こときちのつぶやき

2004年 4月

禁句 2004年4月30日(金)

先日新聞に、「役場のお偉いさんが1人辞めたら、その給料で新人が2人雇える。」という内容のコラムがあった。長年勤めた上司なら、知識や経験も豊富だから給料に見合う働きは有るだろうと思いきや、「出来ません。分かりません。」ばかりで、それなら新人2人の方が余程マシだと。そんな人ばかりじゃないと思いたいけど、2002年5月16日のつぶやきにも書いたように、消防署でもダレきった体質なんだから、役所関係なんて何処でも同じだと思われても仕方が無い。

僕の仕事は、工場設備の保全。製作物もあれば修理もするし、機械的故障から電気的故障、油圧系の故障に、天井クレーンの故障に、電球の交換まで、ありとあらゆる仕事がある。特定の作業ばかりじゃないから、当然時には分からない事もあるし、未経験の事だってある。だけど、「分かりません。出来ません。」とは言えない。みんなが分からない事、出来ない事をするのが僕の役目であって、みんなが分かる事、出来る事ばかりなら僕は必要無いからだ。僕が「分かりません。」と言うことは、結局自分自身の存在意義を否定する事になる。

小学校の先生だって「分かりませんって言うな!」って言っていたし、小学生でも言わないセリフを大の大人が易々と口にしないで欲しい。

 

 2004年4月29日(木)

先日TV放映された「ルパン3世 カリオストロの城」をビデオに撮って、ゆっくり観賞している訳です。いや、良いね。カリオストロの城。20年以上も昔のアニメーションなのに相変わらず面白くて、なんて話は腐るほどされてるだろうけど、何が良いって、ルパンが乗る車が良い。

現実的に考えたら、FIAT500なんておよそ泥棒稼業には似つかわしくない車であって、武器や道具などの資材、それに盗品を積んで逃走する事を考えればバンかトラックを使うべきだろう。それがFIAT。とても小さなイタ車に大人2人が乗って、屋根に荷物をくくりつけてカリオストロ公国に向かう。僕は、あのオープニングの場面がとても好きだ。

別に巨大な1BOXじゃなくても、シートがフルフラットにならなくても、広々としたラゲッジが無くても、AC100V電源を装備していなくても、DVDが観賞できなくても、綺麗な芝生で区画整理されてシャワー室完備のキャンプ場が無くたって、旅は出来るということだ。

必要な物は意外に少ない。とりあえず旅に出てみよう。2CVに乗った素敵な女性に出会えるかもしれない。と、思ったけど僕は仕事だった。

 

 2004年4月28日(水)

そんな訳で、週末の朝は他人の洗濯物のお陰で出かけることも出来ず、時間を持て余す。まぁ出かける予定も無いし、それなら洗濯してる間に壊れた洗濯機でも見てみましょうか。その近所の奥さんは、今日にでも新しい洗濯機を買いに行かなければと思っていたそうだけど、その前にちょっと見てみましょうよ。ひょっとしたら直るかもしれないし。直らないかもしれないし。いや、見ても直らないかもしれませんよ。と念を押して、いざ洗濯機。

大体さ、洗濯機なんて全自動とか言ってる割には大した事やってないんだから。水を溜めてグルグル回して、水抜いて、グルグル回すだけなんだから。で、「壊れた」という症状を具体的に聞くと、「洗濯槽に水が溜まらない」らしい。多分、排水のバルブが閉まらないのでしょう。早速洗濯機を引きずり出して背面パネルを開けて内部の検証。が、排水バルブが何処なんだか分からない。困った。「見てみましょうか。」などと大見得を切った割には分からないんでやんの。なんて思われてしまう。というか、長年使用してきた洗濯機は汚い。ホコリとカビまみれで触りたくない。だけどここで止めたら「あぁ〜ら、案外だらしないのね。うふふ。」と、人妻マダムに笑われてしまう。何とか原因を突き止めねば。こうなったら臆せず大胆にひっくり返して、ホコリもカビも何のその。底から覗くと、なるほど、排水バルブをモーターで引っ張って開閉してるんだ。開閉のリンクの辺りをイジってると、不意にカツンと戻りました。恐らく何かの拍子でバルブが引っ掛かっていたんでしょう。元に戻して水を入れてみると、無事に溜まるようになりました。「えぇっ!?直ったんですか?ありがとうございますぅ。」なんて驚かれちゃったけど、実は大した事やってないんだけどね。だけど良かった。何が良かったって、僕の面子が保たれて良かった。これでこれから僕は「頼りになる出来る素敵な旦那さん」って訳だ。あははは。

