こときちのつぶやき

2003年 8月

 

宿題 2003年8月31日(日)

今日で8月も終わり。

夏休みも今日でお終いで、今頃全国の学生諸君は溜まった宿題を前に途方に暮れていることだろう。

大体、夏休みの宿題を計画的に消化する子供が、世の中に居るとは思えない。

まぁ居ないこともないんだろうけど、僕は溜めるクチだ。

切羽詰らないとやらない。

で、途方に暮れる。

子供の宿題ならそれも許されるけど、大人になった今でも切羽詰らないとやらない。

自分の好きな事はすぐやるくせに。

まるで33歳児。

そんな訳で、僕のDRのエンジンはいまだに直らない。

もうすぐ故障してから1年経つというのに、いまだに直らない。

きっと当分直らない。

 

遺伝 2003年8月30日(土)

ウチの長女はツイてない。

何かとツイてなくて、何かと裏目に出る。

何か行事やイベント事があると、前日に熱を出したり、

先日も、琵琶湖に出掛けるというと、友達にも保育園の先生にも「明日ね、琵琶湖行くの!」と

喜んで言ってたのに、当日は雨。

大事なおもちゃを次女に取られる。

取られて次女を怒ると、ママに怒られる。

何事も要領が悪くて、気の短い奥さんによく怒られる。

好き嫌いをしてママに怒られる。

不憫な娘よ。

どうしてそうなってしまったんだろうね。

それは多分パパに似たんだね。

不憫な娘よ。

と言うか、トホホって遺伝するのかよ。

 

延命 2003年8月29日(金)

奥さんが珍しく車のカタログを貰ってきた。

日産の「キューブ・キュービック」。

キューブのボディを延長して、座席を3列にしたものだ。

更に、奥さんの友人が無理やり代車に借りてきたキューブを試乗させてもらって上機嫌だ。

「なかなかねー、可愛かったよ。スイッチとか。コラムATがちょっと怖かったけど運転しやすいしさ。」

普段からウチの1BOXは大柄でイヤとおっしゃるウチの奥さん、どうしても小柄な車が欲しいらしい。

この辺りのいきさつは、以前もつぶやきで書いたと思う。

だけどね、ノーマルキューブならいざ知らず、ロングボディのキューブじゃ、今の車と大きさは大差無いと思うんだ。

今のバネットセレナだって5ナンバー枠に収まってるんだから、ワゴン車だから外見が大きく見えるだけであって、

実寸は大して大きくないんだよね。

大体、僕はセレナの運転、全然億劫じゃない。

そう言っても、奥さんはなおモゴモゴと言ってる。要は今の車がイヤなんだ。

ワゴン車は運転しても楽しくないけど、僕は乗った車は長く愛用したいから、壊れるまで、

もしくは排ガス規制で乗れなくなるまで乗り潰す気でマメにオイル交換したり、ATF等にも気を配ったりして、

既に10年落ちで8万5千kmは走っているのにオイル漏れもせず、ひどい黒煙を吐くことも無く、

快調に走るというのに、奥さんはイヤだと。車替えたいと。

確かに僕もキューブは嫌いじゃない。新型になって随分と洗練されたデザインになった様に感じる。

聞く所によると、なんでも昔の電化製品をイメージしたとかしないとか。

冷蔵庫に通じるデザインとか。走る冷蔵庫。

旧モデルは、いかにも適当に造りましたというデザインだったけど、

新型は逆に適当に造った様で実は綿密にデザインされているとでも言おうか。

だけど、結局はデザイン重視の車であって、運転して楽しい車では無いだろう。

走りの機能的デザインではなくて、単に見た目重視のデザイン。

これがスカイライン・クーペなら僕も「ハイ!喜んで!」と、即答するんだけど。

でも奥さん、「あんまり良い色が無いね。まぁこの中から選ぶなら赤かなぁ。」などと、既に色まで決めてるじゃないか!

おいおい、この前タイヤ替えたばっかりじゃないか。本当に替える気なんですか?ウチにそんな金有るんですか?

と、思いつつも、僕はMMX233MHz並みの計算能力で今後のシュミレーションをする。

僕:「そんなに欲しいの? 2台目がこれからも軽トラで良いなら買っても良いけどなぁ。」

奥さん:「軽トラ?だって仕方ないでしょ。」

うははは! MMX233MHz並のシュミレーションは見事に的中。

以前から「セレナはデカ過ぎてイヤ。軽トラを普通の軽にしてよ。軽トラ壊れたら今度は普通の軽だからね。」と

言われていて、僕のトランスポーターは絶体絶命の危機に立たされていたからだ。

セレナをもっと小柄で奥さん好みの車に替えれば、軽トラは維持される。

もし万一故障等で廃車になっても、新たに軽トラを買うことが許されるのだ。

あははは! キューブ万歳である。軽トラの為ならメインカーなんてクソ面白くない車でも何でも良いのだ。

すると奥さんが更に、

「友達がさ、あんたの旦那はキューブ買うくらいなら軽トラの新車が欲しいって言うんじゃない?って大笑いしてたよ。」と。

ムカッ! 別に軽トラの新車が欲しい訳じゃねーっつーの。

新規格の衝突安全ボディの軽トラが欲しいだけだっつーの。馬鹿にして。軽トラを馬鹿にして。

大体さ、今時の車で軽トラより魅力的な車が一体どれだけあるって言うんだ。

くそ面白くない車より、軽トラの方が余程面白いってもんだ。

真っ黒でピカピカでくだらない車より、軽トラの方がよっぽど潔いってもんだ!

オレだって好きで軽トラ乗ってるんじゃねーっつーのー!ちくしょー!

なんて言うのはウソです。好きで乗ってます。しかも最近トランポとして活用してないし。

それなら別に軽トラじゃなくても良いじゃん。

やっぱりキューブはやめようかしら。

 

癒し 2003年8月28日(木)

