こときちのつぶやき

2003年 6月

 

無難とこだわり 2003年6月30日

休日に、家族でショッピングモールへお買い物に出かけた。

しかし、ショッピングモールって何?

ショッピングセンターとショッピングモールは何が違うのでしょう?

ショッピングモールの方がなんとなくオシャレな感じがするから、岐阜の片田舎の店舗だけどショッピングモールとしておきましょう。

そこは、映画館やゲームセンター等のアミューズメント施設や、ト○タ系のカーディーラーも入っている複合施設。

奥さんが買い物をしている間、僕は子供を遊ばせて時間を潰さなければならない。

最近のカーディーラーは子供を遊ばせられるちょっとした施設を設けている所が多くて、僕は子供をそこで遊ばせる。

へへへ。お金が掛からなくて良いや。

しかし、車には見向きもせずに、子供をはしゃがせておくのも手持ちぶさたな営業スタッフに対して少々気が引けるので、

少しくらいは車も見てやるかと。

全然買う気は無いけど、ちょっと気になるなぁ、見てみようかなぁ、という素振りで、冷やかし程度に見てみようかと。

が、しかし僕はそこで1つ重大な事に気が付いた。

見たい車が無いや。

いや、元々買う気は無いんだけれど、冷やかし程度というか、少し興味が有るという程度の車ですら、無い。ビ○タ店。

展示車両を見ると、こりゃジャ○・レノが乗っても様にならんだろう、と思える豪華と言うかキラキラ系ミニバンとか、

クロカンなんだかラグジュアリー何だかイマイチ理解出来ない4×4とか、

何がtomorrowなんだか僕には分からないミニバンとか、etc。

これはビ○タ店だから、僕の好みの車が無いんだ。きっとそうだ。

と、思ったけれど、他のト○タのラインナップを思い浮かべても、僕が実車を見たいとか、細部までじっくりと見てみたいとか、

思える車は思い当たらなかった。

僕は何もアンチ国産派という訳じゃなく、国産でも他メーカーなら1つや2つは気になる車種があるんだけれど、

何故かト○タには無かった。

唯一、百歩譲ってヴィッツRSの5MTくらい。

それとて以前見た時に、内装のカーボン風パネルにすごくガッカリしたことがある。子供じゃあるまいし、何だよ風って。

国内トップのシェアを誇り、ラインナップも他メーカーを圧倒するくらいあるのに、僕の琴線に触れるモノが無い。

どうしてだろう?

と、奥さんに尋ねてみた。

「ト○タは無難だからじゃない?」

「・・・?」

「だって、あんたは無難なの嫌いでしょ?」

・・・大変な誤解をされてますね?奥さん。僕は何も無難なのが嫌いなんじゃなくて・・・

と、言おうとして止めた。

SRXとかDR−BIGに乗って「うひょー!最高!」なんて言ってる僕は、無難な趣味じゃないのかもしれない。

と、言うのはさておき、どうして僕がト○タに惹かれないのかというと、それはきっと「こだわり」が感じられないからだ。

僕の周りでト○タを選ぶ人が口をそろえて言うのは、「他より装備が良い。」とか「内装が良い。」とか。

恐らく市場調査を綿密に行って、購入する人が何を求めて、ライバル車をどう越えるかを考え尽くして造られてるんだろう。

だけど、僕は後部座席のアレンジが多彩じゃなくても、少々室内が狭くても、内装がチャチくても、

装備が劣っていても、エンジン出力が少々少なくても、構わないと思う。

それ以上に何かとても惹き付けるだけの魅力があれば。そこが一番大切なメーカーとしてのこだわりの部分だと思う。

室内がライバル車より広いからとか、装備が充実してるからとか、そんな理由で選んだ車に

僕は長く愛着を持って乗る事なんて出来ない。

そもそも窓ガラスなんて手回しで充分だとか、オートエアコンじゃなくても構わないとか、オーディオはカセットで良いです、

なんて思ってる僕には、今売られている車は全て過剰装備といえるくらいの装備だから、装備面での優劣なんて関係ない。

なんて事を言ってること自体が既に無難な域を越えてしまってる気がしなくもないけど、

そう考えると、SRXもDRも、メーカーとしてのこだわりが感じられるものだと思う。

でなければ、10年以上も昔のくたびれたバイクに愛着など湧かない。

言いたい放題勝手な事書いたけど、個人的な意見ですのでト○タユーザーさんごめんなさい。

 

小の字の幸せ 2003年6月29日

いつもは上の娘と一緒に寝る僕は、週末の夜は2人の娘と一緒に寝る。

神経質な奥さんは、子供の寝相や寝息でよく寝れないと言う。

だから僕は週末の夜は2人の子供と一緒に寝て、奥さんは1人別の部屋で寝る。

「いつも夜更かししてるくせに。」とか、

「オレが出勤する時間になっても寝てるくせに。」などとは決して言いません。

鈍感な僕は、ひどい寝相の娘2人に囲まれてもなんのその。

いつでもどこでも、ぐーぐー寝れる。

それに可愛いじゃない。愛娘が2人。

よく親子で川の字に寝るなんて言うけど、僕の場合は親子で小の字。

僕の右に上の娘。僕の左に下の娘。

娘2人と手をつないで、「おやすみ。」「おやすみパパ。」「おやちゅみー。」。

ちょっと窮屈な幸せ。

だけど、幸せは長くは続かないもの。

寝息と共につないだ手は振りほどかれ、キックとパンチの応酬。

トドメにローリング・ラリアットと踵落し・・・

パパはまだまだトレーニングが足りないみたいだ。

 

常識と自転車と僕が出来ること 2003年6月27日

5才になる娘が自転車に乗った。

補助輪無しの自転車に1人で乗った。

先日から補助輪無しで練習していたけど、最初から上手く乗れるはずもなく、

娘はおっかなびっくりで全然進まなくて、でも自転車の乗り方なんて僕は頭で考えながら乗ってる訳じゃないから

上手く教える事ができなくて、仕方なく僕が後から自転車が倒れないように支えるんだけど、

16インチの子供用自転車はとても低くて支えるにはかがまなければいけなくて、

かがんだ状態で自転車を支えながら一緒に走ると腰が痛くて汗だくで、もうやってらんねー。

こんな事やってらんねー。子供に対しても口調が厳しくなって、こんな事ではいけない。もっと優しく丁寧に。

だから僕は子供用自転車の後ろに支える為の自作の補助棒を取り付けて、あぁ楽チン。

さぁ、これでどんどん走りなさい。

と、思ったら、娘は「怖いから1人で練習する。」と。

だから父さんは、近所の奥さんから「暴走族みたいですね(笑)」なんて言われた

竹槍マフラーの様に無意味に伸びる補助棒を眺めながら、

1人で自転車に乗る練習をする娘を見守るフリをしてSRXの整備をするしかなかった。

ヨタヨタとしておっかなびっくりで全然進めなかったから、当分乗る事は出来ないだろうと思ってたのに、

ある日突然「パパ!自転車乗れたよ!」と。

なんだ、親が教えなくてもちゃんと乗れるんだ。

何も一から十まで事細かに教えなくても、子供はちゃんと理解していくんだ。

危なっかしく自転車に乗ろうとする娘を見ると、つい手助けして教えたくなってしまうけど、

時には放置する事も必要なのかもしれない。

バランスを取りながら左右のペダルを漕いで進む自転車。

バランスを取りながら、右手のアクセルを開けて進むバイク。

右カーブでは右に、左カーブでは左に傾けて曲がる。

僕は10年以上バイクに乗り続け、バイクの乗り方も自転車の乗り方も常識だと思っていた。

僕は常識に捉われて、日常のささやかな感動を見失っているのかもしれない。

なんて事を考えながら、久しぶりに晴れた梅雨の合間の清々しい朝にバイクを走らせた。

今度、鈴鹿のプッチタウンに連れて行ってやろう。

 