と、一通り確認して帰ろうとしたら、あらら排水ホースから水漏れしてますよ、奥さん。どうやらモーターのプーリーと擦れて穴が空いていたようです。「コレって直せますか?」と、人妻マダムに困った顔で尋ねられると、「市販のホースで簡単に直せますよ。」と得意げに言わざるを得ない訳で、「それじゃあ、代金は払いますから、買って来て直してもらえませんか?」となってしまって、「うげっ!面倒くさっ!」と内心思いつつも、「良いですよ。」と笑顔で答えてしまうんだから、奥さんは美人で頼りない方が絶対得だと思った。

 

究極の選択 2004年4月27日(火)

近所の奥さんが、ウチに洗濯物を抱えてやって来た。洗濯機が壊れて洗濯が出来ないものだから、ウチの洗濯機で洗わせて欲しいそうだ。どうぞ遠慮無く。困った時はお互い様だからね。と、言うよりも、人のウチの洗濯機借りに行くよりも、コインランドリーに行った方が気兼ね無い気がするんだけど?

その近所の奥さん、裕福な家庭で育ったお嬢様らしく、面白いネタには事欠かない人なんだけど、今回もご多分に漏れず。朝、洗濯しようと思ったら洗濯機が壊れてる。あら、どうしましょう。洗濯出来ないわ。困ったわ。どうしましょう。どうしましょう。どうしたら良いか分からないから仕事中の旦那に電話。「洗濯機壊れちゃって洗濯出来ないんだけど。」「そんな事くらいで電話するなよ。コインランドリーでも行けば良いだろ。(ブチ)」そんな事言われても、生まれてこの方コインランドリーなどと言う所に行った経験が御座いませんし、どうやったら良いか分からないし、どうしましょう。どうしましょう。どうしたら良いか分からないから、もう一度旦那に電話。あらやだ、携帯の電源切られてる。どうしましょう。どうしましょう。困ったわ。と、考えあぐねた結果、我が家に洗濯機を借りに来たらしい。

洗濯機が壊れて電話をかけるなんて、新婚さんなら可愛らしくて「しょうがないヤツだなぁ、こいつぅ♪」なんて言えるかもしれないが、小学生の子供が居る30代も半ばの主婦では、ちょっとどうかと。そんな訳で、女房にするならお嬢様は止めておいた方が良いと思ったけれど、強気な女房に虐げられるのとどちらが良いかと問われたら、返答に窮する次第です。

 

運動会 2004年4月26日(月)

やって来ました、地区運動会。って程待ちわびてもいないんだけど、と言うか、日曜日の朝っぱらから面倒くさいっつーの。プログラムを見ると、大まかに午前中に予選、午後から決勝みたいだ。だから予選落ちすれば午後からは面倒な運動会ともバイナラという訳だ。

我が家の最初の参加種目は、奥さんの玉転がし。いいぞー、がんばれー、あははは、なかなか頑張ってるじゃないか。つーか、頑張り過ぎだろ。ほら見ろ、決勝進出しちゃったじゃないか。馬鹿め。

次は僕の綱引き。綱引きなんてね、みんなで一緒に引っ張るからちょっと位手を抜いたって分かりゃしないんだよ。と、思いつつも、スターターのピストルが鳴ると同時に「うおりゃー!!」 全身全霊を込めて綱を引っ張る。あ〜ぁ、ほら見ろ、勝っちゃったじゃないか。2戦連続で綱引きをやって結局決勝進出。もう立ってられない程体力を消耗してしまった。

みんな渋々参加してる割には全力じゃないか。まったく子供みたいだな。そう言う僕も思わず張り切ってしまって、体中が痛いです。

 

舌打ち 2004年4月19日(月)

今度地域の運動会がある。娘が幼稚園に通うようになり、子供会の関係上今年は参加しない訳にはいかない。奥さんが子供会の集会に出席して、今度の運動会に出る種目を決めてきた。

「色々当たっちゃってさ、綱引きでしょ、大縄跳びでしょ、それから二人三脚。」

「二人三脚ってさぁ、男女で走るらしいんだけど、見ず知らずの人と肩組むの嫌でしょ。だから夫婦で出る事にしといたから。」

ちっ。

 