いつも通り本屋さんで雑誌をあさっている時に、とある雑誌の中で興味深い記事を見つけた。

それは「トルマリン・チューン」

トルマリン。なんでも、マイナスイオンを発生して癒されるというグッズらしい。

それを吸気系やサスペンションに貼り付けると効果があると言う。

そうか。今流行りの癒し系か。

最近は車もストレスが増大してるからね。

排ガスはクリーンでなければいけない。

燃費は良くなければいけない。

でもパワーは出さなければいけない。

しかもコンパクトでなければいけない。

更に軽くなければいけない。

走れば渋滞ばかりで冷却ファンは回りっ放し。

様々な要求を満たす為にエンジンもまたストレスに曝されていて、

あぁ、もうやってらんねー。こんな窮屈なのたまんねー。優等生ばかりやってらんねーっつーの。

グレちゃうよ、オイラ。くそっ、ムカつく。カッカしてきた。もうオーバーヒートしてやる!てな感じ。

それがトルマリンで癒される。

あぁ、マイナスイオンって素敵。元気が出てくるわ。明日からまた頑張るわ。てな感じで。

ウソ。

本当はエンジン内部に吸い込まれる空気をマイナスイオン化することで燃焼効率を上げる、

サスペンションに巻きつける事で動きを良くする、とうのが目的らしい。

んなアホな。と思ったんだけど、その記事が載っていたのはサンデーメカニック(自動車)のバイブルとも言える

オートメカニック誌の特別増刊号だったので、他の訳の分からない雑誌の記事よりは信憑性も高いというもの。

早速僕もトルマリンを購入し、バイクを癒してあげようと思ったけど、

その前にとりあえず立ち読みで済ませるつもりだったこの雑誌を買っておこう。

僕にとってはトルマリンはオマケであって、雑誌内に紹介されるエンジン整備のノウハウはバイクの整備にも

通じるものがあって参考になるのではないかと考えた。

例えばエンジンメカニズムを紹介するような雑誌や本はよく見かけるけど、エンジンOHのノウハウを紹介する本は

探してもなかなか見つからない。

サービスマニュアルには整備に必要な情報が記載されてはいるものの、整備に関する細かなノウハウ等は書かれていなくて、

例えば、この作業には神経を使わなくてはいけないとか、ここは適当でも構わないとか、

マニュアルには書いてないけどやっておいた方が良い事とか、

そういうことは実際に作業する中で試行錯誤しながら得るしかないんだけど、

素人の僕はエンジン整備ばかりやってられないから、出来る事ならなるべく失敗はしたくない。

まるまる一冊エンジン整備に関する記事が掲載されているこの雑誌は購入するに値する価値があるというか、

一家に一冊は常備して、永久保存するべきである。

そんな訳で、皆さんもオートメカニック増刊「エンジンを元気にする100の方法」を買ってエンジンOHして下さい。

 

鹿児島 2003年8月27日(水)

僕が住んでいた鹿児島の田舎町は、海が目の前なんだけど、海は汚かった。

僕が住んでいたのは、もう20年ほど前になるんだけど、当時から既に汚かった。

漁業で成り立っているような小さな町で、漁業というのはハマチの養殖で、

海には生簀がたくさん浮かんでいて、毎日大量にばら撒かれる養殖のエサで海は汚れていた。

だけど海はいいね。

潮騒と磯の香り。

家族で出掛けた佐多岬の絶景や、開聞岳付近から望む雄大な太平洋は今でもよく覚えてる。

釣りに出掛けた近所の漁港や、沖の小さな島、テトラポットも。

そして何処に行っても火山灰があった。

海も近かったけど、山も近かった。

海と山の狭間に有るような小さな町だった。

この道の先には何があるんだろう。

あの山の向こうはどうなってるんだろう。

小さい頃は誰でもそんな事を思ったと思うけど、移動手段が自転車しかなかったから行動範囲は狭くて

僕には確かめる術が無く、僕が移動手段を手に入れた時は、すでに引っ越してから随分と経った後だった。

鹿児島をバイクで走りたい。

よし。DRを直して鹿児島に行こう!

と思ったら、高速代だけで3万円をオーバーする。

鹿児島は遠かった。

DRではとてもたどり着けない気がする。

 

琵琶湖 2003年8月26日(火)

中部地方に馴染みの無い人から「どちらにお住まいですか?」と尋ねられ、

「岐阜です」と答えると、決まって「あぁ、岐阜・・・ですか。」と言われる。

「・・・」で、あれ?岐阜って何処だったっけ?関西だっけ?などと考えを巡らせてしまうほど印象薄い岐阜は、

海が無い県でもある。

お盆休みも無く、奥さんは暑さが大の苦手で、夏場はなにかと行動しにくい上、

今年は冷夏だったりしたものだから、

子供も5才になったし、そろそろ海水浴でも連れて行ってやろう!と奮起した時には

既に8月も終わりで海水浴シーズンは終わっていた。

クラゲがウヨウヨ漂う海で泳ぐわけにもいかず、それじゃ琵琶湖で我慢しとけ、と。

岐阜は海が無いけど、僕が住む所は岐阜と三重と滋賀の県境付近だから、琵琶湖はかなり身近。

海の無い岐阜に住んでるけど、僕自身海に馴染みが無いわけでもなくて、

僕は小学生の頃、鹿児島の田舎町で過ごした経験がある。

錦江湾を望む、さびれた小さな漁村だった。

いつも海と桜島を眺めながら過ごしていたから、僕にとって海は身近な存在だった。

岐阜に来て、初めて琵琶湖を見た時は感動しちゃった。

うわっ!でか!波がある!まるで海みたいだ!

大きいとはいえ湖だから、向こう岸がかすかに見える。

それはまるで錦江湾みたいだった。

そんな琵琶湖に子供を連れて行ってやろう。

海水浴じゃないけど、湖水浴?

子供も楽しみにしてる。

会社を休んで、いざ!琵琶湖へ!

と、思ったら、当日は雨だった。

 

インスピレーション 2003年8月25日(月)

僕が受けた電気の資格試験は、僕が落ちそうだから言うわけじゃないけど結構難しい。

出題範囲が広く、幅広い知識が求められ、問題を解くのに必要な公式の数は膨大で、

単に公式を覚えたからといって問題が解ける訳でもなくて、

つまりは電気に関する幅広い知識と計算能力が必要で、

それらを充分理解しているかどうかを問われる訳です。

試験は4科目あって、その中に法規もあるんだけど、法規というと普通は

○○の場合は××しなければいけない。などという様な法令についての問題がほとんどで、

要点を覚えれば合格するオマケ科目というお約束的イメージがあるんだけど、

この試験、法規の問題にも何故か計算問題がある。

法規なのに計算。しかも難しい。なんでやねん。

要は難しいのです。

参考書もまるで辞書のような厚さがあるのです。

参考書を読んでも難解なのです。

とても一夜漬けで済むようなレベルではないのです。

だから前の晩になって慌ててるようではダメなのです。

試験会場に着いて、試験開始間際までソワソワしながら参考書読んでるようではダメなのです。

試験前は落ち着いて座っていれば良いのです。

充分勉強した人は。

僕はしてません。

前の晩も「一夜漬け?無理無理。」と、すぐに寝てしまったし、

会場に着いても「何を今更。」と、コーヒー飲んでくつろいでました。

お前はもっと慌てろ。

全くその通りで御座います。

試験を受けて自分の不甲斐なさを痛感し、よし、今度はちゃんと勉強しよう。

今度こそ、来年の試験に向けて今から勉強しよう。

と、思うわけです。

試験後、4日くらいは。

その後は、「まだ一年先の話じゃないか。なにも今から慌ててやらなくても。」と思う訳です。

そんな事を4回ほど繰り返してきた訳です。

さすがにそろそろ真面目に受かる事を考えなければいけません。

そこで、僕は考えました。

まずは、インスピレーションを研ぎ澄まそう。

試験は5択のマークシートだから。

 