七輪 2003年6月26日

6/19のつぶやきで書いた事故の処罰に対する署名についての文章に、誤りがありました。

まず、加害者は病院の医師ではありますが、警察と面識があるだけで議会議員とのつながりはありません。

乗車していた車もメルセデスではなく、トヨタ車です。

反省しているかどうかは別として、一応遺族に対して謝罪にも訪れているようです。

この様な話はとかく被害者の感情に偏って誇張されるケースが多いのですが、

人から又聞きした情報を元に、公の場で軽々しく感情的な意見を書いてしまった事に対して、

深く反省し、以後この様な事が無いよう気をつけたいと思います。

しかしながら、加害者寄りの偏った事故調書である事に変わりはありませんので、

一日も早く正確で公正な調書を取り、それに応じた処分が成される事を願います。

さて、今日は七輪。

日本伝統の調理機器、七輪。

シンプルかつ機能的な白い本体の中でくべられる木炭。

柔らかく、そして力強い木炭の火力によって焼かれる食材。

その極めて単純な構造物を使用する調理作業により、僕らは生きている悦びを実感し、涙する。

煙が目に染みるからではなく、感涙する。

なぜ七輪という名称なのか僕は知らないけれど、この上なくシンプルで機能的なその道具は、

見る者に夢と希望と温かい料理を与え、バイクに積んでロングツーリングに出かける人も居るくらい

魅力あふれるもので、その魅力の虜となった熱狂的愛好家は全国に数多く存在している(推定)。

そんな日本の食文化を支えてきたと言っても過言ではない七輪が、最近間違った使われ方をしている。

密閉した乗用車の中で使用し、一酸化炭素中毒になるというケースだ。

彼らは何も自動車の中で七輪パーティーをやろうと思ってた訳ではなく、

密閉した室内で使用すればどういう状態になるかも承知した上で七輪を使う。

自殺を図るために。

食卓を明るく彩る為に働くべき七輪が、自殺の道具として利用されている。

景気の先行きはいまだ暗いままで、世間は明るい話題も乏しく、新聞に入ってくる広告は

パチンコとキャッシングサービスと携帯販売店ばかりの今、自殺願望者も急増してるのかもしれない。

七輪による自殺者が急増し、七輪製造会社は急成長。

しかし本来は何の変哲も無い家庭用調理機器だった七輪は、危険な道具とみなされて

購入の際は身分証明を必要とするようになり、しかし今から自殺しようとする人が

身分を曝したところで不都合がある訳も無く、七輪を使用する自殺者には歯止めが効かず、

七輪は使用禁止。所持するだけで現行犯逮捕。製造販売する者は処罰。なんて事になりかねない。

んな訳はないけど、そもそも自殺という行為をネタにする事自体問題があるように思うけど、

例え自殺であろうと、人が1人死ぬ事は周りの人に多大な影響を与えるんだという事をきちんと認識してもらいたい。

 

痩せ型 2003年6月25日

今日は雨もあがるだろうと思ったら朝まで雨が残って、仕方なくトボトボと軽トラを走らせて会社に行き、

午前10時くらいに雨はようやくあがったんだけどすっきり晴れるでもなく、

どんよりとして蒸し暑くて、僕の気分も低気圧。

薄着になるこの時期は大変喜ばしい時期でもあるんだけど、反面、憂鬱な時期でもある。

僕は体が細いからだ。俗に言うもやしっ子。僕は子供じゃないから、もやしオヤジ。

もやしに対して大変失礼であるというか、何だかとても屈辱的な言い回しなんだけど、

僕はもやしっ子じゃなくて、もやしオヤジ。

食が細い訳じゃない。いくら食っても太らないんだから仕方がない。

こんな事を言うと、いつの間にかジーンズが縮んでしまったり、

普通のTシャツなのにチビTになってしまったりする方々からお叱りを受けそうだけど、

そうは言っても太らないというのも結構切実な問題で、ダイエットは困難とはいえ不可能ではないし、

世の中にはダイエット食品やら何やら一大ムーブメントを巻き起こしているんだけど、

逆に太る為のアイテムとか方法なんて聞いた事が無い。

僕は腕が細いだけじゃなく、血管も細いらしくて、注射を打つ時にいつも看護婦さんが

眉間にしわを寄せて僕の手をピシピシ叩きながら「グーで握って!」とイラついた口調で言うし、

そんな顔されると「お願いだから外さないで下さい。」って、目を背けて祈りたい気分になるし、

たまに献血なんかすると、僕より後から始めた人が先に終わって

ヤクルト飲んで一息ついて粗品を貰って帰ってしまうくらい余計に時間が掛かったりして

何で僕だけこんなに長時間苦痛を味わわなきゃいけないんだよってニギニギしながら一人思ったりするし、

ほんと、スリム過ぎる体つきも考えものだと思った。

それに加えて色も白いもんだから、何とも冴えない。

女に生まれてれば、スラリとスリムで色白でサラサラストレートの黒髪でちょっぴりエッチで、

さぞかし良い女になってモテモテだったろうに。

と、情けない二の腕を見ながら思ったけど、おいどんは男に生まれて良かったでごわす。

 

藤原紀香 2003年6月24日

僕のHPはトップページにも書いてある通り、単気筒エンジンのバイクに関するHPのはずなんだけど、

いつの間にやら僕の意に反して徐々にこのつぶやきがHPの中核を成し、

僕のHPを訪れる人の大半はつぶやきを目的としてるんじゃなかろうか。

一体何人の人が僕のこの他愛の無い文章を読んでいるんだろう。

と思ってしまう今日この頃、そんな微妙に重要な、言ってみればプチ重なつぶやきを危機的状態に陥れる事態が発生した。

奥さんと仲の良い友人がパソコンを買った。

今時パソコンを買ったからといって驚くような事では無いんだけど、僕は内心穏やかではない。

ヤバ。

僕のつぶやき、ヤバ。

先日も少し触れたけど、実社会で僕のHPの存在を知っている人はとても限られている。

だからこそ僕はここに本音を書き続けられるわけで、もしこの存在を奥さんや身近な人が知ってしまったら、

小心者の僕はこんな事書き続けることは出来ない。

ネット陰口なのだ。面と向かっては笑顔で何も言わないのに、腹の中では何を考えてるか分からない嫌なヤツなのだ。

今までも奥さんの友人でPCを買った人は居るんだけど、その人も超初心者だから煙に巻くのは容易いし、

僕のHPについては極力話題に出さないようにしてきた。

しかし世の中PCも一家に一台は当たり前になってきたし、

このまま僕のHPの存在をいつまでも隠し通すのは難しくなってきた。

今回PCを買った人は家族ぐるみで付き合いのある関係だし、旦那さんとも仲が良いから、

あ、そういえばK君バイクのHP作ってたよな。どんな感じだろう。見てみよう。見てみよう。

あれ?毎日日記が書いてあるぞ。あはははは!奥さんにチクってやろ!

なんて事になりかねない。

ヤバ。

これからはゴン太君ではなく、ちょっと小柄でちょっぴり太目な藤原紀香と書こうと思った。

 

エボリューション 2003年6月23日

子供を連れてとあるショッピングモールに出かけると、フロアの一角で何かのショーをやっていた。

舞台の上で、オッサンが騒々しい音楽に合わせて踊りながら風船をこねくり回している。バルーンアートだった。

手際良く作られる風船で出来た犬や花を、子供たちは元気良く手を挙げて欲しがる。

微笑ましいんだけど、まだ歩けもしない子供を抱えた親もまた、赤ん坊の手を無理やり挙げて欲しがる。

僕は別に欲しくない。そういうのは前で一生懸命手を挙げて欲しがってる子供に譲ればいいんだ。

一生懸命大きな声で欲しいと純粋に願えば報われるんだよと。

横から大人が大人気なく横取りなんかしないんだよと。

と、思いつつも僕は2才になる下の娘をかぶりつきの位置まで抱っこして連れて行き、

子供の右手を無理やり挙げてアピールしていた。

奥さんに「くーちゃん(下の子の呼び名)の分ももらって来てよ。」と言われて、

はい。了解しました。と、子供に混じってかぶりつき。

別にどうしても欲しいモノじゃなければ、他人を押しのけて、子供を掻き分けてまで欲張らなくても良いじゃないか。

どうしても欲しいモノの時だけ、がむしゃらに欲すれば。

と、思いつつ、どうしても欲しいモノも手に入れることが出来ず、大して欲しくないモノも手に入れることが出来ず、

奥さんに「もっとアピールしなきゃ貰えないでしょ。」と言われて、幼子を抱いてたたずむ冴えない男性貧乏会社員(33)。

そんな日曜日の昼下がり、僕は同ショッピングモールで帽子を試着していた。

先日、「ハットでハッ!とするダンディ化計画」に失敗した僕は、

「いいよ。もういいよ。どうせ僕はのっぽ帽しか似合わない、はしのえみも知らない冴えないオヤジ以下です。」と

思っていたんだけど、奥さんが出かける毎に「帽子は良いの?見なくて良いの?」と聞くもんだから、

それじゃあ見るだけ見ます。と。まったくその気が無いような素振りで、まぁ見るだけ見てやるかと。

その気も無いし、給料日前で金も無いし、とアピールしながら帽子を試着。

帽子を被ったからといっていきなりイケメンになる訳はないんだけど、

奥さんとて旦那が多少なりとも小粋になるのは悪い事じゃないでしょう。

ということで考え出された計画が、「ハットでハッ!とするダンディ化計画エボリューション」。

略して「ハットでエボ」。早い話が、金が無いから奥さんに買わせようという魂胆。

ことごとく似合わないんだけど、モンベルのお店でなんとか見るに耐える帽子を買って頂きました。

モンベルの帽子1700円也(税別)。

ネットオークションでヴィトンのバッグを落札し損なった奥さんは

「まぁ、ヴィトンは無理よね。じゃあコーチで良いよ。新品でも安いし。」

と、17800円のコーチのバッグを購入いたしました。

僕の帽子は1700円。奥さんのバッグは17800円。

ダンディは、マダムに比べるとかなり安上がりなんだと感じた日曜の昼下がりでした。

 

ベッキー 2003年6月22日

先日の夜、僕は子供が走り回る居間で、子供を避けながら、ぴったんこカンカンに見入っていた。

何だよ、久本は良いから早く次に回せよ。

ベッキーって何だよ。お前一体何者なんだよ。お前一体何人なんだよ。

と、心の中でボヤきながら、女性回答陣の久本の隣に座る女性に見とれていた。

あぁ、かわいいなぁ。かわいいけど、誰だっけ?

