ? なぜ僕はいつも貧乏なんだ? なぜ?なぜ?・・・

「何考えてるか分からない。」「非常識じゃないか。」

う〜ん、非常識・・・。じゃあ常識って何だ? 例えば「人を殺してはいけません」これは常識。

それじゃあ、目の前で彼女を犯されて殺された男が、犯人を殺してしまいました。これは非常識?

少なくとも僕は家族を皆殺しにされたら、何のためらいも無く犯人を殺してしまう非常識な男だ。

常識なんて、立場や見方、置かれる状況が変われば変化してしまう曖昧なものなのかもしれない。

理解出来ない事が間違いであるなら、ライダーは世間的に見て間違った人種に違いない。

集団で暴走し、爆音で煽り立て、車の間を縫ってドアミラーにぶつけてそのまま逃げ、ブラインドコーナーで追い抜く。

ライダーである僕の目から見ても異様に感じる時がある。

顔が見えない真っ黒なヘルメットの男がズラリ。白装束の団体と何ら変わらないじゃないか。

今のところ他人に危害を加えないだけ、まだ彼らの方がマシかもしれない。

そう言う僕自身、非常識な速度で峠や林道を走る時がある。

これから峠や林道を走る時は、「パナ○ェーブ走行会」と名乗ることにしよう。

渦巻きシールは張らないけどね。

 

深夜の電話 2003年5月8日

時々、深夜に電話が掛かってくる。

夜更けに電話を掛けてくる相手なんて決まってる。

僕は飛び起きて、子供や奥さんが起きる前に受話器を取る。

目標時間はコール3回。

1回目のコールで布団から飛び起き、

2回目のコールで電話に駆け寄り、

3回目のコールで受話器を取る。

受話器を取った瞬間に相手が分かる。

熟睡状態から飛び起きてバクバクと激しく脈打つ動悸を抑えて、子供を起こさないように低いトーンで話し掛ける。

「もしもし?」

そして、受話器の向こう側からは、優しげで温かく、少し寂しげな女性の声。

だったら良いのにね。

寝ぼけた僕の耳に実際に聞こえてくるのは優しげな女性の声なんかじゃなく、

「ファーン!」という油圧ポンプとクーリングファンのひどいノイズ。

そして申し訳なさそうなオッサンの声。

「あ、夜分すいません。○○金属の※※ですけど、機械が壊れて動かないので見てもらえませんか?」

そう、全く申し訳ないです。

枕をよだれで濡らしながらぐっすりスピスピ気持ち良く寝入ってるところを無粋な電話に叩き起こされて、

まったく迷惑な話です。

でもオジサン、貴方が悪いわけじゃない。

きちんと勤務体制を整えない会社経営者と、それに文句を言えない小心者の僕が悪い。

逆に、相手が不機嫌になるのが分かりきってるこんな時間帯に電話を掛けざるを得ない貴方に同情するよ。

僕が勤める会社は、ほぼ24時間稼動してる。

材料のアルミビレットを加熱するのに莫大な電力を必要とし、電気代は夜間電力の方が断然割安だから。

そして、工場設備のメンテナンスを行うのが僕の仕事。

当然昼間ばかり壊れるはずもなく、深夜の時もあれば、僕が休日の時も遠慮無く壊れる。

多少の故障なら放っておけばいいけど、電話が掛かってくる時は大抵設備が停止してしまうような故障の時。

設備を停止させたまま放っておくことは、多大な損失を招いてしまう。

どうせ出て行かなければいけないんだから、僕はやむを得ず家族に迷惑を掛けない様になるべく早く電話を取り、

いそいそと作業服に着替え、眠い目を擦りながら家族を起こさないように忍足で静かに家を出て行く。

途中、車を停めて眠気覚ましに缶コーヒーを買う。

子供のお駄賃並の呼び出し手当てで深夜も休日もお構い無しに呼びつけやがって、オレの仕事はそんなに安っぽいのか!?