労災 2003年8月24日(日)

今日は資格試験の日。

今までの勉強の成果を発揮すべく出かけて行ったわけなんだけど、どうも納得いかない事がある。

1つは計算機。

去年から、試験中、計算機の使用が認められるようになったので、僕は去年試験のために計算機を新調した。

計算機と言えば最近では100円ショップでも売ってたりするし、自宅にもいくつかあるんだけど、

試験中使うものだから信頼性が高いものを使うべきである。

試験中に壊れたりしたら大変である。

だらか僕はわざわざ高い金出して一流メーカー物を買ったのである。それが壊れたのである。

変な表示になって使い物にならないのである。

たまたま偶然不良品に当ったのかもしれないが、実はコレを買った時、最初に買った計算機が同様に故障していたので

買った店で取り替えてもらった物である。

それがまた壊れた。しかも1年キッカリで。

試験前日に気付いて良かったよ。試験会場で気付いてたら手遅れだったからね。

やっぱり計算機はカシオにしておけばよかった。

そんな試験前から不吉な予感を漂わせていたんだけれど、僕は試験会場に着いた時に驚愕してしまった!

な・・なんと!

試験監督員のネーチャンがブサイクなのだ!

しかも、2人中2人共がだ!

どういうこっちゃねん。他の会場はこんなにひどくないのに。

僕は試験センター本部に抗議しに行こうかと思った程である。

しかしブサイクだ。非の打ち所がない程ブサイクだ。

これでは試験にならない。

見ないようにしようと思っていても、ついつい見てしまう。

恐い物見たさならぬ、ブサイクモノ見たさとでも言おうか。

しかし決して目を合わせてはいけない。

あら、やだ。何だか熱い視線を感じるわ。

あ、あそこのイケてるダンディなオジサンが私を見てるわ。

いや〜ん、気が有るのかしら。試験会場でオジ様を魅了してしまうなんて、私って罪な女。

あら、視線を逸らしたわ。ウブなのかしら。恥ずかしがり屋なのかしら。

ウフフ・・それじゃ、私の携帯のメモ、渡してア・ゲ・ル♪

なんて思われかねないぞ!うひぃ〜!

や・・ヤメテ。私は妻も子も居る身。勘弁してください。

危機である。

一刻も早くこの場から退避する必要があるのである。

もう試験どころではないのである。

そんな訳で部長、今回の試験はダメそうです。

 

事故とピカチュウ 2003年8月22日(金)

僕は19の夏にバイクの免許を取った。

バイクに乗り始めてもう14年になる。

ベテランという程の経歴でもないけど、かと言ってビギナーと呼べる程でもなく、

それでもさ、もう33だしさ、これくらいの年になって、これくらい経験を積むとさ、

言っちゃったりするのよ。普通は。

これでも昔はさ、無茶してた訳よ。バカな事もやったりしてさ。

なんてね。

だけどさ、僕はさ、今までの過去を振り返ってもさ、全然無茶してないのよ。バカな事も。

極々平凡な毎日を送り、波風立てずに平穏に生きてきた訳なのさ。

恐らく10人中10人が「真面目ですね」と言うくらい真っ当な人生を歩んできたのさ。

他人から見ればつまらないんだろうけど、僕はこういう生き方しか出来なかったので仕方が無いのさ。

仕方が無いというのは大抵の場合言い訳であって、本当は仕方なく無いという様な事がどこかに書いてあった気がするけど、

その通りなのさ。本当は仕方なく無いのさ。

そんな極普通にヨワヨワと生きてきた僕が、人よりちょっと多く経験したんじゃないかと思える事があるのさ。

転倒と事故。

オレもさ、昔はよく飛んだもんさ。

なんて言っても様にならないというか、何自慢げに言ってんの?バカじゃないの?と思えてしまう訳でさ、

何の自慢にもならないと言うか、やっちゃいけない恥ずかしい経験な訳なので、おおっぴらに言う事じゃない訳さ。

ここ最近、ネットの知人が2人、バイクで事故に遭いました。

どちらも被害者側で、まったくもって災難だった訳ですが、

オレもさ、昔はよく飛んだもんさ。

なんて言わなくてもいいように、気をつけようと思ったけど、気をつけていても防ぎきれない場合もある訳で、

病院に担ぎ込まれてズボンを脱がされた時にヨレヨレのパンツでは恥ずかしいので、

バイクに乗るときはピカチュウのパンツを履く事にしようと思ったんだけど、

事故した後までオチをつけようと思う自分に少し悲しくなったんだけど、

そもそも僕は既によく飛んでいたので、コッソリ黙っておくことにしたのさ。

オレもさ、昔はよく飛んだもんさ。

などと言わなくても良い様に、事故には気をつけましょうという話さ。

 

田舎とバイクと僕の幸せ 2003年8月21日(木)

田舎は好きですか?

僕は好き。

住めば都。きっと都市部でもそれなりに暮らしていけるんだろうけど、、

都会は人が密集する分、あらゆる物が集約されてて一見便利に思えるけど、

そのあらゆる物の中から本当に僕に必要な物を選り分けた時に、どれだけのものが残るか考えたら

多分どれだけも残らないだろう。

田舎は何も無くて不便だけど、僕が生活する上で必要なモノが欠けているという訳でもない。

そして僕は、緑の山と、小川のせせらぎと、のどかな田園風景が好きだ。

バイクは好きですか?