見覚えはあるんだけど、名前がサッパリ分からない。

人を覚えるのが苦手な僕は、一般の人に限らず芸能人にも疎くて、全然分からない。

芸能人本人も分からなければ、誰と誰が夫婦だとか、誰と誰が親子だとか、

誰と誰が噂だとか、そういう関係についてもサッパリ分からない。

頭の中に収納する情報を取捨選択する時点で、そういう事柄は既に捨てているようで、

いくらTVを見ても話を聞いてもすぐに忘れてしまって、

僕の頭の中には普通の人にはどうでも良い事ばかりが収まっていく。

で、誰? この女。

どうでも良いっちゃどうでも良いんだけど、

かわいい女はやっぱり気になっちゃうよね。

こういう時は奥さんに聞こう。奥さんは芸能通と相場は決まってる。

「ねぇ、あの久本の隣の人って誰?」

「え〜、はしのえみも知らないの!? オヤジ以下やなぁ。」

って、知ってて当然かよ。世間の常識かよ。はしのえみ。

道行くオッサン捕まえて「はしのえみって知ってますか?」と質問したら、

全員が「あぁ、知ってるよ。あの鹿児島県出身の人でしょ。」って、

出身地まで知ってんのかよオイ。そうか、鹿児島出身なのか。

なになに?48年生れなのか。結構歳くってるんだね<余計なお世話だ

しかし、はしのえみを聞いただけで、えらい言われ様だよ。

そうか。僕はオヤジ以下だったのか。

どうりでミニモニにもムカつく訳だ。

でもかわいいから許す。はしのえみ。

どこかで見たことあるんだけどなぁ、と思っていたら、ポンキッキーズだ。

ポンキッキーズに出てる女だ。

ポンキッキーズで思い当たるという時点で、既にオヤジというか、悲しいけど僕はパパなんだよ。

あんな女がエプロン姿で(何故エプロン?)自宅の居間に居たら、僕は家事を全部引き受けても構わないのに、

何故か僕の自宅の居間にはゴン太君。

口の悪い短気なゴン太君。フゴフゴ。

なんて思っていたのに、その2時間後には既に忘れてる。

あれ?ぴったんこカンカンに出てた女、誰だったっけ?

え〜と・・・ほしのみほ?<全然違う!

そして僕は痴呆老人のように再度同じ質問を奥さんにすることになり、

オヤジ以下の称号に甘んじる事になった。

大体、えみなんて名前、普通過ぎてすぐ忘れちゃうよ。

芸能人なら一度聞いたら忘れられないようなインパクトのある名前にして欲しい。

ベッキーみたいに。

だからお前何人なんだよ?

 

ミッキー 2003年6月20日

台風一過の晴天・・・じゃねーよ!って言いたくなるどんよりした蒸し暑い日の朝、

僕はTVから流れるミニモニの歌を聞いていた。

聴いていたんじゃなくて、聞いていた。

「楽しいな。楽しいな。ほら、デートは楽しいなぁ〜♪」ってね。

全然楽しくないんですが?

今日は金曜日というのに、朝からムカつく。ミニモニでプチムカ。

この無意味な歌詞め。全然日本語の柔軟な表現方法じゃない歌詞め。バカ。

なんてボヤくのは、きっと僕がオッサンになったからで、

今日は朝からムシ暑いのにどんよりとした天気だからだろう。

楽しいな。楽しいな。ほら、仕事は楽しいなぁ〜♪ あははは・・・・はぁ。

そこで、楽しいディズニーランド。千葉なのに東京ディズニーランド。

奥さんと子供が行きたいと。千葉なのに東京ディズニーランドに。

岐阜から千葉なのに東京ディズニーランドまで家族で出かけると、およそ10万円費用が掛かる。10万円。

よく「家族でディズニーランド行って来たよ。」なんて話を聞くけど、

ディズニーまで家族で行って来たのよ。10万円掛けて。35年の住宅ローンにあえぐお宅には捻出できない

10万円を掛けて。ウチは別に苦になりませんわ。たかだか10万円。そんなはした金も出せないなんて

惨めよねぇ、貧乏人は。

と、彼らは言っているのです。

まったくその通りで御座います。ウチの家計で10万円は出せません。

そもそも僕はどうしてもディズニーランドに行きたい訳でもなく、話のタネにと言ったって昔フラれた彼女と一度行ってるし、

今の奥さんとも一度行ってるし、千葉くんだりまで大枚はたいて出掛けて行って、ディズニーランド。

僕は平日にわざわざ休みを取って出掛けてるのにも関わらず、何故か平日でも満員御礼のディズニーランド。

平日でもごったがえしの長蛇の列に、みんな笑顔で並ぶディズニーランド。

老若男女みな笑顔。ミッキーも笑顔。殴られても蹴られても突き飛ばされても笑顔のミッキー。君は凄いよ。

僕は嫌だ。10万円払って平日に長蛇の列に並び、クタクタになっても笑顔で幸せそうな顔して

やっぱりディズニーは良いね♪なんて心にも無い事を言うのは僕は嫌だ。

嫌だけど行く。多分行く。

「ちっぷとでーるー♪ ねぇねぇ、デズニーにはチップとデールが居るの?

ミッキマウス ミッキマウス ミッキミッキマウス♪ 僕ミッキー!(高音で) デズニー行きたいなぁ。」

なんて、上の娘が言うんだ。

不憫な娘よ。パパの稼ぎが少ないばかりに、東京ディズニーランドすら行けないなんて。

なんて思ってたら、ちょっとまとまったお金が入った。

別に悪い事した訳じゃないし、喜ぶべきお金でもないんだけど、ちょっとお金が出来たので行くかと。

きっと僕は新幹線の中で下の2才の娘の暴走を食い止め、ディズニーランドでアトラクションには目もくれず、

みやげ物を物色する余裕も無く下の2才の娘をあやし続ける為に10万円払って千葉まで出かける。

でも良いや。

お金が入った時に、「ウチはローンもあるし、車やバイクや家の税金が沢山来たし、余分なお金は無い。」と、

僕を牽制していた奥さんが、何故か「ねぇねぇ、ヴィトンのバックが欲しいなぁ。ネットで調べてよ。」とおっしゃる。

はいはい。お任せください。どれどれ、9万円ですね。ちょっと高いですね。オークションで見てみましょうか。

どれどれ、中古品でも3万円ですか。これでも高いですね。そうですか。そんなもんですか。妥当な金額ですか。

良いですよ。買いましょう。買ってください。どうぞ買ってください。入札。ぽちっとな。

僕はどうでも良い。奥さんが何にどれだけ使おうが、別に構わない。

引き落とされる支払うべき金額をきちんと振込み、僕のお小遣いさえ満額頂ければ、

僕は何も言う事はありません。

そして笑顔で言います。「僕ミッキー!(裏声で)」

 