峠道での葛藤 2004年4月17日(土)

バイクの醍醐味は、コーナーリングだと思っている。そして、今乗っているSRXは、コーナーリングが痛快なマシンだ。だから僕は足しげく峠に通う。そこが、僕がSRXに乗るうえで最も充実した時を過ごせる場所だからだ。

峠は気軽に、そしてお金も掛からずに走れて、とても楽しい。だけど一般の公道だから、当然一般の車両も通る。例え40馬力のシングルで曲がりくねった峠道を走ると言っても、全開にすれば速度は3桁に達してしまい、僕が充実感を味わえる速度と、一般の車が普通に走る速度は、あまりにも違う。僕が気持ち良く走ろうとするなら、前走車を追い越さなければいけない。だけど、そこはカーブの続く曲がりくねった道だから、そうそう安全に追い越し出来る所が無く、わずかな直線で車を追い越すことになる。SRXは必要にして充分な加速性能を持っているけれど、わずかなストレートで車を追い抜くには少々非力で、いくら見通しが良くても追い越し行為が100%安全とは言い難い。

昔は、早朝に走る事にしていた。週末のその時間帯に走る一般の車はほとんど居ない。それに、車の走り屋は深夜に走るし、2輪の走り屋は日中に走るから、早朝は誰にも迷惑を掛けず、誰にも邪魔されない時間帯で、気兼ねなく存分に走る事が出来た。だけど、今の僕に与えられた時間は会社帰りの夕方のわずかな時間であって、その時間帯で一般の車を避ける事は困難だ。

僕が望む行為は、他人を威圧し、自らを危険に晒す事ではないはずなのに。公道を走る以上、他車と関わり無しには居られない。だけど、峠道を暴走する行為は、正当化出来るものではないだろう。SRXが馴染めば馴染むほど、僕の葛藤は深まっていく。

 

スクーターの野望 2004年4月14日(水)

高速道路でのバイクの2人乗りが解禁になるらしい。バイクの免許に新たにAT限定免許が出来るらしい。既存のライダーの立場から見れば、高速道路の2人乗り解禁は自分にも関係する事ではあるけれど、AT限定2輪免許はあまり意味が無いと思うかもしれない。しかし、この2つの項目、実は密接な関係が隠されているのだ。

2人乗り解禁になった暁には、タンデムツーリングが脚光を浴び、デートの誘い文句も「ドライブに行こうよ。」ではなく、「ツーリングに行こうよ。」になる。車なら誰だって運転出来るが、バイクに乗れるヤツはそうは多くないから、ただバイクに乗れると言うだけで既にアドバンテージを取れると言う訳だ。モテる為にはまずバイクに乗ろう。AT限定なら基本操作はスクーターなんだから、免許を取るのも簡単って訳だ。

しかし、目的はタンデムラブラブツーリングであるからして、当然免許だけ有っても仕方が無いのである。乗るバイクこそが重要だ。そこで、日本が世界に誇る素晴らしきバイクSRXと、同じヤマハの極平凡な大型スクーターのマジェスティで、タンデムデートについて考察してみることとする。まずSRX。「バイク」という一般的イメージを具現化した様な、誰もが一目でバイクと認識する普遍的なスタイルを秀逸なデザインでまとめ上げたSXRは、バイクを知らない人に対しても警戒心を低減させ、その美しい造形は見る者を魅了し、デートに誘う上でも一歩リードすることが可能だ。跨るまでは。実際に跨ってみたらどうだろう。あまりに小さ過ぎる車体。これではまるでポニーの2人乗りだ。シートの座面は小さくフラットで、サポートもグラブバーも持たない為、安定性に欠ける。ライダーとパッセンジャーが密着せざるを得ないという点は、ある程度親密な関係になればメリットにも成り得るが、いきなり不安定なシートに座らせられて密着する事を強要されれば引いてしまいかねない。これでは高速ツーリングどころか、2km先の喫茶店でも躊躇われてしまう。世界に誇る素晴らしきバイクも、ことタンデムに関しては今一歩と言わざるを得ない。