僕は好き。

随分とスレてしまって、今僕は免許を取ったばかりの頃みたいに四六時中幸せを感じる事は出来なくなったけれど、

それでも楽しいと感じる時はあるし、だからこそ僕は今でもバイクに乗り続けている。

バイクに跨ってからバイクを降りるまでの間、絶えず幸せを感じている訳じゃないけど、

ある瞬間、瞬間に、この上ない幸せを感じる時がある。

時間的に考えればそれはほんの一瞬の事であり、バイクに乗っているトータル時間からすると

それはほとんど無いに等しいくらいの短い時間だけど、感じる幸せの大きさを考えたらそれはとても大きくて、

初心者の頃に感じたあの感覚に勝るとも劣らない至福の感情。

それは遠心力に抗ってコーナーリングする瞬間であったり、

身を伏せて愛車に鞭打つ瞬間であったり、

のどかな田園風景の中をトコトコ走る瞬間であったり。

時間の長さなど関係無い。

その刹那な喜びの為に、僕はバイクを直し、バイクを走らせる。

ここ2、3日好天が続き、僕は仕事が終わるとそそくさとバイクに跨り、いつのも道へと走り出す。

車の少ない国道を流し、アップダウンのあるワインディングに入り、

迫るコーナーに対して自分の思い描いたラインに乗せる事を試みる。

アクセルを開けるとグッと荷重が掛かり、リヤを沈み込ませながらアウトにはらみつつコーナーを立ち上がるあの瞬間。

至福の瞬間。

ワインディングを抜け、小さな集落を抜けると、遠くに鈴鹿山脈を望む開けた畑に出る。

夕焼けの山を横目に、片田舎の畑の中をトコトコと走る。

至福の瞬間。

今この瞬間、この場所で、このバイクに乗っていられるという事に鳥肌が立つような喜びを感じて、

僕は夕焼け色に染まる入道雲に向かってアクセルを開けた。

あなたは幸せですか?

僕は幸せです。

 

プライヴァシー 2003年8月20日(水)

ウザい。

僕の前を走る車のリヤウィンドウが黒くてウザい。

なにやら今ではプライバシーガラスとか言って、わざわざフィルムを貼らなくてもメーカーオプションで装着出来るらしい。

これがウザい。なんだよプライバシーガラスって。車内で秘め事でもするのかよ。

最近はワゴン車がブームで、若者が一人、もしくはカップルで乗っているのにも関わらずバカでかいワゴン。

どうしてそんなにデカいワゴン車が必要なのかさっぱり理解出来ないけど、ワゴン。

つーか、カッコイイのか?ワゴン?

僕も乗ってるけど、オッサン臭いぞワゴン。

運転楽しくないぞ。ワゴン。

そしてプライバシーガラス。

何だよプライバシーガラスって。ウザいよ。

馬鹿デカいワゴン車に黒いガラスなんて、鬱陶しい事極まりない。あぁウザい。

まるで前に壁が走ってるみたいだ。

最近では特別意識もされない程当たり前になった、ハイマウント・ストップランプ。

あれは前走車の窓ガラス越しに前の車のストップランプが見えるという優れ物。

自分の前を走る車がブレーキを踏んでから慌ててブレーキを踏まなくても、

もっと前を走る車のブレーキランプが見えるから、対処にも余裕が出来る優れ物。

けど、前の車のリヤウィンドウが黒くて見えない。ウザい。全く無意味になってしまったハイマウント・ストップランプ。

プライバシーガラスって何だよ一体。大体、やましい事があるからコソコソと隠さなきゃいけないんだよ。

何もやましい事が無くて、自信があれば何も隠す事なんてないだろ。

本来なら違反とされる運転席、助手席の窓まで黒くしてる車も見かけるけど、

確かに隠したくなるような人が乗ってる事が多い。

中身の小さい人間ほど大きなモノに乗りたがり、窓ガラスを黒くして閉じこもろうとする。

僕がキムタク並のイケメンで、隣がはしのえみの様なきゃわゆい女なら、僕はオープンカーに乗るね。

幌全開で。

信号待ちでチューしちゃったりするね。

幌全開で。

すんごい事やっちゃうね。

幌全開で。

いや、すんごい事やっても良いけど、すんごい事をあからさまにやると犯罪になるからやらないというか、

狭いオープンカーですんごい事をやるのは苦痛だから、それなら後が広い軽トラの方が開放感があって良いよね。

でも、僕はキムタク並じゃないので、プライバシーガラスが必要です。

でも、僕は車内ですんごい事をするつもりは無いので、

オプションでリヤウィンドウを黒くするのはやめて欲しいと思います。

望むユーザーもユーザーだけど、メーカーが率先してそんな事するなよ。ウザいんだから、もう!

 

笑顔と幸せと中年男性の微妙な関係 2003年8月19日(火)

「笑う角には福来る」って言うでしょ。

あれ、まんざらウソでもないんだよ。

僕は一時期、毎日笑ってた。仕事中も「K君、何笑ってるの?」と言われるくらい笑ってた。

何の問題も無く、毎日楽しく過ごしていた。

それがある時を境に、笑わなくなった。途端に何もかもが上手くいかなくなった。

自分のトホホは他人の笑顔の種になるかもしれないけれど、自分では笑えない。

ただ苦笑いするしかない。

笑っているから幸せになるのか、幸せだから笑っていられるのか、

多分後者の方が有力なんだろうけど、どうせならムスッとした顔よりは笑顔で居た方が

周りにとっても良いかもしれない。

それが結果的に「福来る」に繋がるのかもしれない。

よし。毎日笑顔で過ごそう。

風呂上りに、洗面台の前で笑顔をつくってみた。

33才のオヤジが独り鏡の前で笑顔をつくるのは、かなりキモイのでやめた。

 

 2003年8月18日(月)

うどんか?蕎麦か?と問われたら、僕はどちらも好きだけど、あえて選ぶならうどんが好き。

ふと、美味いうどんが食べたくなった。

コシのある美味しいうどん。

暑い時期だけど、やっぱりうどんはつゆに浸った熱いうどんがよろしい。

あぁうどん。うどん食いたい。だけど美味しいうどんでなければいけない。

そこらに有るコシの無いふにゃふにゃなうどんではダメだ。

食には執着が無い割に、些細な事でうるさい。あぁうどん食いたい。

しかし僕は近所の美味しいうどん屋さんを知らない。

さて困った。どうするか。うどんは諦めるか。仕方が無いからカトキチの冷凍うどんにしておこう。

うどんと言えば讃岐うどんが本場であろうけど、讃岐のうどんが全て美味いのかというと、はなはだ怪しい。

四国は僕の気になる所でもあり、まず「しまなみ海道」を走ってみたい。

それに四国は北海道と並ぶ林道のメッカであり、SSERやTBIの開催地が四国であることからも、

ダートライダーにとってはパラダイスといえる。

珍しくツーリング意欲をそそられる場所。四国。

それに加えてうどん。

四国に行くべきである。そう、それは神の啓示。ツーリング+ダート+うどん=四国。

しかし僕は四国の美味いうどん屋さんを知らない。

旅行雑誌やガイドブックなどを見ても良いけど、そういった有名なお店で並んで

人ごみに紛れてゴミゴミして食べるのはよろしくない。

穴場的うどん屋さんがよろしい。

しかし僕は知らない。行き当たりバッタリでお店を選び、トホホにハマるのもネタ的にはおいしいけれど、

四国までわざわざ出掛けるんだから、ネタのおいしさよりはうどんのおいしさを味わいたい。

そんな訳で、美味い讃岐うどん情報求む。

よし。うどんを食うために、まずは壊れたDRのエンジンを直そう。

気が遠くなりそうだから、やっぱり岐阜の美味しいうどん屋情報で良いです。

 