署名 2003年6月19日

昨日は異様なまでのハイテンションで、ちょっと自分でも危機感を抱いてしまいましたが、

冷静に考えると僕が人妻ウケするネタなど持ち合わせているはずもなく、

やはり分相応に僕が思うことを書き続けます。

今日は昨日と打って変わってとてもヘビーなネタというか、

ネタなんて軽々しく言える話ではありません。

とても笑える話ではありません。だけど、それもまた真実。

昨夜、奥さんからある署名をしてくれと頼まれました。

見ると、交通事故の処罰に関する署名。

奥さんの友人のお姉さんの友達の子供が、交通事故に遭い、亡くなりました。

ハッキリ言ってそんな間柄の人は赤の他人ですが、

同じ年頃の子を持つ親としては他人事ではありません。

状況はこう。

今年3月、岐阜県関市のとても見通しの良い道路で、

下校途中の小学生3人が道路脇の路側帯を歩いている所に乗用車が突っ込みました。ノーブレーキで。

その事故で、3人のうち7才と8才の女の子2人が亡くなりました。

通学路上で、路側帯を歩いていたにも関わらず。

しかし運転者は医者で、警察とも面識があるらしく、事故の調書は自分の有利な証言となるように

二転三転し、一方的に有利なものとなり、警察も詳細を調べる事もせずに、

まるで何事も無かったかのように済んでしまいました。

人生まだまだこれからと言うか、まだ生まれて7、8年しか生きていない子供を2人も殺しておいて。

残された友人の1人も、あまりのショックで立ち直れないそうです。

小学生が、仲の良い友達が轢き殺される様を自分の目の前で見ているんですから、

そのショックは僕では想像つかないくらい大きなものでしょう。

恐らくその子の心にはとても大きな傷が残り、今後の人生に多大な影響を与えるでしょう。

どんなに技術が進歩して「安全な車です」と謳ったところで、

交通事故死者数の大半が轢き殺される歩行者であるこの日本で、

本当の意味での安全な自動車なんて有り得ないんだよ。

車なんて全て軽トラになってしまえば良いんだ。

歩行者に突っ込むような無謀運転者は、自らが死ねば良いんだ。

自分の運転に責任が持てないような人間は、自らが死ねば良いんだ。

それなのに、お金持ちは鉄壁の要塞に乗り込んで、街を暴走し、

携帯電話を片手に笑いながら罪の無い子供を轢き殺すんだ。

何の罪も無い子供を2人殺しておいて、処罰を受けなくて許されるものなの?

大人としての、人としての責任ってなんなの?

ねえ、医者ってそんなに偉いの?

お金持ちってそんなに偉いの?

お金持ちなら、何をしても許されるの?

いくらお金を積んでも、亡くなった人は生き返らないというのに。

僕はやりきれない思いで署名を書いた。

せめて厳正な処分が下されるように祈りながら。

 

決意 2003年6月18日

昨夜、僕宛に一通のメールが届いた。

「つぶやき読みました。」と、人妻から。

3つのメルマガと、バイクのメーリングリストが1つ、それに迷惑な広告メールと、

たまにドイツのライダーからしかメールが来ない僕のメーラーに、

「つぶやき読みました。」と、人妻から。

僕は思った。

書いてて良かった。

今まで書き続けて良かった。本当に良かった。心の底から良かった。あぁ良かった。

僕は決意した。これからも書き続けようっと。

しかし、人妻。

人の妻と書いて、人妻。

当たり前の事を書いているだけなのに、しかも人のものなのに、

こうもドキドキさせられるのは何故だろう?

いかがわしいモノの見過ぎだろうか?

人妻。ドキドキ。

人妻。ピンク色で書いてみました。ドキドキ度20%アップです(当社比)。

例えば、これが、

主婦です。

子持ちです。

いきなりドキドキ度80%ダウン。ドキドキしません。

主婦です。

子持ちです。

ピンク色で書いても、やはりドキドキ度に変化はありません。

子持ちのおばさんです。

なんて書かれたら、ドキドキ度120%ダウン。マイナスです。

やはり人妻。

上記は全て同じ人物を対象として、言い回しを変えているに過ぎないのに卑怯です。

日本語マジック。人妻。

人妻は凶悪な武器です。

「人妻でぇす♪ ヒマヒマしてまぁす。」

なんて書かれたら、世の男性の100%は、鼻の下伸ばして速攻で返信することでしょう。

硬派でダンディなこの僕でさえ、うっかり速攻で返信してしまいました。

これが、「子持ちのおばさんでぇす♪ ヒマヒマしてまぁす。」なんて書いてきたら、

「コラッ!10年前に出直して来い!」と、不適切な日本語を書かれかねません。

いや、ジェントルな僕は決してこんな事は書きませんよ。思ってても<コラ!

危険です。人妻。恐るべし。人妻。

考えてもみれば、結婚している女性は全て人妻であり、20才の人も居れば60才の人も居て、

美人の人も居ればブサイクな人も居るのは当然なはずなのに、

僕らはどうしてこうまでも「人妻」に神秘性を感じ、淫靡な印象を抱くのでしょう。

僕は決意しました。

これからは、マニアック系バイクトホホ発信サイト改め、人妻系サイトを目指し、精進する決意であります。

これは決して下心あっての事ではありません。

「人妻」に関する神秘性の探求という立派な志であって、単なるエロオヤジのいかがわしい妄想とは

根底からして違うのです。

そこで、僕はつぶやきを書き続け、今まで以上に力を入れ、なんならメインコンテンツにまで祭り上げ、

ダンディこときちで世の人妻を魅了し、「人妻つぶやきミーティング」を開催する事を目標とします。

すごいやる気が出てきました。

と言うか、一晩でここまでテンション高めてしまうとは、人妻恐るべし。

 

フォーカスにフォーカス 2003年6月17日

今日は車の話です。僕が車の話を書いても、大抵の人には面白くもないとは思うけど、車の話です。

大体僕が日頃思うことを書くのがつぶやきであって、毎日毎日ネタ的な事ばかりは書かないのです。

好き嫌いしてはいけません。人生面白い事ばかりじゃないのよ。たまには我慢しないとね。

という事で、面白くなくても我慢して読んで下さい。

で、フォード・フォーカス。

フォーカスと聞いてすぐに思い浮かぶ人は少ないんじゃないかと思うような、日本ではちょっぴりマイナーと思われる

ヨーロッパ・フォードの車なんだけど、WRC(世界ラリー選手権)では三菱ランサーやスバル・インプレッサなどと

争ってる、欧州ではメジャーな車。

エッヂの効いたデザインは個性的で、僕は結構好きなんだけど、ウチの奥さんは以前からいたく気に入ってる。

新型ミニに比べるとかなり実用性が高いけど、かといって平凡で味気無いデザインというわけでもなく、

フォードといっても中身がマツダ製のOEM兄弟車ではなく、マツダが悪いというわけじゃないけど、

造り込みも確かな純粋な欧州車。

だけど僕は本気で購入を検討する気にはなれなかった。

それはフォーカスが気に入らないからではなく、まず1つに5ドアハッチの5人乗りというボディサイズ。

ウチはお義母さんと一緒。5人世帯。家族全員で出かける時は当然5人乗れなければ困るんだけど、

チビッ子が2匹居るからチャイルドシートを2つ設置する必要があって、実はチャイルドシートがとても厄介で

大人1人よりも場所を取るから実質5人乗りでは納まりきらない。

もう1つは価格で、1600ccの平凡なグレードで車両価格が210万円。

多分、トヨタ・カローラやマツダ・ファミリアと同等のクラスだと思うんだけど、比較すると50万くらいは高くなる。

それでも、そろそろ子供も少し大きくなって本格的なチャイルドシートではなく

尻の下に敷くジュニアシートでも何とかなりそうな年頃になってきたし、

中古車なら120万円くらいから、新古車なら170万円くらいということで、個性と趣味性を考えると決して高価過ぎる事も無く、

かなり現実味を帯びてきたんだけど、僕にはどうしてもフォーカスでは我慢出来ない理由が1つだけあった。

それは、マニュアル車を選べないということ。

欧州ではマニュアルの設定が絶対あるはずなんだけど、日本に導入されているのは4速ATのみ。

しかも最近流行りのマニュアルモードを備えない、極普通のAT。

最近になって2000ccのエンジンを搭載するグレードが追加されたんだけど、

それもスポーティを謳う割にはマニュアルの設定が無く、どちらかといえば豪華装備車。

日本ではMTは売れないということで、導入を見送ってるんだろう。

僕は凝ったハイパワーなエンジンや豪華な装備は要らないから、1600ccの平凡なエンジンで構わないから、

ミッションだけはマニュアルを選べるようにして欲しかった。

多分速さや快適性だけを考えたら、僕が運転する場合ATの方が速く、楽でもあるだろうけど、

どれだけ運転する事を楽しめるか?と考えた時、ATとMTでは話にならないくらいMTの方が楽しいと思う。

自分のお気に入りの車で気分良く楽しく走る事を想定するなら、MTは必須と言っても良い。

ファミリー向け1BOXカーならATでもやむを得ないと考えるも、小粋な5ドアハッチならば可能な限りMTを選択したい。

それでもまぁカタログくらいは見てやるかと、ディーラーに寄ってみたら、ショールームの中にフォーカスが1台展示してあった。

何気なく運転席を覗いて見ると、そこには6まで数字の刻まれた金属製のシフトノブがあった。

うおっ!マニュアル車だ!一体これは何だ!? 

