やるときゃやらなきゃダメなのよ

DR800SのエンジンOH9

終りに。

 

03年3月〜04年7月と、妙に長い期間掛けて行なってきた今回のOHですが、それは金と時間が無かったからで、作業自体は困難なものではありません。基本的な整備が出来るなら、単気筒エンジンの分解整備は難しくはありません。エンジンの脱着作業から分解整備まで、全て1人で行うことが出来ます。ただし、特殊な専用工具が必要である事と、細かなノウハウが有ります。自ら作業を行なう事で、より理解を深め、ノウハウを蓄積するのも良いですし、初めから信頼出来るショップに任せるのも良いでしょう。

前回のSRX−6、今回のDR800Sと、2台のエンジンを分解整備するという貴重な(トホホな)体験をしてきましたが、実際に自分で分解してみて気付く事も有ります。例えばこのSRXとDR、排気量は多少違うものの、カタログ上ではどちらも同じOHC4バルブの空冷単気筒エンジンですが、実物では結構違いが有ります。大きな点ではSRXの潤滑構造がドライサンプなのに対し、DRではウェットサンプであったり、SRXのバルブ機構は4つのバルブに対してロッカーアームが1つづつ独立して有るのに対し、DRでは吸気バルブ2つ、排気バルブ2つをまとめて動かしています。また細かな点では、SRXのシリンダーとクランクケースの合わせ面にはメタルガスケットの他にOリングが付いていますが、DRはメタルガスケットのみとなっています。他に、ダイナモから出ているケーブルが、SRXでは上に(ドライブスプロケットの上付近)出ているのに対し、DRでは前に出ています。どれも実用上は問題無く、大差無い様に思えますし、素人の見解は信憑性に欠けますが、こういった細かな違いが性能や信頼性の違いとなるように思えます。DRのエンジンが悪いとは言いませんが、僕が見る限りではSRXのエンジンの方がより成熟されているように思えました。

エンジンの分解整備も実際に自分でやってみると案外面白いです。とは言うものの、もう当分は遠慮したいところですが、プロならどんな仕事をするのか?とか、海外の有名メーカーの単気筒エンジンはどんな構造になっているのか?とか、興味は尽きませんね。

やっと直したDRのエンジン。既に7万km走った物ですが、まだまだ走れそうな感じです。苦労して直してきたのは走るため。どんどん走りましょう。

 

OHに掛かった費用

部品代       39,384円

ケミカル 塗料 他  5,654円

工具         2,000円

総額        47,038円

 

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