スポンジ 2003年8月17日

お盆期間中に生協でお買い物した方には、もれなく粗品プレゼント。

粗品は洗剤と、掃除用のスポンジだった。

試供品みたいな小さなスポンジ。

水を付けただけで汚れがみるみる落ちるスポンジ。ほんとかよ。

半信半疑で洗面台をゴシゴシしてみる。

うわっ!ほんとだよ。綺麗になるよ。こりゃ凄いや。

石鹸を少しつけると尚効果的らしい。こりゃ凄いや。

綺麗になるけど、傷はつかない。こりゃ凄いや。

僕はいつしかそのスポンジで掃除する事に没頭してしまった。

洗面台が綺麗になったら、お風呂が気になる。

お風呂が綺麗になったら、洗濯機が気になる。

みるみる綺麗になるよ。何か楽しい。

まるで僕の汚れた心が洗い流されるようだ。

それはちょっと大げさ。

そして今日も僕は、その魔法のスポンジでゴシゴシしている。

 

ゴーカート 2003年8月16日

僕が会社で受け持つ設備は、会社敷地内の南の端にある建屋。

長期休みで設備が停止する時にまとまった修理をする訳で、

僕は当然その担当の設備の整備をメインに行うことになり、

休みの間、毎日毎日会社の敷地の南端までテクテク歩く。

ウチの会社も景気は良くなくて、人員削減で僕の部署も人が減り、1つの修理に何人も掛かっていられなくて

大掛かりな修理なら外注業者に依頼するんだけど、多少の修理なら1人で行う事になる。

と言うか、僕は人を使うのが苦手で、あれこれ指図するのも苦手で、それならいっそ1人の方が気楽。

で、1人テクテクと歩く。

休日に作業する修理は、設備が長時間停まるから行える修理をする訳で、

この機会を逃すと今度はいつ修理出来るか分からないもんだから、

予定された修理は必ず完了しなければいけない。

だから僕は1人南端の建屋の中で一生懸命作業をするんだけど、

1人で行える作業には限度があり、当然何か足りない物とか、道具とか出てくるし、

後片付けも必要になり、その都度僕は南端の建屋からテクテクと歩く。

やってらんねー。こんな端っこから歩いてらんねー。

こんな事してたら修理終わんねー。お家帰れねー。

ふと見ると、工場にフォークリフトが停まっている。

設備は稼動していないから、当然従業員も居なくて、リフトは用無し。

これに乗って移動すれば良いじゃん。やったね。

リフトに乗って南端の建屋から道具を取りに行く。ブルルルー・・

リフトはアクセルを目一杯踏んでも全然速度が出なくて、

ノーサスだから乗り心地が悪くて、後ろタイヤで舵を取るからクイックで、

まるで遊園地のゴーカートみたいだ。

ゴーカートのようなリフトに乗って、ブルルルルー・・・・

雨が上がった会社の敷地内をブルルルー・・・

あぁ、楽しいなぁ。気持ち良いなぁ。ちょっと遠回りして行こうか。

静まり返った休日の会社内を、ゴーカートに乗って走る。

あぁ、なかなか楽しい。

そう言えば、大事な事を忘れていた。

修理を急ぐためにリフトに乗ったんだった。

 

痛む 2003年8月15日

暑さ寒さも彼岸まで。と言われるけれど、今年は彼岸を待つまでもなく涼しくて、

お盆休みの今日も、既に秋の気配を感じるような天候で、

そんな過ごしやすい天候の中で僕は汗と油で真っ黒になって仕事をする。

冷夏はいろいろな所で影響を与えているけれど、仕事はしやすいし、夏バテする事も無く、

僕自身に限って言えばまんざらでもない。

いつもなら作業服に白く塩を噴くくらい汗だくになって仕事をして、水をガブ飲みして、

夏バテしてしまって食欲不振になるんだけど、今年は夏バテする事も無く食欲も旺盛。

だけど口内炎。

口内炎がひどくてご飯を食べる時に痛い。ご飯じゃなくても痛い。あらゆる時に痛い。

たかが口内炎。されど口内炎。

口内炎の1つや2つ、ガタガタ騒ぐほどでもねーだろ。と思うものの、4つ出来るとさすがに騒ぐ。痛てーよ。

やっと治りかけてきたと思ったら、新たに次ぎのが出来て、口内炎が4つ。しかもひどい。痛てーよ。

さすがにこれは異常だろうと思い、奥さんに言ってみる。

「口内炎がひどいよ。何だろうね?」

「ヤバいんだわ。ガンだわ。なむ〜。」

って、おい。口内炎ごときで死ぬかよ。というか、ちょっとは心配しろよ。なむーって何だよ。

「思い残す事は無いでしょ。パパ死んじゃうかもね。パパ死んだらどうする?」

なんて子供に言ってる。こらこら。

「パパ死んだら悲しいよね?」と子供に聞いたら

「ぱぱ、きらい。」と言われた。

パパは悲しくなって、口内炎で痛む唇を噛み締めた。

 

8月13日生まれ 2003年8月14日

昨日帰宅すると、赤ちゃんが届いていた。

リカちゃんの赤ちゃん(8/4参照)。

こんにちは。赤ちゃん。どれどれ。顔を見せておくれ。

う・・・きゃわゆいじゃないか。

人形のくせして可愛いじゃないか。リカちゃんの赤ちゃん。

33才のオッサンをして、きゃわゆいと言わしめるリカちゃんの赤ちゃん。

リカちゃん侮り難し!

と言うか、本当の赤ちゃんを見たことがある人なら分かると思うけど、

産まれたばかりの赤ちゃんって正直あんまり可愛くない。

あまりの小ささに感動とか、驚きはするものの、きゃわゆいとは言い難い。

少し大きくなると本当に可愛くて、2才になるウチの娘は超カワイイ。超カワ。

さて、耳付きのお包みに包まったリカちゃんお赤ちゃんは、

よく見るとリカちゃんとスケールが違うというか、

リカちゃんを基準にすると大き過ぎるんだけど、スケールなんてどうでも良いというか、

正確に合わせると赤ちゃんが豆粒みたいになっちゃうから、これはこれで良いんだろう。

赤ちゃんが生まれたからにはリカちゃんのお腹も小さくならないといけないわけで、

リカちゃんのお腹部分のはめ込まれていた大きなお腹パーツを取り外す。

プレートアーマーの様なメカニカルなお腹パーツを取り外す。

奥さんのリアルなお腹もこんな風に簡単にデタッチャブル出来ると良いのにね。

お腹に合わせて小さなパンツも同梱されていて、母子手帳も付いていた。

娘は喜んで、赤ちゃんの名前をいろいろ考えていた。

こんにちは。赤ちゃん。

 