鼻息荒く店員に尋ねると、何でも極最近販売されたST170というグレードのモデルらしい。

しかしカッコイイ。17インチのアルミホイールとスポーツサスで足元はグッと引き締まり、

レカロ製のシートに、トランスミッションはクロスレシオのゲトラグ製6速マニュアルですよ。母さん生きてて良かったよ。

搭載するエンジンは2000ccのNAで、可変バルブによって173馬力を搾り出すんだってさ。父さん僕は男になるよ。

日本では限定販売だそうだ。。

素晴らしい。素敵。欲しい。僕コレ買います。って口走ってしまいそうだったけど、とりあえずカタログだけもらって帰宅。

自宅でウキウキしながらカタログを眺めるも、あのST170は載っていなかった。

限定販売車の為にカタログを刷り直すのも割に合わなかったのか。

しかし、奥さんはちょっと乗り気になってきて、「ウチの車やめて、フォーカスにしようか?」などと言ってきた。

しめしめ。だけどここで慌てて飛びついてはいけない。何とか上手くST170に導くのだ。

そうすれば僕は自分の小遣いを気にせずスポーツカー三昧の生活だ。

名付けて、「小遣い使わずスポーツカー三昧計画」だ。うはははは!

「ディーラーに展示してあったヤツ、すごい良かったな。あれなら欲しいな。」と、それとなく切り出す。

「何か違うの?」

「う〜ん、限定車でね、マニュアルなんだけどね。」

「え〜、マニュアルなの?」

「だってマニュアルで免許取ってるじゃん。すぐに慣れるよ。」

「そうだねぇ、練習すれば何とかなるか。」

「そうそう。それに3ドアなんだけどね。」

「え〜、5ドアじゃないと不便じゃん。」

「慣れればそんな事ないよ。それに子供がイタズラして走行中にドアを開けてしまう心配も無いし(本当は超不便だけど)。」

「う〜ん、そうかなぁ。」

うしし。ゲッツ!これであのST170はオレの物だ。

そういえば一体いくらするんだろう?早速ネットで詳しく調べてみよう。

どれどれ・・・ポッキリ300万円か・・・って、サンビャクまんえん!?

そ・・そんなにするのか。そういえば2000ccの普通のグレードでも250万くらいしてたっけ。

そりゃ300万してもおかしくないというか、あの装備で300万ならお買得かもしれない。

だけど、たかが2000ccのFF3ドアハッチバックが300万。

多分ファミリアSワゴンやカローラRUNXと同等のクラスで300万。

装備は決して悪くないし、出来もかなり良さそうだけど、170馬力のエンジンも

国産の異常なまでのハイパワーマシンを見慣れた今では特筆するほどのアピールポイントにもならないし、

個性的なデザインではあるけれどランエボやインプレッサSTiのようにイカツイ面構えしてる訳でもないし、

普通のグレードとドアの枚数が違うだけでパッと見は変わらないというか、

車体剛性面では有利だろうけど、実用性では逆にデメリットになってしまうし、

そもそもが今時流行りの車じゃないし、余程好きな人でなければ

これだけの金額を投資する気にはならないだろうと思った。

ディーラーが国内限定販売にしたのも、当然のことかもしれない。

僕は中身を考えると決して高くないというか、逆に安いとさえ思えるし、「いかにも」というような外見じゃないから

良い歳したオッサンが落ち着いて長く乗るには逆に好都合ではあるけど、

所帯持ちがファミリーユースとして考えた時の選択肢に入れるには、かなり厳しいと思った。

僕の「小遣い使わずスポーツカー三昧計画」は、失敗に終わった。

今度はフォード・Kaで攻めてみようと思う。

 

イブカシム 2003年6月16日

僕も30代半ばでオッサンの仲間入りしたんだから、ちょっくらジェントルでダンディな大人の男を演出するべく帽子。

いっちょ小洒落た帽子でも被ってみるかと。

ジェントルでダンディであるからして、帽子といっても「キャップ」じゃないんだよ。「ハット」だよ。

中学の英語の時間に習ったでしょ。ハット。ツバ付きの帽子。

ダンディなアイテムで渋い大人の男を演出。

つまり、名付けて「ハットでハッ!とするダンディ化計画」。

そこで、審判員(ウチの奥さん)を引き連れて、とある紳士用帽子売り場へ。

「コレなんかどう?ほら、ハングテンと書いてハンテンと読む足跡マークの小洒落た帽子。」

「う〜ん、似合わん。」

「じゃあ、コレは?」

「似合わない。」

「じゃあ、こっちのは?」

「ことごとく似合わん。」

「・・・。」

「あ、これ良いじゃん!」

と、奥さんが僕の頭に被せたのは、ツバがやけに大きくてヨレヨレしていて、

そう、例えるならのっぽさんが被ってたような感じの帽子。そして隣にはゴン太君(奥さん)。フゴフゴ。

「あははは!確かに似合ってるかも。」

って、笑ってる場合じゃなかった。僕はジェントルでダンディな渋い大人の男になるべく来ている訳で、

つまりは、ハットでハッ!とするダンディ化計画。

のっぽさんになる為に帽子を被るわけじゃないっての。

しかし「似合わん似合わん」と言うけれど、そんなに似合わないかなぁ。結構イケてると思うんだけどなぁ。

ひょっとして、おっ!ちょっとちょっと、帽子被ると結構イケてるじゃん?ダンディじゃん。

ジェントルでダンディな大人の男じゃん。こりゃモテモテじゃん。今までモテなかったむさいオッサンがいきなりモテモテ。

鼻の下伸ばしてデレデレ。悪い女に捕まって身ぐるみ剥がれて名古屋港にプカプカ。

「今日午前5時頃、名古屋港に小洒落た帽子を被った全裸の男性の遺体が浮いているのを

散歩途中の近所の人が発見しました。」

なんてニュースで流れちゃったりして。あー恥ずかしい。あ、そうだ。コレにしとけ。のっぽ帽。

これなら女も寄って来まい。あら、案外似合うじゃん。あはははは!

なんて奥さんの策略で、わざと「似合わない」と言ってるんじゃないかと訝しむ。

「大体、何で急に帽子なんか被るって言うの?」と、奥さんの鋭い質問。

「いや、だって、ほら、最近日差しがキツくて暑いだろ。それにダンディだし。」

「何それ?訳分からん。まぁ、暑さしのぎに何でも良いって言うなら何被ろうが止めないけど。」

なんて言われて、僕はすごすごと引き上げてきた。

まんまと奥さんの策略に乗せられて、引き上げてきた。

僕の、ハットでハッ!とするダンディ化計画は失敗に終わった。

 

捨てるべき物と残しておくべき物 2003年6月15日

娘が保育園でピアニカの練習をしているらしく、帰宅後に「あのねっ!あのねっ!こうやってねっ!

ぷーってやってねっ!」と、ウザイ。

そう何度も言わなくても分かるよ。うるさいよ。静かにしてくれ。黙ってろって。そんなに言うならピアニカ持ってきてやるよ。

「オレが使ってたピアニカが実家にあるから取ってきてやるよ。」と奥さんに言うと、

「そんなの物、今まで大事に取ってあったの!?」と驚かれたんだけど、

別に僕は後生大事にピアニカを保存していた訳じゃないんだけど、僕の実家の二階の西の

僕が使っていた7畳半の部屋の本棚の天板の上には、僕が小学生の頃使っていたピアニカがあった。

何で今まで取ってあったかというと、僕がマメだからとか律儀だからとかいうわけじゃなく、

ピアニカに忘れられない想い出があるわけでもなく、単にとても面倒くさがりで、

授業で使わなくなったけど壊れてるわけじゃないから捨てるのも忍びないし、

かといってそうそう使う物でもないし、とりあえず本棚の上に乗せておけと。

だけど僕はとても面倒くさがりだから、その後片付けるのも面倒、全く使わないけど捨てるのも面倒、面倒だから放置。

20年ほど放置。そうしたら偶然日の目を見た。

20年ぶりに取り出された僕のピアニカは、少々掃除してやるとそこそこ綺麗になって、

ジャバラのホースをつないでやると20年前と変わらないプーピーという軽々しい音を奏でた。

親子二代でピアニカを愛用するなんて素敵。良い話でしょ。だから面倒くさいから放置していた事は黙っておくことにしよう。

僕の面倒くさがりはこれに留まらず、例えば授業で使ったプリント用紙やテストの答案用紙。

面倒くさいから後で見直そうと思って取っておいたんだけど、面倒くさがりの僕が後で見直すはずもなく、

わら半紙は溜まる一方。

一時期、僕の机の引出しや部屋の押し入れは、見直されることの無いわら半紙で溢れ返っていた。

ピアニカやプリントくらいならまだ理解出来る範疇かと思われるけど、僕の部屋の本棚の上には

社会人になる頃まで、中学の美術の授業の時に紙粘土で作った右手の像と頭の像が置かれていた。

持って帰ったは良いけど、どうすんだこりゃ?って事で、とりあえず本棚の上。

どうでも良い物はとりあえず本棚の上。で、面倒くさいからそのまま放置。

その後彼女がウチに遊びに来た時、「うわっ!こんなの大事に取ってたの!?」と驚かれて、

別に僕は後生大事に取っておいた訳じゃないんだけど、というか右手はともかく、

頭の像って自分の頭を自分で見る事が出来ないからクラスの隣の席のヤツを見ながら隣のヤツの頭を作ってた訳で、

僕の部屋の本棚の上には、アカの他人のショウゾウ(クラスメートの名前)の頭。

出来損ないのアカの他人のショウゾウの像が僕の本棚の上に放置。

さすがにコレは残しておくのも何だから捨てることにしたんだけど、コレって燃えるゴミ?燃えないゴミ?

