HONDA XR600R
こときち満足度 ★★★★★ ダートならXR
デザイン ★★★☆☆ 流石に古い
エンジン ★★★★★ トルクフルで楽しい
乗車感 ★★★★★ 大きさを感じさせない
600とは思えないコンパクトさ。ダートも舗装路も楽しい。
一番最初に憧れていたバイクはヤマハのSRXということもあり、
以前から一度シングルに乗ってみたいと思っていました。
そこでSRXを探している時に、たまたま知り合いのSRX−6(前期型)に試乗する機会がありました。
しかし乗ってみるとイメージとはかなり違って頼りない。
SRXにするべきか悩んでいる時に、ふとXR600Rを思い出しました。
ダートをガンガン走れるバイクなら、フレームも足周りもしっかりしているに違いない。
早速CBと交換出来そうなXRを探しましたが、当時あまり出まわっていませんでした。
やっと見つけた物も、年式や程度の割には結構な値段です。
そんな折、行きつけのバイク屋さんが見つけてきてくれました。
追金が必要だったし結構くたびれた状態でしたが、夢にまでみたXRです。
軽量でコンパクトな車体は250ccのようで違和感も無く、とでも大型バイクには見えません。
600ccシングルエンジンは低回転から力強く、40psそこそこのパワーでも車体が軽いので
弾けるように加速します。
低速ではシングル特有の鼓動感があり、高速では連続したビートになり、ゆっくりでも飛ばしても楽しい。
低速トルクが太いので、どの回転域からでもついてきます。
これは2stでは味わえない感覚。もともと2stが苦手だった事もあり、私の感覚にはピッタリ。
ただ唯一難点を挙げるなら強制開閉式キャブレターのスロットルの張り付きがある事。
年式にもよるものなのかもしれませんがスロットルを離しても戻りが悪く、
意識的にスロットルを閉じなければなりませんでした。正に強制開閉!?
古い年式で外観も頼りなさげな足周りとフレームは以外にもしっかりしていて、
ダートでも舗装路でも安心感があります。
デザートラン用のイメージが色濃いですが、実際に乗ってみると想像以上に乗りやすい。
モトクロスコース並のジャンプをこなそうとすると足周りに難が出ると思いますが、
ちょっとしたジャンプやギャプでも根を上げません。
タイトな林道でも、獣道レベルでなければ全く問題無し。
乗ってみて初めて分かりましたが、これは素晴らしく楽しいバイクです。
キック始動のみですが始動性も悪くないし、マニュアルデコンプの操作も難しくありません。
もともとはレーサーで、アルミやマグネシウムがふんだんに使ってあり、かなり良い造りのバイクです。
社外品のパーツが沢山出まわっているため、その気になれば自分の思い通りのカスタマイズが出来ます。
しかしこれだけ気に入っていたXRなのに、手放す事になりました。
最大の理由はタンデムできない事。
いろいろ乗ってきましたが、私のイメージに最も近かった、楽しいバイクでした。
DRと交換する時に、XRではなくてCRMと交換すれば良かったと少し後悔しています。