対してマジェスティ。既存のライダーから見れば「何だ、スクーターかよ。」と思われがちな大型スクーターも、バイクとは無縁な人から見れば馴染みの有る原付スクーターの大型版であるからして、違和感や抵抗は少ない。しかもゆったりとした安定感の有るシートで、タンデムライディングに不慣れな人でも安心して乗っていられる。しかし、それだけじゃない。大型スクーターの最大の利点は「スクーターであること」だ。 スクーター故にギヤの変速ショックが無い。という事は、青信号になる度に首をカックンカックンさせてヘルメットをゴッツンゴッツンぶつける事も無い。これはタンデムする側にとっても、される側にとっても、大きなメリットになる。しかも大型スクーターには大抵大容量のラゲッジスペースが設けられていて、その点をさりげなくアピールすれば、「あら便利。じゃあ今度の週末は一緒に買い物にでも。」と、労せずして次の予定までキープ出来てしまうという、フェロモン香水も真っ青な夢のアイテムなのだっ!

と、言う訳で、SRXを売っ払ってマジェスティを買おうと思います。

 

学校と勉強と大人 2004年4月13日(火)

入園式の日、外で次女の面倒を見ていると、小学校が休み時間になって子供たちが大勢出てきて校庭で遊びだした。娘が通う小学校、正確には小学校に隣接する学校幼稚園は、僕がかつて通った学校ではないけれど、なんだか懐かしくなった。学校は違うし、もちろん年代も違うし、僕らの頃とは設備も、学ぶ事も、抱える問題点も違うだろうけど、子供たちはみんな元気で、不思議と昔とあまり変わっていないような気がした。

元気に走り回る子供たちを見て、僕が小学生だった頃を懐かしく思い出していたけれど、ふと小学生の頃ってあんまり勉強が苦になった覚えが無い事に気が付いた。勉強が好きという訳でもないし、宿題も嫌だったけど、学校の授業は苦痛じゃなかった気がする。色々な事を学び、知ることが楽しかった気がする。対して、勉強するのが苦痛で仕方が無かったのは、高校の時だった。義務教育から離れ、そこから先は自分の意志で進んで学ぶべきはずなのに、いつの間にか義務になっていて、進めば進むほど勉強が苦痛になった。

そんな経験を経て大人になった僕は、「勉強」と聞くとネガな印象しか持たない人間になってしまったけれど、学ぶって事は本来は楽しいものだったんだ。

 

皆の視線が熱い理由 2004年4月12日(月)

幼稚園の入園式があった。保育園も幼稚園も平日に入園式があるんだよね。仕事をする身としては土曜日にでもやって欲しいと思いつつ、来年はどうせ小学校の入学式があるし、何も無理して出ることも無かろうと思いつつ、まぁ娘の晴れ姿を拝む機会もそうそう無かろうと思いつつ、僕は仕事を休んで娘の幼稚園の入園式に出て、次女の子守りをした。

娘はいつもと違ってピンク色のヒラヒラの一張羅を着て、奥さんも無理してピンクのスーツなんて着てるもんだから、僕だけジャージで行くわけにもいかず、頑張って着慣れないスーツを着て、ミッフィーのネクタイを締めて出かけた。

最初が肝心だからね。あら、○○ちゃんのお父さんステキね。なーんつってね。ネクタイが苦しいけど、娘の為に頑張るよ。ここでだらしないお父さんを演じるわけには行かない。

暑い中、着慣れないスーツを着て頑張った後、ネクタイをほどきスーツを脱ごうとした時になってようやく、僕はズボンのチャックが開いたままだった事に気がついた。

 

困難 2004年4月11日(日)

今年の努力目標は「脱力3割増」だった。ただ肩の力を抜くだけじゃないか。なにも現状から更に3割頑張れと言ってる訳じゃない。だけど難しい。

仕事でも家庭でも、既にある程度の地位や立場か築かれていて、今更そこからどうやって力を抜けるだろう。頑張って成し遂げたとしても、下される評価は「出来て当たり前」。そして更に高いハードルが置かれ、乗り越えられなくなるまで続く。壊れるまで続く。

そうやって、今日も何処かで誰かが壊れていくんだろうなぁ。

 

運命の人 その2 2004年4月10日(土)

会社帰りの1時間が好き。定時で終わると、5時には会社を出られる。それから1時間は、誰にも邪魔されない僕だけの時間。

バイクで通勤した時はワインディング。この時期は最高だね。車で通勤した時は、色々。○書店とか、□書房とか(全部本屋だっつーの)。田舎では、ウィンドウショッピング出来る様な場所は無いのです。図書館は着いた途端に閉館時間になってしまうし、同じ本屋ばかりでは店員にハタキでパタパタされてしまうし、だから比較的客が多い大型書店に寄り道する。