というか、近所のゴミ捨て場に出来損ないのショウゾウの像。僕の名前入り。ちょっと恥ずかしい。

というか、「コレは燃えるゴミじゃない。」とか言われて収集されずにゴミ捨て場にポツリと残される出来損ないのショウゾウの像。

恥ずかしくて引取りにも行けない。しかもご丁寧に名前入り。ってことで、エロ本の処分に困った少年のごとく

僕は出来損ないのショウゾウの像の処分に苦慮する羽目になって、当時勤めていた会社の廃材置き場に

出来損ないのショウゾウの像をコッソリ捨てに行ったような記憶がある。

そんな面倒くさがりの僕だけど、潔く捨ててしまった物もあって、中学の時にのり子ちゃんと交わした交換日記。

フラれちゃったのに残しておくなんて女々しいと、強がってすぐに捨ててしまったけど、今更ながらあれは取っておけば良かった。

取っておけば、カビ臭い青春の想い出に浸れたのに。

出来損ないのショウゾウの像よりは、残しておくべきだった。

 

テキストと画像 2003年6月13日

頻繁につぶやきを更新するようになったのは、優れたテキスト系サイトを見るようになったからで、

僕が勝手にテキスト系と称しているのは良く知られる所では一世を風靡した「侍魂」を代表とするような文章がメインのサイトで、

ブロードバンド全盛でリッチコンテンツが当たり前の中、テキストのみで多くの人を魅了するサイトというのは

本当に文章力があるというか、製作者の思想というか、心底凄いと思った。

探せばテキスト系サイトも結構あるようで、テキスト系じゃなくても日記やコラム的要素のコンテンツを持つサイトは多いんだけど、

魅力的な文章を頻繁に更新するサイトというのは稀みたいだ。

私的なサイトだから、プライベートな時間を割いて文章を書くわけで、

たわいのない文章といえどある程度の文章を書こうと思ったら結構時間を食うもので、

何の利益ももたらさない文章の為に毎日それなりの時間を費やす事はそうそう出来る事じゃないというか、

仕事でもないのに毎日マメに書いてられるかって。

僕もどれだけ書けるものなのか試しているんだけど、人を魅了する文章というか、考えさせられる文章というか、

他人にインパクトを与える文章というのはバカでは書けないんだと痛感した。

例えば、表現方法であったり、語句の言葉1つ1つであったり、文章の構成であったり、

つまりは国語の能力なんだけど、それはセオリーに則った教育的な国語じゃなくて、柔軟な日本語の表現。

僕は国語のテストの「作者の意図する所を20字以内に簡潔に書け(句読点含む)」というような問題が嫌いで、

そもそも本当に作者はそれを意図してるのかどうかなんて作者じゃなければ分からないんだし、

解釈の仕方なんて読者1人1人違うんだから自由で良いじゃないかと思い、点数を獲得する為にそういうセオリーというか、

型に押し込められて発想が貧困になってしまうのは残念だというか、

優れた文章を書き綴るサイトの作者がそういう事を考えながら書いているのかどうかは知らないけれど、

僕にはそういう能力が足りないんだと実感した。

そんな訳で、もうやめてしまおうかと思ったんだけど、今日は13日の金曜日で縁起が悪いからもう少し続けてみる事にした。

 

膝と踵と爪先と 2003年6月12日

ヒールトゥ。

少々車に詳しい人なら説明するまでもない事とは思うけど、

ヒールトゥというのはマニュアル車(MT/マニュアルトランスミッション。手動変速。俗称ミッション、かき回し)の

運転技術の1つで、減速しながらギヤチェンジ(シフトダウン)する時に、

ブレーキペダルを踏んで減速しながらシフトダウンに合わせてアクセルペダルを煽って、

ギヤとエンジン回転数を合わせる必要があるんだけど、

ブレーキペダルを踏みながらアクセルペダルを踏まねばならず、

しかもギヤチェンジでクラッチペダルも踏まなければならない為、普通の人では足の本数が足りなくて、

「男なら真ん中の足があるじゃろうが。」と寒々しい低俗なギャクを言われても

「父さん、僕のは小さくて届きません(泣)」と言うしかなく、

やむを得ず右足でブレーキペダルとアクセルペダルの2つを操作する必要に迫られて、

右足の爪先でブレーキ、そして踵でアクセルを踏めば、小さくても大丈夫。

ってことで爪先と踵。踵と爪先。だからヒールトゥ。

オートマチックが主流の今時、ヒールトゥをやらねばならない人も多くは無いというか、なんともアナクロなテクニックで、

わざわざそんな面倒なことしなくても走らせることは出来るんだけど、

マニュアル車を走らせる上では出来るに越した事はないというか、

非力な軽自動車をスムーズかつ速く走らせようとすると避けては通れないテクニックというか、

軽トラでそんな事やろうと思うヤツもそうは居ないと思うんだけど、

男ならマニュアル。マニュアルならヒールトゥ。と親父に口うるさく教え込まれ、

親父の教えを守って僕は軽トラでヒールトゥ。ウソ。

バイクに乗れないから僕の移動手段はもっぱら軽トラで、そのうち奥さんを騙してケータハム・スーパー7を買う予定だから

スーパー7でヒールトゥ出来ないのも恥ずかしいし、じゃあちょっくら練習しておくかと。

というか、他にやる事無いし。

が、全然出来ない。何故?前はこんなに苦労しなかったような記憶が。

で、駐車場に停めて踏んでみる。車ってエンジン切っててもブレーキペダル踏むとランプが点いちゃって恥ずかしいんだけど、

人目をはばかりながら踏む練習。

が、踏めない。何故?

よくよく見ると、ステアリングのシャフトが膝に当たって、僕は右足を捻る事が出来ない。

オホホホホ。足が長過ぎるというのも、罪なものよね。

というか、軽トラ狭過ぎ。一応運転席のシートはスライドするものの、座席後は即荷台ゆえに一番後ろまで下げても知れてる。

で、仕方なく、小学一年生が教室の椅子に初めて座るがごとく、お尻をシート後端にピッタリ押し当てて、背中は直立不動。

で、ヒールトゥ。車体をガクガクさせながら、ヒールトゥ。

僕がマスターするのが先か、老いぼれ軽トラが壊れるのが先か、少々心配というか、

もうこれ以上修理は勘弁願いたい。切に願いたい。切に願いながらガクガク。

軽トラをガクガクさせながら走っているヤツが居たら、それは僕かもしれない。

 