土産 2003年8月13日

一昨日、会社で事故があり、怪我人が出た。

全治2ヶ月の大怪我で、2〜3週間の入院を要するそうだ。

もうお盆休みになろうかという時だったのに。

世間は既にお盆休みなんだろうか。

出勤途中も車は少なく、自宅前の路地で海水浴の準備をする家族を見かけた。

お盆休み。

それでも社会は回ってる。

世間一般は休みといっても仕事をしている人は沢山居て、だから社会は回っていく。

休み中に何処かに出掛けたら、ふと思い出して欲しい。

あなたが休暇を楽しんでいるその時も、汗と油にまみれて作業していることきちの姿を。

そして土産くれ。

 

イタく感動する 2003年8月12日

僕のつぶやきに対して、時々「こときちさん、イタいっすね。」と、言われることがある。

イタい。僕がイタい? うん、イタいかもしれない。

とある人も書いていたけど、日記やコラムはイタい方がウケる。

他人の自慢話は鼻に付くけど、他人のトホホ話は笑える。

「あはは!バカなヤツだなぁ。」と、トホホネタを笑い、自分より情けない相手だと思うことで自らの自信を保つ。

しかしそんな話も大抵の場合は道化を演じている訳で、一枚上手というか、結構しっかりした人が書いてる事が多く、

鵜呑みにすると逆にヘコむ羽目になったりする訳で、ウチの奥さんに関しても本当はよく出来た女房で、

朝は早くから朝食を作り、帰宅すれば玄関まで出迎え、夕食は必ず5品以上用意し、いつも旦那を立てて、

と書きたいところだけど、それでは読む方としては何ともつまらない訳で、僕はどうにかトホホにしようと毎日苦慮している

と書きたいところだけど、実際のところはつぶやきの信憑性はすこぶる高いので、安心して自信をつけて頂きたい。

そんな折、先日本屋で「アルジャーノンに花束を」という文庫本を見かけた。

TVドラマ化された、あの本だ。

本文の概要や作者の思うところは端書によく書かれていて、まず僕は手に取ってその作者の端書を読んみると、

そこに興味深い事が書いてあった。

「どうしてリチャードの視点で物語を書く事が出来るのですか?という質問を多く受けるが、

その答えは『私がリチャード』だからです。」とある。

物語に描かれる事象は、作者の想像であり、作者の持つ本来ネガティブとされる思いを助長させて描かれていて、

読者はその作り上げられたリチャード像に自分を重ねて、「自分はリチャードだった。」と言う。

本来ならば目をそらし、隠したい自分の内にある弱い部分=イタい事柄も、それを深く掘り下げて考察し、

書き連ねれば、人を感動させることが出来るのです。

人の根源はイタいところに有るのです。

だから皆さんも僕のイタいつぶやきを読んで感動に打ちひしがれてみて下さい。

と言うか、奥さんがイタいのはウチだけでしょうか?

 

花火心 2003年8月11日

昨夜、子供と花火をした。

僕は盆の間も仕事だから、お盆休みにゆっくりと子供と過ごす事が出来なくて、

だからせめて日曜日くらいは相手をしてあげよう。

本当はエアコンの効いた部屋でゴロゴロとTVでも見ていたいところだけど、

子供が「パパ、花火したい。」と言うから、「よし、じゃあやるか。」と、仕舞い込んであった花火を探す。

奥さんは「別に今日じゃなくても良いじゃない。」と面倒臭そうな口ぶりだったけど、

きっと今日を逃すと次回はいつになるか分からないし、思い立った時にやろう。

子供がやりたい時。僕が出来る時。それがやるべき時で、それが今夜。

僕は娘2人を連れて玄関先に出て、蚊取り線香と虫除けロウソクに火を点けて、300円の花火セットを開ける。

娘はおっかなびっくりで花火に火を点けて、火花が出た瞬間にビックリしながらも、

奇声を上げて喜んでいた。

花火、楽しい?

300円の花火でそこまで喜べるなんて。

僕はショボイ小さな花火を見ながら、大人になって雲ってしまった自分の心に少しがっかりした。

 

昼下がりのロデオ 2003年8月10日

休日に、家族で買い物に出かけた。

お約束で、僕は奥さんが店内を見て回る間、子供の面倒を見ることになった。

そうだ、ここには電気屋があるから、そこでブラブラしよう。

と、思ったけど、上の娘がパソコンをイジくり回すのをたしなめ、

下の娘が逃げ回るのを追いかけ、僕はゆっくり見てる暇が無い。

そんな時、電気屋の一角で、怪しげな動作をする妙齢の女性を見かけた。

うぅむ・・どこかで見たようなあの動き。

そう、例えるなら、ベッドの上で荒くれ男に跨る騎乗・・・

もとい、荒くれ馬に跨るロデオの様なあの動き。

ハテ?電気屋で女性がロデオとは、これいかに?

しかし女性はその行為に没頭し、うかつに近付けない雰囲気。

物陰から遠巻きに見てみると、どうやら健康器具のお試しのようだ。

うむ。確かに面白そうだ。

これなら子供も喜びそうだし、奥さんが買い物終わるまでの間つなぎに丁度いい。

と、思ったけど、その妙齢の女性、なかなか終わらない。

余程気に入ったのか、余程気持ち良いのか、遠くの空間を凝視したような面持ちで、

電気仕掛けの荒くれ馬を股下に挟み込んで、一心不乱に没頭するその様は

ちょっとおかしいというか、ちょっと怪しいというか、ちょっと危ないというか、

店員でさえうかつに近付けないただならぬ雰囲気をかもし出している。

子供連れの家族が丁度通り掛り、子供が「ママ、これ乗りたい!」と、そのマシーンを指差すけど、

お母さんは「そんなの良いから、早く来なさい!」と言って、その場からそそくさと立ち去るところからも、

その妙齢の女性のただならぬ雰囲気が分かる。

ようやくその女性が降りたので、子供を乗せて動かしてみる。

前後左右にウイーンウイーンと動く。

大人の女性が乗ると怪しいが、確かに面白そうだ。

子供なら軽いから2人乗っても大丈夫だろう。そうら、タンデムだ。

子供2人でウイーンウイーン。子供も喜ぶ。

うん、大人の女性が乗ると怪しいが、確かに面白そうだ。と言うか、僕もちょっと乗ってみたい。

動きの強さも調整できて、強くすると結構な勢いで動く。

これは妙齢の女性が没頭するのも分からなくも無いかもしれないかも。

元々若い女性をターゲットにした商品のようで、パンフレットにも

若い女性が笑顔で跨ってる写真が載っている。

ただ乗ってるだけでも面白そうだけど、モトクロスの練習にもなるかも?なんて思ったり。

ナショナルの「JOBA」。

コジマ電気で108,000円。

10万円の価値は有ると見た。

僕は買わないけど。

と言うか、10万円も出して誰か買うんだろうか?