先日、僕がバイク雑誌を読んでいると、僕の視界に子供が入ってきた。小さな女の子みたいだ。おや?子供?珍しいな。ここはバイクの雑誌か、おっぱいボヨヨ〜ンな子供が見てはいけません系雑誌しか置いてないコーナーなんだけど、つーか何で何処でもバイク雑誌とエロ雑誌が隣同士で置いてあるんだ。これじゃまるで僕がむさ苦しいエロオヤジみたいじゃないか。などと思っていると、どうやら子供は僕が目当てらしく僕の隣に立った。なんだろう?この僕の渋い大人のダンディズムに惹かれたんだろうか?困ったなぁ。おじさん、そういう趣味は無いんだけどなぁ。むしろ君のお母さんとお友達になりたいんだけどなぁ。などと思っていると、突然その子僕に向かって「パパー」と言うじゃないか! なぬっ!パパって、そんな、確かに僕にはウチに君くらいの年頃の娘が居るけれど・・と、その子供を見ると、ウチの娘だった。うげっ!こんな時間に、どうしてココに!いや、それよりも、お前が居るって事はっ・・!

振り向くと、つかつかと歩み寄ってくる「彼女」が見えた。

あははは・・いやぁ、奇遇だね。まさかこんな所でバッタリ会うなんて。まるでドラマみたいだね。きっと運命の人だね。

僕の笑顔は引きつって、お楽しみの時間は終わった。

 

効能 2004年4月8日(木

僕の仕事は工場勤務だから、工場外に出ることは滅多に無い。滅多に無いけど、たまには出たい。午後から仕事で名古屋に出かけた。4月のとても良く晴れた絶好のドライヴ日和の午後、僕はコンビニでコーヒーを買い、桜並木を抜け、菜の花畑を通り、綺麗に植えられた色とりどりのチューリップを眺めながら名古屋に向かった。ここでただ1つだけ難点を挙げるなら、名古屋までの往復を軽トラで走らなければならないという事だ。

そんな軽トラドライヴをとびきり楽しくしてくれる素敵アイテム。それはWAKOSのFUEL1。燃料に入れるだけでキャブレターから燃焼室まで蓄積したワニスやカーボンを除去し、スムーズな加速とドライバビリティの向上を約束してくれるという、なんと素晴らしきかなFUEL1。いや凄い。本当に効果がある。スムーズな加速でドライヴァビリティが向上だよ。これさえあれば、既に9万kmに達しようかという10年落ちの軽トラさえもFan to drive。

ただ、いくら効果が有っても軽トラは軽トラ故に軽トラなのであって、名古屋までの道程が快適になる訳じゃなかった。

 

100円ショップ vs レッ○バロン 2004年4月7日(水)

どうも最近ネガな事しか書いていない様な気がするけれど、やっぱね、あれですよ。貧乏がいけない。お金が無いとどうも卑屈になっていけない。そんな貧乏さんでも幸せななれる素敵スポット。それは100円ショップ。

今、巷に溢れる100円ショップ。便利ではあるけど、何でも100円で買えるという裏側には、大量生産、大量消費、資源の浪費にゴミ問題、環境破壊を助長させる面が有るような気がしてあまり認めたくなかったものの、便利です。超便利。もう認めざるを得ない。

そんな100円ショップに、工具を買いに行った。主要な工具は既に名の通ったメーカー製の物を持っているけれど、主要じゃないもの、頻繁に使う物では無いけど有った方が便利な物で、かつ精度や強度をそれ程要求しない物は安物でも良いや。それが100円で済むならそれに越した事は無い。と、いう事で100円ショップの工具コーナーを見て唖然。ソケットレンチのソケットが100円で売ってる。しかも1サイズ100円ではなく、100円で4サイズ入っている。僕が持っているメーカーの品なら、1個500円は下らないであろう物が、4個で100円。当然ソケットだけ売ってても仕方が無いので、ちゃんとハンドルやエクステンションバーもラインナップされている。100円ショップに売っている工具といえば、ちゃちなドライバーと、すぐにナメてしまいそうなスパナくらいだと思っていたけど、これには驚いた。