抱きしめることしか出来ない僕 2003年6月11日

僕の母親は九州女で、九州の出だからという訳じゃないだろうけど気が強いというか、人の話を聞かないというか、

自分の意見は絶対で、否定的な意見を口にしようものなら感情的になってしまって話し合いにならい人だ。

だから単なる言い争いになってしまって、それはパワーと時間を浪費するだけで何も得るものが無い不毛な行為ということを僕は悟り、

いつしか僕は、いくら腹が立っても、意見が違っても、「あぁ、そうだね。」と適当に相槌を打って、

ひたすら母親の意見を聞き流す術を身に付けた。

環境を変えられないのなら、自分を合わせていくしかなく、それが僕にとっての一番最善な方法だった。

父親も九州男児なはずなのに、九州男児らしからぬ物静かな人で、

九州男児だからって威勢の良い人ばかりじゃないし、関西人だからってみんなお笑い芸人じゃないだろうし、

とにかく僕はそんな両親を見ながら育ち、僕はこんな女房耐えられない、まっぴら御免だと思っていたのに、

ふと気が付くとウチの奥さんはそんな母親にそっくりな一面を持っていた。

理想と現実は違うんだよ。人生ってどうなるか分からないものね。

という話じゃなく、否定的な意見を口にすると、感情的になってしまって話し合いにならないんだ。

僕は、子供の意見だろうが、大人の意見だろうが、誰の意見だろうが、それが否定的な意見だろうが、

一度耳を傾けて、正しいのか正しくないのか、対して自分の意見はどうなのか等を考える必要があると思うんだけど、

感情的になっては話し合いにならず、それは単なる言い争いでしかなく、だから僕は身に付けてきた術で聞き流す。

例え違う意見でも、理不尽な言いがかりでも、それに意見すると余計に厄介な状況に追い込まれるのは

目に見えているから、僕は黙っている。

長年そういう経験をしてきた僕には、それはさして苦にならないというか、

いくら温和な僕でも度が過ぎればムカついてしょうがない時もあるんだけど、

一晩寝たら忘れる性格もあって、僕は大抵の事ではそんなに苦にならない。

だけど、1つ困ったことがある。それは子供が対象の時だ。

昨夜も、夕食の席で、子供の好き嫌いで奥さんが怒った。

奥さんの言い分も分かるんだけど、もうすぐ5才という年頃を考えると、少々度が過ぎると思った。

そういう時は仲裁に入りたいところだけど、そうすると余計に感情的になるか、

「じゃあもう勝手にして。」と全てを投げ出してしまうかで、どちらにしても後味が悪く、

しばらくの間気まずい空気が流れる事になる。

些細な事が発端で、言い過ぎといっても我慢出来る程度なら僕も黙っているけど、

あまりに度が過ぎると流石にたしなめる時もあって、昨日もちょっと口を出したお陰で、

とても不味い夕食を味わう事になった。

そんな夕食後、僕は黙って子供を抱きしめた。

家族の中で、子供が孤立しないように。

自宅の居間で、居場所がなくならないように。

手を差し伸べてやらなければいけないと思ったから。

僕の背中に回した細く小さな腕に込められた、無言の言葉に耳を傾ける。

僕は抱きしめる腕に力を込めて、無言で伝える。

「大丈夫。パパは分かってるよ。」

奥さんの言い分は間違っていないのかもしれない。

子育ては数学のように規則正しいものではなく、答えも1つだけじゃない。

だけど、子供を家庭で孤立させる事は、僕には正しいとは思えなかった。

 

悪い女 2003年6月10日

いくら好きでもね、どうしようもない事ってあるのよ。

努力ではどうにもならないの。

それは僕も分かってる。

いくら頑張っても報われないことがあるというのは。

だけどさ、ほら、今まで頑張って来たじゃない。

今まで一緒に過ごしてきた時間(と愛情と金)は、ムダだったのかい?

僕は未練たらしくつぶやく。

頑張っても、愛情を注いでも、どんなにマメに世話を焼いてもダメ。

「そんなの新しいヤツに乗り換えれば良いじゃない。」

みんな口をそろえて言うんだ。

他人事だと思って軽く言いやがって、それが出来ないから困ってるんじゃないか。

まったく、悪い女に捕まった気分だ。

僕のSRX。

悪い女に捕まった経験無いけど。

 

ピーナツ考 2003年6月9日

キャラメルコーンを食べた。おいちい。ビバ!キャラメルコーン!東鳩ブラボー。

が、しかし、最後にマメが残った。ピーナツが。しかも皮付き。アンビリバボー、ピーナッツ。

一体キャラメルコーンにピーナツを入れる必要性がどれほどあるというんだ。

ピーナツは必須とでも言うのか? ピーナツが入ってなくて怒る人が居るのか?

「やっぱりピーナツがあってのキャラメルコーンだよね。」とか、「ピーナツ命。」とか言ったりするのか?

パッケージの裏の注意書きに「ピーナツを喉に詰まらせない様にご注意ください。」と、書いてある。

一体誰がピーナツを喉に詰まらせると言うんだ?

子供やお年寄りが詰まらせるのか?

実際に詰まらせる人が居るから注意書きをするんだろうけど、

そうまでしてなおピーナツを入れなければならない理由を教えてくれっ!

ピーナツが入ってないキャラメルコーンは、キャラメルコーンにあらずとでも言うのか!?

実はキャラメルコーンという菓子は、ピーナツがメインであって、あのパフ菓子は脇役だったりするのか!?

僕はピーナツなんか入ってなくてもいいから、その分キャラメルコーンを入れて欲しいと切に願ったりする。

切に願いながら、結局皮付きピーナツを食べて、喉をイガイガさせたりしてる。

 

ご近所さん 2003年6月8日

何らかの理由で引越しする時、例えば住宅を購入する場合とか、アパートを替える場合とか、

購入金額や家賃、立地条件はもちろん重要ではあるんだけど、ご近所さんが良い人かどうかというのは

もしかするとそれ以上に重要な要素なのかもしれない。

だけどそれって住んでみないと分からないんだよね。

お金を払えば良い人ばかりの所に住めるというものでもないし。

僕が住んでいる所は2丁目の6班なんだけど、新しく建った住宅8軒が集まって6班を形成している。

新興住宅だから同年代の人が多く、お互いの子供も似たような年頃で遊び相手にも困らないし、

年配の方は元々地元の方で、新参者の僕らでは分からない自治会の行事や段取りにも詳しくて、

何かと助かったりしている。

そんなご近所さん達と集まって、週末に家の前の道路でバーベキューをやった。

最初は仲の良い奥さん連中が勝手に話し合って、2、3軒で集まってこじんまりとやる予定だったんだけど、

他のご近所さんに声を掛けないのも水臭いじゃないかと皆に声を掛けたら、

いつの間にやら8軒全員参加の大所帯になってしまった。

それだけの人数になるとキャンプ用のバーベキューグリル1つや2つじゃ賄いきれないから、

急きょ鉄板やら、炭焼き用のコンクリート製U字溝やら、長テーブルやら、シートやら

なんやらかんらや段取りも大掛かりになったけど、何とか滞りなく済んだ。

子供もみんな喜んでたし、大人もみんな親睦を深めたりして、思いのほか好評だった。

8軒も集まれば、中には変な人が居てもおかしくはないのに、みんな良い人達で良かった。

住宅の出来とか、立地条件なども大切ではあるけど、

ご近所さんがみんな良い人で本当に良かった。

奥さん方もみんな綺麗だし、本当に良かった。<それは関係ねーだろ

 

勉強 2003年6月6日

今日も良い天気です。

6月に入ってそろそろ梅雨にもなろうかというのに、とてもいい天気です。

バイクに乗れない時に限って快晴が続くなんて、まったくコンチクショーな気分です。

きっとバイクを修理したら雨になるんだろうな。まったくコンチクショーな気分です。

さて、昨日は夢とか可能性とか、素敵な青臭い事を口走ってしまったけど、昔、大きくなったらなりたい職業とか、

誰でも1つは何かしらあったんじゃないかと思う。

パイロットとか、野球選手とか、いろいろあったと思うけど、高校3年頃に現実的に自分が何をやりたいか

考えた時、僕は1つやりたい職業が浮かんだ。

気象台に勤めたいと思った。

中学3年の夏休みの自由研究で、僕は夏休み中の天気図を描いた。

科学の先生に頼み込んで天気図用の用紙を1枚分けてもらい

(あの記録用紙は一体どこで入手出来るんだろう?ハンズとかなら売ってるのかな?)、

それを必要枚数コピーして、毎日ラジオで流れる気象情報を元に天気図を描いた。

等圧線を描くのがなかなか難しかったんだよね。

毎日空を眺めて、定期的に空模様をスケッチし、描いた天気図と照らし合わせたりしていた。

空を眺めるのが好きだった。

だから、毎日空を眺めて過ごせる気象台に勤めようと思ったんだけど、

一体どうすればそこに就けるのかサッパリ分からなかった。

色々調べて、気象大学を卒業すればなれるんじゃないかという事が分かった。

じゃあ僕の進路は気象大学!と、思ったら、この気象大学、とんでもなく狭き門の難関校だった。

募集定員は40名だか80名だか忘れちゃったけど、とにかく全国でもそれくらいの定員で、

しかも入学すると公務員待遇になるらしく、学校行ってるのにお金が貰えるという何とも恵まれた環境らしい。

そんな訳だから、当然レベルもかなり高く、3流高校の僕の偏差値では絶望的だった。

高校3年の僕の夢は、あえなく消えた。

もっと勉強しておけば良かった。

その後、これからの時代はエレクトロニクスでしょ、ってことで、適当な3流工業大学の電子科に転がり込んだけど、

そもそも僕は電気がとても嫌いで、しかも数学なんて大っ嫌いだったもんだから、授業も全然興味が持てず、

バイクの事ばっかり考えて遊び呆けて、試験前には友達のノートを借りてコピーしたりして、

親は「一体授業料いくらすると思ってるの!」と泣いて嘆き、僕は何も得られぬまま4年が過ぎた。

今、仕事で電気関係の資格試験を受けなければいけなくなった。

大学で学んだ事がかなり含まれているんだけど、僕の頭脳にはかけらも残っていなかった。

クーロンって何すか?インピーダンスって淫靡な踊りっすか?てな感じで御座います。

まったく、もっと勉強しておけば良かった。

と、思いながら、工場の窓から晴れ渡った空を眺めている。

勉強は33才でも出来るんだけど、現実逃避して空を眺めている。

 

博士 2003年6月5日

近所に小学生の女の子が居る。

マイペースで、焦点が普通の子とはちょっと違ってて、虫が大好きだったりする。

ダンゴ虫やナメクジを見つけては喜んだり、蝶やバッタを追い掛け回したりしている。

そんな彼女、将来何になりたい?という質問に「虫博士!」と、答えたらしい。

その子のお母さんは、「そんなもの、なれる訳ないじゃないの。」と、呆れて言った。

そうかな?