電気屋で見かけたら、ぜひ試乗?してみて欲しい。

きっと没頭するに違いない。

 

屈辱 2 2003年8月8日

昨日仕事で修理した個所が、今日また壊れた。

修理後に一日も持たなかったというのは、職人としては屈辱的だ。

職人は成果によってその対価を得るのだ。

そんな仕事では金は受け取れん!

だけど僕は職人じゃないので給料はしっかり頂きます。

 

屈辱 2003年8月7日

時々、何をやってもダメな時がある。

仕事をやっても段取り通りには行かず、バイクに乗れば雨に降られる。

散々だった仕事がやっと終わって、じゃあ峠でも流して帰ろうかと。

しかし、峠に着いたら雨。

しかも峠だけ。

しかもしかも、土砂降り。

僕はズブ濡れ。

こんなんじゃ走ってらんねー。もう帰る。

帰りだしたら、帰り道は雨が降ってない。

乾いた路面を何事も無く走る車に混ざって、何故かズブ濡れのオッサンライダー。とほー・・

まぁ、こんな日もあるさ。帰りにガソリン入れて帰ろう。

と、思ったらガソリンスタンドでコケた。

150kgで小柄で、絶対に転び様がないSRXでコケた。

屈辱的だ。

しかし一番屈辱的だったのは、コケる瞬間に「あぁー・・」と、情けない声を上げてしまった事。

アルバイトのおねーちゃんの前で「あぁー・・」と。

屈辱的だ。

 

デジタル夏 2003年8月6日

朝、セミの鳴き声で目が覚める。

梅雨寒な天気が長々と続いたと思ったらいきなり蒸し暑くて、

これが本来の日本の夏なんだろうけど、こうも急激に気候が変わるとたまらない。

季節の移り変わりのリニアな部分が排除されて、まるでスイッチを切り替えるがごとく夏。

デジタル化された社会に、デジタルな季節。

春 → 夏 → 秋 → 冬 と、スイッチが切り替わり、

エアコンのスイッチを入れて季節感の無い空間に身を置く。

暑いからという訳でもなく、子供は何故か氷が好きで、ウチの娘たちも氷が好きだ。

ジュースのグラスに残った氷が食べたいとわめいたりしている。

そんな娘たちにとってかき氷は好物で、毎日かき氷。

僕が去年実家から持って来たかき氷機でかき氷。

僕が子供の頃使っていた20年モノのピアニカに匹敵する、かき氷機。

今なら数百円で何処でも売ってるかき氷機。

でもウチのかき氷機はタイガー魔法瓶の日本製かき氷機。

古き良き日本って一体いつ頃のことを差してるのか知らないけど、

僕にとっての古き良き日本は、昭和40年代〜50年代にかけての幼少時代で、

今ほど物があふれかえっていなくて、オモチャの様なかき氷機も大切にされていた時代。

僕はデジタルな夏に、アナログなかき氷機を回す。

 

ナイショの話 2003年8月5日

先日は奥さんが不調で、代わりに僕が娘をピアノ教室に送って行くことになった。

ピアノの先生とは初対面だったんだけど、僕が勝手に想像していたピアノ講師とは少々違っていて、

若くて綺麗な先生じゃなくて、昔はとっても綺麗だったという噂の今現在はサッチーみたいな先生で、

僕は今現在若くて綺麗な先生の方が良くて、若くて美人の先生なら月謝が少々割高でも良いと思ったけど、

僕が習う訳じゃないから仕方ないというか、若くて綺麗というのは、ただそれだけで既に才能だと思う。

それはともかく、わずか30分のレッスンで沢山の事を教えなきゃいけないから、先生もチャキチャキと進めて、

いつもうるさい位大声で歌ってる娘も間違えると途端に萎縮してしまう。

リズムの練習でも、いつもうるさい位強く叩くタンバリンが、間違えると途端に弱々しくなる。

先生、そんなに強く言わないで下さい。

思わずそう言いたくなってしまう。

だけど娘は楽しいと言う。

僕は娘を自転車に乗せて帰る途中、娘の好きなかき氷を買ってあげた。

よく頑張ったね。

だけど晩ご飯前だから、ママにはナイショだよ。

そう約束してかき氷を買ってあげると、娘はうれしそうに頬張った。

夜、「パパがナイショだよって言ったけど、ピアノの帰りにパパがかき氷買ってくれたの。

だけどパパはナイショって言ってたから、パパには言わないでね。って言ってたよ。」と、奥さんが言った。

子供にナイショ話はするもんじゃない。

 

リカちゃん 2003年8月4日

機関車トーマスとかカメが好きとか言っていたウチの娘も、保育園で他の女の子達と遊ぶうちに

随分と女の子らしくなって、可愛い服じゃなきゃイヤとか、可愛い靴じゃないとイヤとか言うようになった。

遊びでも、近所の子供が持っていたリカちゃん人形に夢中になったり。

そんな娘を見て、奥さんが娘にリカちゃん人形を買ってきた。

僕は男だし、リカちゃん人形なんて実際にマジマジと見る機会なんて無かったんだけど、

改めてこうしてリカちゃん人形を見てみると・・・

足長いな。超長い。ナオミ・キャンベルも真っ青だよこりゃ。

肩関節と股関節は動くけど、肘と膝は動かないのか。

動きとしては僕のシャア専用ザクの方が良く動くな。

まぁ良く出来ていると言えば良く出来ているんだろうけど、33才のオッサンがリカちゃん人形をイジくり回すのってどうよ?

ちょっと怪しいかも。

と言うか、股関節ってどうなってるんだろう?と、リカちゃんのパンツを脱がす33才のオヤジってどうよ?