そんなやりきれない思いをコーヒーと一緒に飲み込んで、再びアクセルを踏む。

そんな訳で、今日は眠い。いつも眠いけど、いつにも増して眠い。

 

結婚しよう 2003年5月7日

僕は嫌なヤツだ。

長いものには巻かれる。強いやつにはひれ伏す。弱いやつには滅法強い。あぁ、ヤダヤダ。

奥さんには滅多に文句も言わないのに、子供には口うるさい。

「トイレ行きなさい」「手を洗いなさい」「うがいしなさい」「頂きます言いなさい」「TVから離れなさい」「片付けなさい」

「静かにしなさい」「うるさい」・・・

自分の虫の居所が悪いと声を荒げ、時に頭を小突き、尻を叩く。あぁ、ヤダヤダ。

それは躾じゃないよ。八つ当たりに等しいレベルだ。

僕は躾という大義名分を振りかざし、子供に暴言を吐き、暴力をふるい、ストレスを発散してるんだ。

落ち着きを取り戻し、後悔する。子供は自分の父親を選べないんだ。ごめんね。

そんな理不尽な躾にもめげず、娘は僕を慕ってくれる。

おやすみのチューをしてくれる。いってらっしゃいのチューをしてくれる。奥さんでもしないのに。

大きくなったらパパと結婚しようね。

 

今僕に必要な物 2003年5月6日

欲しい物がある。

ペアスロープの春物ジャケット。オシャレなウエストバッグ。ライディングシューズ。SRXのオーリンズサス。

今よりハイスペックなPC。一眼レフカメラ。新しいメガネ。etc・・・

でも買わない。いや、実際に買えるだけのお金は無いから、買えないという方が正しいかも。

そんな何かにつけてケチる僕が、比較的ケチらない事がある。

それはバイクの消耗品。消耗した部品。

いや、消耗品でもタイヤは限界まで使うし、ブレーキパッドもギリギリまで使うし、バッテリーもご臨終寸前まで使うか。

だけど、ベアリングや油脂類、シール類、磨耗したり傷んだりした部品などは惜しまず新品にする。

別に少々ベアリングが傷んでいても、磨耗しても、オイルを交換しなくても、油を差したりグリスアップしたりしなくても

バイクは案外走ってしまうもの。

だけど、気持ちよく走れるか否かという事になると、その差はとても大きい。

自分の操作がきちんと正確に機械に伝わり、その操作に対して機械がきちんと正確に応えるかどうか。

機械が無理しないように。ロスしないように。

外装なんて少々傷付いてたり汚れてたりしても構わない。

だけど機関部や可動部に支障が有るのは我慢ならない。

きちんと動く機械はとても気持ちが良いから。

消耗品じゃないけど、メインジェットを買った。

春物ジャケットも、ウエストバッグも諦めて、自分の誕生日プレゼントにメインジェットを買った。

僕は気持ちよく走りたいから。

 

一人称 2003年5月5日

第一人称単数。

僕、私、わたくし、オレ、ワシ、オレっち、ぼくちん、おいどん?

先日ある人から「一人称が『僕』ではねぇ・・」と言われました。

一人称とか三人称なんて言い回し、中学の英語の授業を思い出してしまいましたが、

見ての通りHP上では自分のことを「私」と書いています。

でも、実際の会話等では「僕」と言ってます。

「私」と言う程かしこまった人間でもないし、「オレ」と言い切る自信もない。

「僕」というのが小学生レベルのようで何ともしっくりくるんですよね。

HPを作るにあたり、世界中に発信するweb上で

大の大人が自分の事を「僕」ではイカンだろうと思い「私」と書くことにしましたが、

実際には時々違和感を感じています。

「私」では微妙にニュアンスが違うんだけどなぁ・・と。

まぁ「私」だろうが「僕」だろうが「オレ」だろうが、別に何でも良いっちゃ何でも良いんですが、

それなら違和感の無い「僕」にしましょうと今更ながら思いました。

そこで今後はHP上の一人称は「僕」に決定。

あるがままに「僕」。笑われても「僕」。それが素の自分であるから。

でも過去のコンテンツは手直しするのが面倒なので放置。

 

文明社会の盲点 2003年5月4日

昨日は会社が停電した。事故じゃない。

連休で工場の操業が停止する時を見計らって、受電設備の点検や更新をする為。

そんな中で私は仕事してた。

天気予報は晴れ。予想最高気温は28度なんて、とんでもない事言ってる。

そりゃ張り切って休憩しないと。小銭入れの中身を確かめて、仕事に赴く。

今日はコーラにしようか。それともアイスコーヒーかな。

と、ここまで書いたところで察しの良い方は気付いたかな?