安ければ良いという物では無い事くらいは分かっている。僕も通常の整備なら、100円ショップで買った工具など使わないだろう。だけど、もしやむを得ない状況ならどうだろう。例えば、車積工具としてなら。緊急時に手元に何も無いよりは遥かにマシだし、工具の種類が増えれば整備できる範囲も広がる。と、言うよりも、出先でトラブったらバイク屋を探す前に、まず100円ショップを探すべきだ。100円ショップなら、工具は数百円で揃えられるし、テープや針金からエポキシ系パテまで、補修に使える物が豊富に有るし、途方も無い品揃えの商品は工夫次第で修理の強い味方になる。100円ショップは、レッ○バロンのロードサービスよりも頼りになるという訳だ。

安価で豊富な品揃えを誇る100円ショップは、普段の生活のみならず、バイクライフをも変化させてしまう恐ろしいほどの影響力が有る事に気が付いたけど、出先でのトラブルを経験する為には先ず出掛けなければいけない事にも気が付いて、僕にはあんまり関係が無い事にも気が付いた。

 

ため息 2004年4月6日(火)

風邪をひいた。喉が痛くて体がダルい。だけど、そんな苦痛も生きていればこそ。

そう、例えそれが朝の5時に会社の電話で叩き起こされて、「寒っ!4月なのに寒っ!」って、当たり前だっつーの。5時なんだから。それでうっかり風邪をひいてしまっても、生きていればこそ。

そう、例えそれが、「どうもハンドリングがイマイチだなぁ。」などと、自分の未熟さを棚に上げてバイクに責任転嫁しつつ分解してみたらベアリングが逝ってしまっていて、「なんだ、やっぱり僕が正しかったんじゃないか。」と勝ち誇ってみたものの、いくら自分が正しくても修理には金も手間も掛かるのであって、それならいっそ僕が間違っていた方が良かったです。と、落ち込んだりするのも生きていればこそ。

そう、バイクのタイヤがいよいよ限界になろうというのも、DRのエンジン部品がいつまで経っても買えない事も、直したところで車検費用が出てこない事も、オークションで買ったデジカメが壊れちゃった事も、愛用の軽トラのドアがぶっ壊れた事も、軽トラのワイパーゴムがビロロ〜ンとなってしまった事も、とんだ酷い目にあって修理したキューブのリヤバンパーを奥さんがまたぶつけた事も、全部生きていればこそ。

そう、ため息がつけるのも、生きていればこそ。

 

孤独 2004年4月2日(金)

隣に住んでいたおじいさんが亡くなった。

外で子供を遊ばせていると、いつもおやつをくれたおじいさん。よく、遊んでる子供の写真を撮ってくれたおじいさん。いつも自転車に乗って出かけていたおじいさん。僕が今の住まいに越してきた時から1人で暮していたおじいさん。

死因は自殺だった。

毎日楽しく平穏に暮していた僕は、隣のおじいさんが自ら命を絶たなければいけない程苦悩していた事を全然知らなかった。気付いたところで、何も変わらなかったかもしれない。だけど、とても悲しくて、とてもがっかりした。

都会の老人は孤独だと言われ、世知辛い世の中だね、なんて思っていたけど、僕だって何も変わらないんだよね。

 

脱 下っ端 2004年4月1日(木)

今日から4月。始まりの季節です。新入社員だった頃を思い出すなぁ。あの頃はバブルも終焉の頃で、同期も30人くらい居て、同年代の社員も多かった。その後すぐにバブルも弾けて景気は一気に低迷して、僕は転職した。新しい会社で、新しいスタートを切った。あれからもう8年経とうとしている。

僕が働いている職場は技術系だからか、間接部門だからか、あまり人数が多くなくて、新入社員もなかなか入ってこない。景気の悪さもあって人は減る一方で、人員を補充することなく今まで来たものだから、僕は社会に出てこの方、後輩というものが存在した時期が無い。働き出して10年以上経ち、今年で34になるのに、僕はずっと一番下っ端だ。

今年はウチの会社にも新入社員が入るらしい。新入社員が入ったからと言って、大抵は現場か営業に行ってしまうんだけど、今回はウチの部署に配属する事を踏まえての採用らしい。新人君は、今後4年程現場作業を経験した後、ウチの部署に配属される予定だ。

つまり、僕はこの先も当分の間一番下っ端だということだ。

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