かなり怪しいかも。

リカちゃん人形ごときでドキドキはしないけど、僕は何だかちょっと恥ずかしくなった。

そんなリカちゃん、色々なバージョンがあるみたいなんだけど、奥さんはみんなと一緒にならないように、

ちょっと変わったリカちゃんを買ってきた。

それは、「マタニティ・リカちゃん」。

最初は、何でこんなもん買ってきたのか笑ってしまったけど、案外リアルに出来ていて、

ちゃんとお腹も大きいし、マタニティドレスみたいな服に、髪型もちょっと大人びた感じで良く出来ていて、

更に、「赤ちゃんが産まれる」。

パッケージの中にあるハガキを送ると、後日赤ちゃんが送られて来るというのだ。

リカちゃんの赤ちゃんはコウノトリが運んで来るんじゃなくて、郵便屋さんが運んでくる。

もうじきウチには3人目の赤ちゃんがやって来る。

 

子供とバイクとあっちむいてゲッツ 2003年8月3日

子供は大人のような先入観が無くて、好奇心旺盛で、仮面ライダーが好きで、バイクが好きだ。

バイクで走っていると、時々車の窓から物珍しそうに見ていたり、手を振ったりする子供に出会う。

ウチの娘はそれに加えて自宅にもバイクが転がってる身近な存在だから、

なおさらバイクに対する偏見とか拒否反応が無い。

先日家族で車で出掛けている時に、片側2車線道路で偶然バイクと並走する形になった。

ウチの娘が隣を走るバイクを見て、喜んで手を振る。

まだビギナーっぽいライダーは余裕が無くて、チラチラとこちらを見ながら左手を離しては手を振り返し、

またすぐ戻して、でもまだ子供が手を振ってるからまた左手を離して手を振り、すぐ戻して、

でもまだ子供が手を振ってるから・・・・

と、困惑気味に延々と子供に手を振っていた。

久しぶりに晴れたある日、僕がSRXで疾走していると、前を走るセダンに追いついた。

後部座席から子供が後を向いて、僕のバイクを指差す。

君もバイク好きかい?

車を追い越しながら、ダンディな僕は子供に向かって「ゲッツ!」をした。

ゲッツ!をするからには両手でやらなければいけないんだけど、

本当は両手を横に向けてフェードアウトしたかったんだけど、

追い越し加速中に右手は離せなくて、やむを得ず僕は左手だけでゲッツ!をしたけど、

どうも釈然としないというか、そりゃゲッツ!じゃないだろって気分。

今度子供と出会ったら、あっちむいてゲッツくらいは出来るように、

右足でアクセルを捻る練習をしようと思う。

 

タイムラグ 2003年8月2日

僕はどうも頭の回転が鈍くて、いつも会話に乗り遅れたりするんだけど、

怒る時もまたしかりで、随分後になってから「それは違うだろう!」って思うんだけど、

そう思った頃には相手も居ないし、居ても「何を今さら」といった感じで、僕は1人でプンプンしてる。

今日は某電機メーカーの営業マンが来る予定で、オール電化についての説明を聞くことになってた。

自宅の機器を即座にオール電化にする気はないし、電気エネルギーのみに頼るのもどうかなと思うんだけど、

例えば調理用のクッキングヒーターはなかなか良く出来ていて、その光熱費によるメリットよりも

僕は火災になりにくいという点も気になるところで、そんな話聞くだけ聞こうかと思ってた。

営業マンも「とりあえず聞くだけ聞いてください」と言うから、じゃあ僕も聞くだけなら聞きますと。

そうしたら、夕方4時の約束が「なんとか2時になりませんか。」と。

まぁ奥さんも調子悪いし、子供も昼寝の時間だし、僕は今日は朝3時から起きてバイクでしこたま走って

クタクタですぐにでも寝たいんだけど、忙しいでしょうから僕も何とか2時に話だけでもと。

で、2時に来たんだけど、ウチは奥さんも不調で、子供も昼寝だからウチには上げないよと。

そうしたら「説明はどうしても膝を突き合わせてですねぇ・・」と営業マンは言い張る。

僕がどうしても家には上げられない。話は玄関先で。と言うと

「私もメーカーの顔とて来てる。」と。「2時に、というのは大人の約束ですよ。」と。

僕は話だけでもというから話を聞こうかと思ったのに、本当に説明する気が有るなら

玄関先だろうが道の真中だろうが何処でも出来ると思うし、それじゃ契約をする気が無い相手には

説明しないよと言ってるようなもので、結局チラシ一枚すら置いていかず、

僕はその場は「すみませんね」と謝ったけど、よくよく考えるとどうも身勝手な考え方に思えて、

そりゃ約束はしたけど、何も会わないとか話聞かないと言ってる訳じゃないし、

奥さんが不調というのは予め言ってるし、子供も小さければ何かと融通が利かないというのも

子供が居る身なら分かるかと思うけど、僕は仮にオール電化にする気になっても

某電機メーカーの機器は絶対に購入するもんか!と言いたかったけど、

今ではもう遅かった。

 

ツーリング前 2003年8月1日

家庭を持ち、子供が居ると、毎日何かと慌しい。

日常の生活も慌しいんだけど、それに加えて子供は体調を崩しやすい。

限度を知らず汗だくになって目一杯遊び、電池が切れたようにパッタリと寝て、ある夜突然熱を出す。

先日も書いた通り、僕は年に何度もツーリングに出掛けられる環境には無く、それでも年に何回かは

ツーリングに出掛ける事があるんだけど、そんな時決まって家族がダウンする。

ツーリングに出掛けるのがたまたま季節の変り目の時期が多く、季節の変り目は何かと体調を崩しやすくて、

そんな事もあるかもしれないけど、だから僕は家族に何の負い目も無く、1人バイクに集中出来たためしが無い。

子供もそうだけど、ウチの奥さんも良くダウンするからなおさら。

自分一人で計画し、1人で出掛けるソロツーリングなら、急な事情で取りやめても良いんだけど、

それが前々から計画されてるマスツーリングなんかだと、当日の朝になって「やっぱり行けません。」とは

なかなか言い難く、また、そんな事ばかり言ってると信用を無くして「どうせあいつは口だけだ。」と思われかねないし、

だから僕はマスツーにはあまり顔を出さないようにしてるし、ツーリングクラブにも入らない。

もう少し子供が大きくなって手が掛からなくなれば、もう少しは時間も融通が利くようになるだろうし、

それまではしばらくこの不自由さも我慢しようかと思っている。

だけどたまにしか出掛けない、そのたまにのツーリングくらい気持ち良く出掛けたい訳で、

何とか家族も元気で過ごして欲しい訳です。

僕が出掛ける時に限って体調を崩すのは、何か見えない力が作用しているのか、

それとも見えない思いが交錯しているのか。

口では「良いよ」と言ってるけど、実は、

やっぱりパパが居ないと寂しいよね。あ〜ぁ、パパ居ないとつまんないなぁ。シクシク・・・

と、家族は思っているんだろうか。

もしくは、

パパばっかり一人でのほほ〜んと出掛けちゃってさ。なにさ、自分一人だけウキウキで楽しんで。キーッ!

と、家族は思っているんだろうか。

そんな事を思いながら、僕は後ろ髪引かれる思いで一人出掛ける。

と、書くと、いかにも家族思いで優しいパパの様に思えるけど、本当は不機嫌になる奥さんが怖いだけです。

 

戻る

inserted by FC2 system