「今日は停電」だってば。当然自販機も止まるってば。

冷たい飲み物で一服なんて出来ないんだってば。

わざわざ小銭入れに追加した百円玉も、全くの役立たず。

まぁ別にアイスコーヒー飲めなくても死ぬ訳じゃあるまいし。

と、思いますか? でもね、水も出ないんですよ。停電すると。

ウチの会社は工業用水も飲料水も地下水をポンプで汲み上げてまかなってるんです。

普段ならミネラルウォーター飲み放題ですが、停電すると一滴も水が出ません。

水も飲めなきゃ、ウ○コも流せない。

予想最高気温28度のなか、水も飲まずに仕事。

電気が止まると何も出来ない。文明社会の盲点を突かれたよ。

停電するって分かってるなら、会社来る前に気づけよ。

 

ヴァカンス 2003年5月2日

他人の日記を読むのは面白いな。

いや、面白い他人の日記を読むから面白いのか。

こんな私の何の役にも立たないつぶやきも、ひょっとしたら楽しみにしてる人が居るかもしれない。

だから今日も更新してみよう。でも私のつぶやきは大して面白くないよ。

さて、世間は素敵な長期休暇。

しかも絶好の行楽日和。

私も真っ黒になった。

南国の海でヴァカンスを楽しんでたんだ。

と、言いたいところだけど、仕事で油まみれになっただけ。

ほんとに真っ黒だ。指先なんか洗っても落ちやしない。

こんなに頑張ったんだから、ご褒美に冷たい飲み物を自分に買った。

だけどこんなに頑張ってるのに、私のお小遣いは減らされたままだった。

結局クタクタに疲れて、余計に貧しくなっただけだった。

でもさぁ、顔が汚れてるのに気付いてたらみんな教えてよね。

こんな真っ黒な顔でコンビニなんか寄り道した日には、

情けなくて父ちゃん涙が出るよ。

 

天才 2003年5月1日

キャッシュカードをしまおうとした時、奥さんが言った。

「何でカード逆さまにしまうの?」

「逆さにすると磁気の部分が表に出ないから保護されるだろ?」と私が言うと、

「ふ〜ん・・変な所だけは律儀なのね。」

私はO型。奥さんはA型。

事あるごとに「ズボラなO型なんだから。」と、奥さんは言う・・・

奥さんは天才だ。

『観葉植物を枯らすこと』にかけては天才的だ。

几帳面なA型のはずなのに、観葉植物の面倒を見るのはズボラだ。

本当にA型なんだろうか?49%くらいO型なんだろうか?

今度正確に血液検査した方が良いかもしれない。

奥さんが怪我や病気で急に輸血が必要になった時に、

「え〜と、多分A型です。性格はO型っぽい所もあるけど多分A型だと思います。」では困るからね。

そんな奥さん、私が以前誕生日に贈った観葉植物も、友人がくれたサボテンも放ったらかし。

大雪の日でも外に放りっぱなしだから、見かねて私が面倒見てる。

そんな不憫なサボテンは、今年も健気に花を咲かせている。

それなのに、奥さん懲りもせずまた買ってくる。

今度はなんとかバンプーとかいう、ちっこい竹だ。

何で竹?こんなモノどうすんの?さすがにこんなモノ枯れないだろう。と思ったらやっぱり枯れた。

きっと買うときは「こっちの方が葉っぱが綺麗。」とか言いながら吟味したんだろうに。

でもやっぱり枯れてる。

選んでるうちが良いのかな。窓際に飾るまでが良いのかな。飾ったらお終いなのかな。

私との結婚も、壇上に並ぶまでが良かったのかな。

まぁ、四六時中几帳面で居られるのも窮屈過ぎるけどね。

結婚生活はズボラなくらいが丁度良いのかもしれない。

私は放ったらかしでも枯れたりはしないから。

 

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