彼女はまだ小学2年生なんだよ。あれ?3年だったかな?まぁどっちでも良いや。

彼女には無限の可能性が秘められてると思うんだ。

ファーブルをも超える虫博士になる可能性だって、全くのゼロじゃない。

そんな時期から、大人の常識の枠組みにはめなくても良いんじゃないかな。

そういえば、先日、娘が通う保育園のお便りに、保育園の先生の紹介が載っていた。

自己紹介欄に「もし魔法が使えたら?」という質問項目があった。

その答えに、「宝くじを当てる」「住宅ローンを返す」など、お金に関わる返答が結構多かった。

もう1つの質問に、「今欲しい物」というのがあったんだけど、その答えは「車」とか「デジカメ」とか。

僕は読んでいて、なんだかがっかりしてしまった。

別に保育園児が読む物ではないし、何と答えようが勝手だし、それが本音ではあると思うんだけど、

そんなに現実的に考えなくても仮にも保育園の先生なら、もっと気の利いた答えがあるんじゃないかと思った。

保育園や小学生の時から、現実的で無難で手堅い考え方ばかりして欲しくないと思う。

現実を目の当たりにするのは、30過ぎでも遅くないんだから。

 

どうして? 2003年6月4日

「どうしてそんな事するの!」

奥さんが娘を叱る。

妹の頭を思わず小突いたり、身障者用トイレの呼び出しボタンを思わず押してしまったりして、怒られる。

確かに、褒められた事じゃない。

でも、僕には娘の気持ちが分からなくもない。

僕は、小学生の時に怒られたことを、ぼんやりと思い出した。

小学生の時、僕はクラスメイトの女の子のスカートをめくって、先生にこっぴどく怒られた。

自動券売機の呼び出しボタンを押して、母さんにこっぴどく怒られた。

そんな時、みんな決まって言うんだ。「どうしてそんな事するの!」ってね。

だけど、そんなこと説明できないんだよ。

それは理屈なんかじゃないんだよ。深く考慮した上で行動してる訳じゃないんだよ。

ただ単に、やりたいからやるだけなんだ。

例えば、猫が猫じゃらしを追いかけるように、犬がフリスビーを追いかけるように、

目の前にボタンがあれば押したくなるし、スカートの中に神秘性を感じずにはいられないんだよ。

猫 → 猫じゃらし

犬 → フリスビー

ボタン → 押す

スカート → めくる

これらに理由付けなんて無意味なんだ。

だから「どうしてそんな事をするの?」と問いただす事は、ナンセンスなんだよ。

それは当の本人でも上手く説明できないんだから。

無闇にボタンを押したり、他人のスカートをめくったりすることは、ただ単に「いけない事」と教え込まれただけで。

だから、綺麗なお姉さんに見とれたり、ふくよかなおっぱいに心奪われたり、キュートなヒップにズッキンドッキンする事に

理由は無いんだよ。

お前なら分かってくれるよね?

え?何言ってるか分かんない?

そうか。父さんは男の子が欲しかったよ。

 

ミニ 2003年6月3日

先日家族で出かけた時に、通りかかったカーディーラーに新型ミニが展示してあるのを見かけた。

以前から気になっていた車なんだけど、某氏から「とても速い」という話を聞いて、さらに興味が湧いた。

別にタイヤをキューキュー言わせながら走りたいわけじゃないんだけど、

と言うか、きっと僕が運転しても遅いに決まってるんだけど、僕は気に入った物を長く愛用したいから

ただデザインだけの車ではなく、性能的にもきちんと作りこみされている本物感というものが

本物志向のダンディな大人の僕には惹かれる所でもあり、

実はローバーの5ドアハッチも落ち着いた雰囲気があって好きだったんだけど、ローバーは消えてしまった。

そこで、奥さんにそれとなく言ってみる。

「あの新型ミニって良くない?」

さぁ、どう答える? 奥さんは結構外車びいきだからね。

「ちっちゃくてカワイイね。ちょっと良いかも。」ってところか?

そう来たら、お手のもの。

あれはね、ローバーを吸収合併したBMWが作った、スモールスペシャリティでね、

コンパクトカーではあるんだけど、後部座席もちゃんと使える実用性も兼ね備えていてね、

ミニ・ワンと、ミニ・クーパーと、ミニ・クーパーSというグレードがあってね、順にスポーツ性が高くなっていてね、

クーパーSにはハイパワーエンジンが積んであるんだけどね、普段使うには少々足周りが硬過ぎるみたいでね、

バランス的にはクーパー辺りが良いんじゃないかと思うんだよ。200万円以上するけど。

僕のウンチクマシンガン炸裂だ。

そんなウンチクマシンガンを構えて、奥さんの答えを待つと、

ストーリアみたいで安っぽい。」・・・( ̄◇ ̄;)!!

す・・ストーリアですか!? まさかそう来るとは思わなかったよ。思わず絶句してしまったよ。

欧州トップブランドのスモールスペシャリティカーは、奥さんからすると国産大衆車と変わらないらしい。

僕のウンチクマシンガンは不発に終わった。

今度はプジョーで攻めてみようと思う。

 

めがねっこ 2003年6月2日

先日、ogwさんに教えてもらったサイトを見ていたら、「理系はめがねっこが好き」という話があった。

とにかく、そのいきさつも笑えたんだけど、女性がメガネを外すと綺麗に見える、

もしくはメガネを掛けるとかわいいという現象を科学的に解明しているのも面白かった。

それが理論に基づくものなのかどうかはかなり怪しいところだけど、実は僕もめがねっこが好きだ。

国語が得意で数学が大の苦手なのに理系大学に行っちゃうナンチャッテ理系な僕だけど、めがねっこは好きだ。

というか、理系とめがねっこ好きは関係ねーだろ。

なんかメガネかけてる女性って可愛いんだよね。

なんというか、ダサカワイイ。

もちろん本人の顔立ちが重要なのは言うまでもないけど。

以前も掲示板で、「トミーフェブラリーのボーカルの女の子が〜」という話題も出ていたし、

ドラマの主演女優がメガネをかけたらメガネが売れたりするし、

潜在的メガネフェチな人は意外に多いのかもしれない。

そんな訳で、コンタクトが主流な今こそ、めがねっこでモテモテになろう!

 

名札 2003年6月1日

家族で買い物に出かけたとき、とある知人に声を掛けられた。

「あれ? K君じゃない? 久しぶり。」

見ると、久しぶりなあの人だった。

「あぁ! 久しぶりですね。」と、答えて考える。

元気ですか?こうして居るんだから元気ですよね。

スーツってことは、今日も仕事だったんですか? そうですか、大変ですね。

え?僕ですか? まぁぼちぼちってところです。

なんて答えながら、考える。

誰だったっけ?

いや、どういう間柄の人かは分かるんだけど、名前が出てこない。

あぁ、困った誰だったっけ。

笑顔の裏で、必死に考える。でも出てこない。

そうこうしているうちに、もう1人別の知人が通りかかった。

「あぁ、こんにちは。お久しぶり。」

えーと、こっちは誰だったっけ? あぁ困った。

何でこういう時に限ってよく人に会うんだろう。

買い物途中のウチの奥さんと鉢合わせにならないように祈る。

もし奥さんがひょっこり現れたら、紹介しないといけない。

「あ、丁度良かった。紹介します。ウチの家内です。こちらは、えーと・・・どちら様でしたっけ?」

なんて、今さら聞けない。困った。

笑顔と裏腹に冷や汗をかく。

そんな困ってるところに、さらにウチのお隣さんまで鉢合わせ。

えーと、お隣さんは誰だっけ? そんなバカな。お隣さんの名前くらい覚えてるっちゅーの。

僕は人を覚えるのがとても苦手だ。

顔も覚えられないし、名前も覚えられない。

シャイで恥ずかしがり屋で人見知りな僕だから、人の顔をマジマジと直視出来ないのが悪いのか。

で、よく忘れる。髪形が変わっただけでも判断できなくなってしまう。

でも相手からしたら、失礼な話だよね。

そんな訳で、外出する時はみんな名札を付けることを義務付ける条例を作って欲しい。マジで。

そんな僕だけど、オフミの時はあまり困った事が無い。

何故って、出会う人がみんな、外見も性格も個性的過ぎるから。

間違えようのない程、個性的。

その中にあっては、僕はあまりに普通過ぎて、きっと影が薄くて目立たないに違いない。

今度オフミに出かけるときは、大きな名札を付けて行こうと思った。

 

戻る

inserted by FC2 system